2020年7月5日(日)の日本経済新聞の記事で日経と提携しているASIAN REVIEW誌からの翻訳記事が出ていて、非常に興味を引く記事だったのです。
ちなみに自分はタイのこんなビザのシステムは全く知らなかったのです。
タイトルは、「タイに長期滞在めざし ビザ付きカード申し込み急増 中国富裕層 コロナの避難先に」です。
新型コロナウイルスのさらなる感染拡大に備え、タイに最長20年滞在可能なビザを取得できる外国人向けのカードの申し込みが急増している。
特に多いのは中国人の富裕層による申し込みだ。
感染抑制で一定の成果をあげたタイを国外の避難先と捉え、別荘を探す動きも出てきている。
カードの名称は「タイランド・エリート・カード」でタイ国政府観光庁の子会社、タイランド・プリビレッジ・カード社が発行している。
一定の審査を経てカード会員になると、5年以上、最長20年にわたって滞在できるビザを取得できる。再入国も可能という。
他にも様々な特典がある。例えば、空港から宿泊先などへのリムジンによる無料送迎、入国審査や税関の迅速サービス、一定のゴルフ場やスパの無料利用などだ。
条件にもよるが、入会金は50万バーツ(約173万円)から200万バーツ程度だ。(1バーツ=3.40円程度)
バンコクで同カードを扱う複数の代理店によると、2月から問い合わせや申し込みが増え始め、6月中旬ごろに急増した。
代理店に勤務するボビー・ヒー氏は、「これまで一度もタイを訪れたことのない中国人からも申し込みがあって驚いている。タイに別荘を探している人も多い」と話す。
(中略)
タイランド・プリビレッジ・カード社の内部資料によると、カード会員は2月末時点で9千人超と18年末から3千人程度増えた。
会員の国籍は全体の20%を占める中国人が最も多く、このほか、英国人が6%、日本と米国がそれぞれ5%に上った。
自分はタイにこんなビザ制度があるのを初めて知ったのでした。
そして、タイランド・プリビレッジ・カード社のHPは日本語版もしっかりとあります。
会員プランは7つほどあります。イージーアクセスから最強のアルティメット・プリビレッジのラインナップが揃っています。
この「タイランド・エリート・カード」の一番のポイントは、エリート会員になると、5年のマルチプル滞在査証(ビザ)が発給されます。
マルチプルとは、タイ国内と国外を何度でも往来できる権利のことです。
通常一度でもタイ国外に出てしまうとビザは失効してしまいますが、エリートビザの場合は最初から何度でも内外を往来できる権利が付いているということです。
また、1回入国すると1年間連続で滞在することが可能です。有効期限は5年です。会員権が20年の場合ですと5年マルチプルビザの発給が初回も含めて合計で4回発給されます。「最初の5年+5年+5年+5年=合計20年」ということになります。
観光ビザで入国すると最長でも3ケ月であり、一度国外に出て再入国するのもあまりに頻繁であれば入国拒否される可能性もあります。
そんな中で1年間連続で滞在できるこのビザは重宝するかもわかりません。
ちなみにアルティメイトで20歳以上という年齢制限はありますが、それ以外は年齢の制限は設けられていません。
興味ある方は、タイランド・プリビレッジ・カード社のHPを覗いてみられてはいかがでしょうか。