旅行積立のキャンペーンだけを見ても、今置かれているANAの苦境がよくわかる

Go To Travelキャンペーンを打っても、国内旅行に限ってでももなかなか旅行の客足が伸びない状況という報道を耳にします。

そんな中、雑誌の特集やニュースなどで財務的に見るとANAよりはJALの方が盤石という報道が多々あります。自分が財務諸表を見て計算した数値でも、ANAの毎月のキャッシュアウトは醜いものがあります。

そんな苦境にある日本の2大エアラインのANAとJALですが、奇しくも、8月31日まで申し込みで旅行の積立のキャンペーンを展開しています。

まず、JALの方です。「JAL旅行積立ボーナスマイルキャンペーン」です。

2020年8月31日(月)までに「JAL旅行積立(たびつみ)」を契約いただいた方に、契約額に応じたボーナスマイルをプレゼント。
キャンペーン期間中の契約なら、何度でもマイルをプレゼントします。
もちろん、JALカードのご利用でショッピングマイルもたまります。

  • JAL旅行積立とは サービス額(利回り)は初年度3%、2年目以降は2.5%、満期時にはJAL旅行券をお渡しするサービスです
  • プレゼント内容
    • 満期旅行券額30万円以上で800マイル
      60万円以上で2,000マイル
      100万円以上で4,000マイル
  • キャンペーン期間
    2020年6月22日~2020年8月31日 23:59お申し込み完了分まで

このキャンペーンは毎月いくらかづつ積み立てていき、最終的にはJAL旅行券を渡すというサービスに、今回、ボーナスマイルを付けますよというキャンペーンですので、特に問題ありません。

よくあるキャンペーンです。JALの旅行積立をしているなら、3%の実質利回り分も享受できます。

一方のANAは「ANA旅行積立今だけキャンペーン(3ケ月満期)」と激烈なキャンペーンなのです。

キャンペーンの内容は、

  • キャンペーン期間: 2020年7月29日15:00(水)~2020年8月31日(月)申込み完了分
  • キャンペーン対象: ANAカード会員(クレジット機能付きカード)のお客様でキャンペーン期間中に、インターネットを通じて”ANAカード会員対象3ヶ月満期ANA旅行積立今だけキャンペーン “にお申し込みいただいた場合
  • キャンペーン内容:
    • お申し込み期間:2020年7月29日(水)~2020年8月31日(月)
    • 名称:ANAカード会員対象3ヶ月満期ANA旅行積立今だけキャンペーン    ※ANA旅行積立ハワイ限定プランは対象外
    • コース:一時払いコースのみ ・サービス額率:年利換算12%(実質金利3%) ※3ヶ月満期となりますので、実質金利3%
    • 申し込み可能金額は、5万円から1万円単位で設定が可能
    • WEB(インターネット)申込限定となります。
  • 申込方法: 【申し込み画面】 プランコード欄にa0010(半角小文字)の入力が必要

そもそも、ANA旅行積立プランとは 満期時に「お支払額+年利換算最大3%のサービス額」分の「ANA旅行券」が受け取れるおトクなプランです。基本的にはJAL旅行積立と同じなのです。

しかし、今回は7月29日から8月31日までの短期間で5万円以上、3ケ月満期で実質金利3%(年利換算12%という表記がよくないと思う)で短期に旅行積立を積み立ててもらおうというキャンペーンなのです。

うがった見方をすれば、足元の資金繰りが厳しいので3ケ月満期で金利を3%付けて、3ケ月後にはANA旅行券をお渡ししますよ、という苦渋のお金集めにも見えるのです。

こんなところにも、両航空会社の置かれている厳しい背景が垣間見られると思うのは自分だけかな。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告