アラン・デュカスの別名は「旅する料理人」、所有するトランクは600個とは

本日のブログはあの世界で一番有名かもしれないシェフのお話しなのです。先週の日曜日(2023年5月21日)の日本経済新聞の中面の「The STYLE / Interview」に大々的に料理人アラン・デュカスさんのことが取り上げられていたのです。

まさしく料理界では泣く子も黙る“アラン・デュカス”、超大物ですが、自分はこの記事に非常に興味を持ったのです。

何せ記事のタイトルが、“「旅する料理人」は貪欲に”ですから。こんな略歴です。

Alain Ducasse 1956年フランス南西部ランド地方カステルサラサン村生まれ。モナコ公国の「ル・ルイ・キャーンズ」で当時、史上最年少の33歳でミシュラン3つ星を獲得。好きな言葉は「Juste(正確であること)」。料理はこの一言につきるという

「料理をしていなかったら、旅人、もしくは建築家、デザイナーになりたかった」。自身の工房やカフェなど内装も手掛けるため「夢が叶っている」と語る。

そして、本日の本題です。そんなアラン・デュカスさんですが、愛用の旅のトランクと手帳について語ったているのです。やっぱり、エルメスなのか、お主も。

スマートフォンを補完するアイテムとして、エルメス製のAD(アラン・デュカスのイニシャル)の文字入り赤い手帳が手放せない。だが、何より「旅する料理人」に欠かせないのはトランク(写真、手帳とともに)。

パリ北部に隣接するサントゥアン市の「のみの市」にある「エリジオ」というアンティークトランク専門店に25年くらい通い続ける。トランクだけで約600個所有。「うちのコレクションを撮ったら、お店とほぼ同じ光景が撮れると思う」

一番のお気に入りはエルメスのカーボンファイバー製トランク。1980年代に数量限定で作られたが、製作コストが高くすぐ製造中止に。とても希少なモデルだという。「素材は当時、とても新しいアイデアだった。同時に内側はエルメスらしい革の技術がひかっている」と一目ぼれした。

斬新かつ長持ちする素材の「モダン」とエルメスの重厚な手仕事、セリエ縫い(馬具式の縫い方)という「伝統」。モダンと伝統が共存しているところが象徴的で「好きなものをそのまま具現している」。デュカスさん自身のあり方に共鳴しているのだろう。電車での旅の友だそうだ

いやはや、自宅に600個のトランクがあるとは。とても一生かかっても使い切れないよ。このコレクション、値上がりが期待できるのか。トランクの世界も不思議なものなんだな。

料理の鉄人は旅の鉄人でもあるね。だけど、愛用品がみなエルメスとは、恐れい入りました。

そして、補足を。彼の好きな言葉の「Juste(正確であること)」はこんな逸話があるそうです。

有名シェフ、アラン・シャペルとの出会いも、「料理の真髄」を作り上げるうえで不可欠だった。デュカスさんはレストランの仕事とは別に毎日、シャペルと彼のお母さんの昼食を作った。シャペルの感想は「素晴らしいか、全くダメかの2つのみ」

味付け、火入れ、酸味、温度、どこかのピントがずれるだけで料理の均衡がくずれる。「Juste(正確であること)」が料理を決定づけることを知る。真髄をつかみ、「Liberte(自由)」を得た。

天才だけが天才のことを理解できる逸話ですね。

話しはもとい、自分も“旅する〇〇”を目指したいね。まずはやっぱりエルメスか

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