先日、J-WAVEからカルロス・クライバーが指揮する「ベートーヴェン交響曲 第7番」の第4楽章がラジオから流れてきた。
改めて良い指揮だと思った次第です。そりゃあ、カルロス・クライバーだもの。
自分が保有しているCDの中で、若い頃のLP時代にも購入したのが、カルロス・クライバー指揮の名盤中の名盤の誉れが高い「ベートーヴェン交響曲 第4番」(バイエルン国立管弦楽団 )です。
そして、全LPを売却した後も、CDとして買い戻したのが、同版だけかな。
このカルロス・クライバーの第4番のLPを初めて聞いたのが、大学生の頃です。
初めて聴いたときは、すごいものを聞いたと思った。これ、もうロックンロールじゃないの、と思った次第。下手なロックより、クラシックがロックンロールしています。
当時のLPの帯のタイトルにも、確か、「クライバーが火を吹いた」云々の表現があったと思うが。
当時、ヒットしていたブルース・スプリングスティーンの「Born to Run」と同じくらい、ロックしていると思った次第です。
それをきっかけに、カルロス・クライバーのCDやDVDはすべて購入してきたつもり。
やっぱり、この人の指揮は流麗でエレガントだと思う。そして、オーケストラの音に艶を出す指揮をすると思います。疾走感もたまらないですね。
そして、クライバーの指揮で頂点に立つのが、ベートーヴェンの「交響曲 4番」と「交響曲 7番」だと思う。
この演奏を聴くと、カラヤンでも誰でもこの楽曲に関してはかなわないと思う。
「交響曲 4番」の方はライブ録音ですが、多少のオーケストラのミスなどはどうでもいいようなライブ感で疾走していきます。
そして、今回は定番のスタジオ録音の「交響曲7番」は保有していたのですが、ライブ盤もあることを知り、アマゾンでポチッしました。
YOUTUBEにはカルロス・クライバーが来日した時に、人見記念講堂で指揮したベートーヴェンの第7番の第4楽章の映像が見られるのですね。
やっぱり、エレガントで踊るようなカリスマ的な指揮が見られます。
自分の人生で、来日したアーティストでそのライブを見ておけばよかったと思える人は2人だけです。ボブ・マーリーとカルロス・クライバーだけかな。
ボブ・マーリーは渋谷の渋谷公会堂で見たかったな。残念。
クライバーは若い頃はチケットが高すぎて、おそらく行けなかったかな。
だけど、話はまたベートヴェンの赤いジャケットの「交響曲第4番」のCDに戻ります。
第4楽章が終わった後の少し間のある空白の時間がおもしろいですね。
聴衆の皆さん、ものすごい演奏を見てしまったと、終わったあと、言葉が出なかったのですね。間がかなり空いてからから、万雷の拍手とブラボーの声が収録されています。
ベルリンフィルの常任指揮者のカラヤンの後任は、カラヤンがカルロス・クライバーを指名したという話がありますが、クライバーはベルリンフィルでもウィーンフィルでも、クライバーが振ればクライバーの音になるから、あまり関係ないのかな、とは思います。
しかし、自分の中ではクラッシックでは最高の指揮者はカルロス・クライバーで決まりです。キッパリ。