孤高のシャーデー。この30年間でオリジナリティある楽曲で時代に溶け込み生き残ったのはシャーデーだけなのでは

音楽をずっと聴いてきて、一番好きな女性アーティストと聞かれれば、自分は「シャーデー」(Sade)と答える。

女性アーティストの中で本当に曲にオリジナリティがあって、生き残っているのはシャーデーだけだと思う。それも曲が古臭くならないという意味も込めてです。少しハスキーな声で彼女独自の音楽世界が作られています。

シャーデーと言えば、クール&エレガントというのが代名詞。

キャロル・キングもジョニ・ミッチェルもすごいシンガーだと思うが、その歌のコンセプトがデビューしてから全くぶれないで変わらないのは、しゃっぱりシャーデーだけだと思う。

シャーデーの競合と言われた人もすべていなくなった。アニタ・ベーカーなども。

女性ミュージックの世界で二番煎じでも、シャーディーのサウンドを研究して、出せばそこそこ売れるのにと思うのは自分だけでしょうか。ますます時代に合ってきていると思うのだか。

だけど、何故か競争相手が出てこない。それだけ、マネのできないオリジナリティーがあるのだろうか。

若いころのシャーデーも良いが、最近の歳をとったシャーデーもますます良くなっていると思います。

そして、シャーデーは実はバンドの名前です。4人組のイギリスのバンドです。

バンド名の由来は、ご存知のとおり、ボーカルのSade Adu(シャーデー・アデュ)から由来しいることは明白です。Sade Aduは1959年1月16日生まれ。ナイジェリアで生まれたそうです。

自分とほぼ同世代です。少し年上ということになるでしょうか。

1984年のデビューアルバムから現在に至るまでオリジナルアルバムは6枚だけという超寡作です。

  • ダイヤモンド・ライフ(1984年)
  • プロミス(1985年)
  • ストロンガー・ザン・プライド(1988年)
  • Love Deluxe(1992年)
  • ラヴァーズ・ロック(2000年)
  • ソルジャー・オブ・ラヴ(2010年)

来日コンサートに至っては1984年の初来日から3回のみです。最後に来日したのが、1993年 の「THE LOVE DELUXE TOUR」です。

チケットがいくら高くなっても、シャーデーのコンサートだけは一度は行きたいな。

そして、シャーデーの数々の名曲の中でも一番好きな曲が「ラヴァーズ・ロック」に収められている「By Your Side」です。お風呂上りに冷えたビールでも飲みながら、この曲を聴くと一番のリラックスミュージックになります。究極の癒しソングだと思います。

これに匹敵する曲は、U2の「With or Without You」ぐらいしか思い当たりません。Stingの曲も良いけど、究極という点ではかなわないかな。アルバム単位ではSteely Danの「Aja」と「Gaucho」はすごいと思うが。

そして、ジャケットで一番秀逸と思うのが、大人の色気が充満している「ULTIMATE COLLECTION」ですね。

Sadeは私生活ではお子さんの問題などでいろいろな心痛もあると聞きますが、本当に次のアルバムは出るのでしょうか。もう、ツアーには出ないのかな。

まあ、音楽ヒストリーにおいてシャーデーは孤高の存在ですね。

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