追悼 エンリオ・モリコーネさん91歳で死去。20世紀後半の一番偉大な作曲家を失くしました

現在の音楽家で一番偉大と自分は思っているエンリオ・モリコーネ(Ennio Morricone)先生が新型コロナウィルスで自粛が求められているこの時に、2020年7月6日にご逝去されたという報道を自分は7月7日の日本経済新聞の訃報欄で知ったのでした。

E・モリコーネさん死去 映画音楽の巨匠、91歳

イタリアの作曲家で、「ニュー・シネマ・パラダイス」など数々の映画音楽を担当した巨匠、エンリオ・モリコーネさんが7月6日、ローマの病院で死去した。91歳だった

大腿(だいたい)骨を骨折し入院、手術を受けた後、容体が悪化したという。イタリアのメディアが報じた。

名門サンタ・チェチーリア音楽院で学び、1950年代から活躍、400本以上の映画音楽を手掛けた。

マカロニウエスタンの代表作「荒野の用心棒」をはじめ、幼なじみでもあるセルジオ・レオーネ監督の多くの作品で音楽を担当。

口笛によるメロディーなど、叙情的で優雅でありながら強い印象を与える音楽が特徴として知られていた。

衝撃を受けました。

このような報道を受けヨーヨーマ(Yo-Yo Ma)のがTwitterでエンリオモリコーネの追悼のニューシネマパラダイスから愛のテーマを演奏した動画と、つぶやいた言葉です。

私はエンリオ・モリコーネが情熱(energy)・空間(space)・時空(time)としての音楽で描いてきた手法を決して忘れないでしょう。

それはおそらく自分が今まで聞いてきた最も簡潔で正確な表現方法だったのです。

我々は本当に彼がいなくなって寂しい思いをするでしょう。

ヨーヨーマとモリコーネは「ヨーヨー・マ・プレイズ・モリコーネ 」という作品を一緒につくっていますね。これは間違いなく名盤です。

エンリオ・モリコーネは小泉純一郎さんが首相だった時、一番好きな音楽家は誰と聞かれて、もちろん、モリコーネと答えた記憶が鮮明にあるんだな。

おそらく20世紀後半の一番偉大な作曲家だったと自分は確信しています。

映画音楽の中でどれが一番好きかと問われれば、自分はモリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」か、スタンリー・マイヤーズ作曲による映画『ディア・ハンター』のテーマ曲の「カヴァティーナ」の2つのうちのいずれか一つになると思います。

だけど、クリント・イーストウッドとセルジオ・レオーネが組んで作ったマカロニウエスタンのモリコーネの音楽は斬新で奇抜で才気あふれるものです。

残念ながら、本場のアメリカのウエスタン映画で音楽が浮かぶ映画はほとんどありません。

本当に偉大な人物を亡くしました。ご冥福をお祈りします。

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