崎陽軒のシウマイは、横浜中華街の順海閣さんとの共同作業で生まれたんだな。うまさの秘密は貝柱にあったとは

昨日に引き続いて、また別の視点からの崎陽軒のシウマイ弁当のお話しです。

その話しとは、先日届いたANAからの小冊子「ana-lounge 2019 winter Vol. 11」の「常連客からの招待状」というコラムです。

タイトルは、“小さなシウマイに詰まった一族の物語”

崎陽軒の名物のシウマイにこんな開発の秘話があったとは、知らなかったな。

料理店の看板が所狭しと並ぶ香港路。

その通りに創業から70年を超える老舗広東料理店「順海閣 本館」がある。

「最近では中国本土からのお客様も多く訪れるようになりました。日本にこんな大きな中華街があるんだねと驚かれます。

そして、日本風味付けの中国料理も楽しみにしておられるようですね。順海閣では創業当時からの広東料理の味を守っています」と呉羽康成支配人は言う。

順海閣 本館

  • [住所] 横浜市中区山下町147
  • [TEL] 045-681-1324
  • [営業時間] 11:00-22:30(L.O./21:30)
  • [定休日] 無休
  • [URL] http://www.junkaikaku.co.jp/
  • ANAグルメマイル対象店舗

順海閣の名物はシウマイ。

このシウマイを求めて全国からお客さんが訪れる。なぜ、シウマイに惹かれるのだろうか。

それは、康成さんの曽祖父、呉遇孫さんが「崎陽軒」と共にシウマイを開発し、順海閣ではその開発当初の味をずっと守り続けているからだ。

シウマイ弁当で全国的に有名な崎陽軒(創業1908年)は当初は横浜駅(現在の桜木町駅)構内にある軽食を販売する売店だった。

転機が訪れたのは1927年頃

点心職人であった遇孫さんと共に「お弁当で食べられる冷めてもおいしいシウマイ」の開発をはじめる。しかし、当時はシウマイはおやつ感覚で食べる点心のひとつ。

ご飯と一緒に食べられる味にしようと試行錯誤している中、なにげなく貝柱を入れたところ、新感覚のシウマイが誕生した。

翌年、これを崎陽軒が弁当にして販売、「日本のシウマイ」が全国に広まった。

そして1945年、日本のシウマイのレシピを受け継いだ遇孫さんの息子、呉笑安さんが順海閣を創業した

中略

「貝柱によって風味と歯ごたえが加わったようですね。これが日本人の感覚に合ったのでしょう。

現在、叔父が順海閣の代表なのですが、元祖シウマイのレシピは大切に金庫にしまってあります。実は私はまだ、そのレシピを見たことがないんですよ。

いつか、見せてもらえるとは思いますが」と康成さんは笑う。

よいお話しですね。崎陽軒のシウマイ、貝柱が決めてだったんですね。知らなかったな。

こんなお話しを聞くと、「順海閣」に行ってシウマイを食べてみたいな。

ちなみにこちらのお店のHPではオンラインストアでシウマイが購入できますね。

お店が横浜の中華街にしかないのが残念なところです。

2日前に食べた崎陽軒のシウマイ弁当、また食べたくなってきました。

今度は、まずは小梅をずらして、市島晃生先生のシウマイ弁当 攻略の極意の順に則って食して見たいな。

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