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  • サタジット・レイの「チャルラータ」は傑作、この女性、監督の伝説的ミューズなんだね

    サタジット・レイの「チャルラータ」は傑作、この女性、監督の伝説的ミューズなんだね

    2025年8月15日(金)

    本日は終戦記念日、だから自分にとっては何もないのですが。

    本日もこの人の映画を観に行ったよ、昨日の予告どおり。まさに“インド映画の巨匠にハマりました”。

    • 「サタジット・レイ レトロスペクティブ2025」

    本日観たのはこちら。午前の回でもお客さんの入りは上々。

    • 「チャルラータ デジタルリマスター」

    愛、理想主義、失望、そして悲哀への賛歌である本作。レイ監督が手掛けた中で最も優美な作品であり、監督の創造期と言われる1960年代に撮られた最高傑作のひとつ。

    1964年/原題:Charulata/英語題:Charulata/119分
    ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞
    監督・脚本・音楽:サタジット・レイ/原作:ラビンドラナート・タゴール/撮影:シュブロト・ミットロ
    出演:マドビ・ムカルジ、ショウミットロ・チャタルジ、ショイレン・ムカルジ

    観ての感想。これは傑作でした。まあこれもインド社会を風刺しながら、許されない恋愛を描いたものですが、女の主人公の目付き・顔つきがいいね

    調べて見ると、このマドビ・ムカルジという人、“サタジット・レイ作品の伝説的ミューズ”と言われているのね。ちなみに題名の“チャルラータ”はこの女主人公の名前です。

    だけどレイという監督、インドの上流社会を描くのがうまいね、うますぎるね。映画では女性への学問をなかなか許容しない社会への皮肉なのかね。

    音楽場面もまたよろし。

    「音楽サロン」は超傑作だと思いますが、こちらも傑作ですよ。

    観終われば、本日の渋谷のモンベルへ。目を付けた品物があったので現物チェックです。

    何でも、“様々な形状の機器に対応する包むケース”というもの。

    • 「クリマバリア カメラップ」(2,000円)

    旅行用に一眼レフのカメラを包むのにようさうだったので、現物見て即買いです。色は赤のMサイズ。

    モンベルでの買い物が終われば、ランチ。すぐ横のゴールドラッシュでハンバーグとワインにしようかと思いましたが、少し重いかな。

    また、「どうとんぼり神座」にしようかと。センター街を歩いていると、横には桂花ラーメンの横道が。

    転身です、本日は久しぶりに「桂花ラーメン」にしようかと

    ビールと茎わかめの誘惑に負けたんだな

    桂花ラーメンのチケットも持ってカウンター席に陣取ります。馴染みのお姉さんにビールと茎わかめのチケットを渡します。しかし、外人さんだらけだね。

    この瓶ビールと茎わかめのコンビ、たまりません。

    ビールを飲み終えれば、ラーメンを。この“しわしわ麺”、たまりませんね。外人にこの感覚わかるかな、わからないだろうね。

    ご馳走様でした。明日も最後にサタジット・レイ祭りに参加しますよ、それで最後。



  • サタジット・レイ「音楽サロン」はインド映画史上の傑作、ヴィスコンティじゃないか

    サタジット・レイ「音楽サロン」はインド映画史上の傑作、ヴィスコンティじゃないか

    2025年8月7日(木)

    昨日も早朝から2日続けてビール代を稼ぎに、アルバイトに行ってきたよ、時給がいいのでね。それも昨日で一区切り。

    早朝の作業で終わったのが午前10時、4時間働いて空腹感があり過ぎて、吉野家で人生初の朝食を食べたよ

    いろんなメニューがあり過ぎて、厨房のオペレーションは大丈夫かというレベルと思ったね。

    こんな朝食をいただいたよ、朝からこんな大盛りのご飯をいただいたのは本当に久しぶり

    その後は昨日予告していた通り、渋谷のル・シネマで絶賛開催しているこの監督の特集に通うこと連続3日。

    • 「サタジット・レイ レトロスペクティブ2025」

    実はこの映画が一番の目当てだったんです。予告編で、あの細野晴臣さんが、

    “エルメスでこの映画を観てぶっとんだ”云々を観たからです。その映画とはこちら。

    • 「音楽サロン デジタルリマスター」(日本劇場初公開)

    世界中の映画製作者に影響を与えた、レイ監督の芸術性と映像美が際立つ傑作。音楽監督はシタール奏者の巨匠ヴィラーヤト・カーンが務め、演奏会以外の場面でも有名演奏家が多数出演している

    20世紀初頭のベンガル地方。地主のビッションボル・ラエは経済的に困窮しているが、かつての栄光にすがりつくように音楽と舞踊に耽溺する日々を送っていた。変わりゆく時代に取り残されてしまったラエは、隣人の新興実業家ガングリに対抗心を燃やし、最後の誇りをかけて自らの音楽サロンで盛大な演奏会を開く。

    1958年/原題:Jalsaghar/英語題:The Music Room/100分
    製作・監督・脚本:サタジット・レイ/原作:タラションコル・ボンドバッダエ/撮影:シュブロト・ミットロ
    出演:チョビ・ビッシャシュ、ゴンガポド・ボシュ、カリ・ショルカル

    自分も観てビックリこいたね。これインド映画史の中で一番の傑作ではなかろうか、本当に。話しは没落貴族の見栄(芸術を溺愛するね)の話しなのですが、もうまるでイタリアのヴィスコンティの世界です。

    “西洋のビスコンティと東洋のサタジット・レイ”

    この没落貴族を演じるおっさんが素晴らしい、没落していくなかでのあの余裕の風貌、山猫のバート・ランカスターと同じではありませんか。舞台もある屋敷とその周りだけというシンプル・イズ・ベストな演出。

    監督の力量に恐れ入りました。そりゃあ、こんなの観たら細野さんもぶっ飛びでしょう

    この3日間の中では一番お客が入っていたものね、皆さん、傑作はご存知のようです。

    これで打ち止めと思っていたサタジット・レイですが、こんな傑作を観たからには、予定が合えばまた行くしかないね、キッパリ。

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  • オリヴェイラの「アブラハム渓谷」、本当の愛に飢えていたのか、映像美の頂点

    オリヴェイラの「アブラハム渓谷」、本当の愛に飢えていたのか、映像美の頂点

    2025年5月13日(火)

    昨日は週初めの月曜日、何の映画を観に行こうかな。思案のしどころです。

    もう観に行くことはないとこのブログでも宣言した、この監督の映画を観に行ったのです。これはやっぱり今回観ておかないともう観れないと思ってね。

    “オリヴェイラ2025  没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集”

    観たのはオリヴェイラのこの大作。

    • 「アブラハム渓谷 完全版」 国内劇場初公開

     

    ポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリベイラ監督による1993年の映画「アブラハム渓谷」を、98年にオリベイラ監督が自ら再編集し15分の未公開シーンを追加した完全版。

    19世紀フランスの作家フローベールの小説「ボヴァリー夫人」をポルトガルの女性作家アグスティーナ・ベッサ=ルイスが翻案した小説「アブラハム渓谷」を原作に、男性的な世界に詩的な想像力で抵抗する女性の苦悩を描き、オリベイラ監督の代表作のひとつとなった。

    オリベイラ監督作の常連俳優レオノール・シルベイラが主人公エマを演じて世界的に注目を集め、同じくオリベイラ監督作に多数出演するルイス・ミゲル・シントラ、イザベル・ルトが共演。

    2025年4月開催の特集上映「オリヴェイラ2025 没後10年 マノエル・ド・オリヴェイラ特集」にて、ディレクターズカット版ともいえる「完全版」を劇場初公開。

    1993年製作/203分/G/フランス・ポルトガル・スイス合作
    原題または英題:Vale Abraao

    映画としての完成度、映像美は超一級品。ヴィスコンティほど貴族ぽくなく、フェリーニほど風刺を効かせていません。ヨーロッパ文芸映画の最高峰でしょう。

    但し、自分的には“何を言いたいのか”わかりませんでした。本当の愛に飢えていたのか、その美貌に振り回された自分と周囲。とにかく不思議な感覚の映画でした。

    あの渓谷の美はすばらしい、だけどあそこだけで閉じている世界、何か狂いそう。

    やっぱり一部の富裕層の戯れなのかな。あんな暗喩的な会話をする社会には入りたくないな、本音。2,300円の価値はありました。

    これで正真正銘、オリベイラは打ち止めです、この特集、堪能させていただきました。

    観終われば、ここは渋谷、しかも月曜日。ここしかないでしょう。

    道玄坂の「喜楽」さんへ直行です。14時に到着、行列はなし、ラッキー

    いつものあれ、“チャーシュー麺”(1,050円)でした。本日はチャーシューの枚数多し。厨房の彼と目でエールの交換をしたもの

    本日もご馳走様でした。

    ヨーロッパの文芸大作と喜楽、どうも結びつかないね、まあいいか。

    2010年の夏に家族でチュニスに行った思い出、半年後にアラブの春が起こった。チュニスでジャスミン革命勃発

     



  • 「花様年華」は香港映画の超傑作、ウォン・カーウァイの才能に最敬礼、小津だね

    「花様年華」は香港映画の超傑作、ウォン・カーウァイの才能に最敬礼、小津だね

    2024年8月31日(土)

    昨日は東京都心でも台風の影響で大荒れの様相です。だけど、こんな時こそ、庶民が行く娯楽は映画館だよね。お誂え向きに「午前十時の映画祭」も新しいラインナップです。

    そして、観に行った映画はこちらです。日本橋のTOHOシネマズです。

    • 「花様年華」

    自分はこの映画は観たことありません。あんまり、ウォン・カーウァイは良いと思わないのでね。だけど、「午前十時の映画祭」で取り上げるからには観に行かざるを得ないよね。

    既婚者同士の密やかな恋を、ウォン・カーウァイ監督が官能的な映像美で綴ったラヴ・ロマンス。原題は“人生でもっとも美しい瞬間”という意味。香港電影金像奨の主演男優、女優賞を受賞したトニーとマギーの魅力はもちろん、60年代香港のムードを鮮やかに再現したクリストファー・ドイルの撮影、美術と衣装の素晴らしさも見どころ

    物語 1962年、香港。地元新聞社の編集者チャウ(トニー・レオン)と、日系企業で秘書として働くチャン夫人(マギー・チャン)は、偶然にも同じアパートに同じ日に引っ越してきた。隣人同士の付き合いを始めたものの、チャウの妻とチャン氏は仕事が忙しくあまり家におらず、二人はそれぞれに孤独を感じていた。だが、互いの伴侶が実は不倫関係にあることを知ってしまう。裏切られ傷ついた者同士が慰め合うように、二人は時間を共にし始める。

    観ての感想。これは傑作でした。ウォン・カーウァイの美的センスが爆発です。小津安二郎+ウォン・カーウァイです。香港映画では“男たちの挽歌”とこの“花様年華”が歴史的な名画だと思ったね。

    黒澤と“男たちの挽歌”のジョン・ウー、小津と“花様年華”のウォン・カーウァイという並びかな。

    自分的にはマギー・チャンはいつ観てもそんなに美人とは思わなかったが、この映画のチャイナドレスの七変化はすばらしい。ウォン・カーウァイの美的センスのすばらしさ。小津で言えば、司葉子の雰囲気だよね。

    マギー・チャンの代わりに、自分的な香港の女神“コン・リー”様でも合うのでしょうが、彼女だと肉体関係を想像させるのでアウトなのかな。

    最後は三島由紀夫的な映像で終わるのね。最後は残像の残る映像の終わり方の方がよかったのでは、とは思いました。

    だけど、ただただ傑作だと思いました。手元にDVDを置きたい衝動が。

    2週間後の“男たちの挽歌”が楽しみになりました。やっぱり、チョウ・ユンファだよね。

    終われば、日本橋室町の「ますたに」へ。ビールとラーメンをサクッといただきました。

    台風で大荒れなので、真っ直ぐ帰宅です。良い1日でした。

    「サタデー・フィクション」のコン・リー様の降臨には参ったね、超スタイリッシュ

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  • キャグニー主演の「白熱」はピカレスク映画の大傑作、ぶったまげたよ

    キャグニー主演の「白熱」はピカレスク映画の大傑作、ぶったまげたよ

    2024年6月10日(月)

    はや週末です。1週間が経つのは早いね。 そして週末の過ごし方はほぼルーティーンです。DVDを土日に1本づつ視聴して、土曜日は外食に出かけます。

    今週観た映画はこちら。

    • 工作 黒金星(ブラックビーナス)と呼ばれた男
    • 白熱(原題: WHITE HEAT)

    「工作」はいわゆる韓国から北朝鮮へ入るスパイものです。おそらく描かれているのはかなり事実でしょう。一番興味を持ったのが、金正日に面会する場面だね。おそらくあんな雰囲気の宮殿なんだろうね。端から見ると、北朝鮮のそんな光景がすべて滑稽に見えるよね。

    まあ当事者にしてみれば、すべてが死と裏腹なんだろうね。金正日と目を合わせるな、第2ボタンに視線をね。

    映画としてはどうなのかな、あんまり韓国人以外興味がわかないかな、そもそも金大中の立ち位置がわからないのでね。

    次に観た古い映画の「白熱」は傑作でした。製作は1949年だよ。ジェイムズ・ギャグニーは偉大なり、を再発見しました。

    話しはこんな感じ

    悪事なら何でもござれの偏執的かつマザコンの凶悪犯罪者コディ(ジェームズ・キャグニー)。警察はハンク(エドモンド・オブライエン)をスパイとして彼に接近させていく。一方コディの妻ヴェルナ(ヴァージニア・メイヨ)は手下のエド(スティーヴ・コクラン)と通じて夫を亡き者にしようと図るが…。
    ギャングスターとしての名声をも持つ名優J・キャグニーの戦後を代表するピカレスク映画の大傑作

    ここで彼は映画史上に残る極上のワルを嬉々として演じきっており、その非情さ壮絶さは暴力描写がまかり通る現代の映画でもお目にかかれないほど。名匠ラオール・ウォルシュ監督の演出はシンプルで力強く、過剰なお仕着せもない。現代のバイオレンス映画がもっとも回帰すべき点を如実に示す名作

    監督: ラウール・ウォルシュ

    1949年にこんな凝った映画を撮っていたんだね。ジェイムズ・ギャグニーとバージニア・メイヨ(妻役)の魅力爆発です。話しが凝っていすぎて、びっくりです。大傑作です。

    そして、土曜日の夕食です。本日は1週間前のバンコクを懐かしんで、タイ料理店へ。

    六本木の「ジャスミンタイ 六本木店 」(JASMINE THAI)へ。19時に3名で予約して訪問です。

    お店の雰囲気とメニューを見て、はずれのない典型的な高級タイ料理店ですね。タイ大使館御用達だもんね。注文したのは、

    • 豚肉と野菜のサラダ
    • プーニムパッポンカレー/蟹のカレー炒め
    • 空芯菜炒め
    • フレッシュマンゴと餅米添え

    パッポンカレーは上品な盛り付けで量は少なめかな。空芯菜炒めはさすがの上品さです。

    白ワインも頼んでご機嫌な土曜日の食事でした。3名で9,600円ほどのお勘定でした。

    ご馳走様でした。

    [バンコク旅行記2024-3]新記のローストダックは世界一、もう地上の天国だよ

     



  • 「ハリーとトント」は人生の渋みをしみじみと感じさせる良い映画、捨てたもんじゃないよ

    「ハリーとトント」は人生の渋みをしみじみと感じさせる良い映画、捨てたもんじゃないよ

    2024年6月3日(月)

    はやもう6月です。時の移ろいは早いね。来月はオリンピックだよ。

    そして週末の過ごし方はほぼルーティーンです。DVDを土日に1本づつ視聴して、土曜日は外食に出かけます。今週観た映画はこちら。

    • ハリーとトント
    • 刑事ジョン・ブック/目撃者

    「ハリーとトント」は全くのノーマークでした。淀川長治先生がその昔推奨されていたので今回観てみたのです。話しだけ聞くとなんかつまんなさそうです。

    こんな映画です。

    第47回アカデミー賞(R)主演男優賞受賞! 老人と猫の旅を通して人生の哀歓が情感豊かに描かれた、名匠ポール・マザースキー監督の傑作ロード・ムービー

    愛猫のトントと一緒にニューヨークのマンハッタンに住む72歳の老人ハリーは、行政の区画整理のためアパートから強制的に立ち退きを迫られる。やむなく彼はトントを連れて長男の家に行ったものの、そこで嫁に気兼ねし、結局実娘シャーリーを頼ってシカゴに赴くことに。その旅の途中で拾ったヒッピー少女や、初恋の女性との再会。さらにはアリゾナ、ロスと旅を続けることになるハリーは、さまざまな人々と心通わせていくのだが……。

    心に刺さる映画でした。映像もテキパキと展開し、女々しいところがないのが特にいいです。

    内容的には本当に何もないのですが、そこがいいよね。主演の俳優もいい味を出しています。

    自分的には、スケアクロウより傑作だと思うのですが。

    「刑事ジョン・ブック/目撃者」は監督目当てですピーター・ウィアーね。先日劇場で観た「ピクニックatハンギング・ロック」が非常に良かったのでね。この目撃者も映像的には似ていますね。静謐な映像処理がお得意ですね。内容的には安易なストーリー展開ですが、まあ楽しめる映画です。ハリソン・フォード若いね。

    そして土曜日の夕食は「東京バル Ajito 六本木」へ、前から気になっていたお店です。

    • 東京都港区六本木4-5-2 六本木Uビル 2F

    一応、前日にネットから予約して伺いました。2名で19時に訪問です。

    入店してビックリです。若い人で店内はほぼ満席で、実に活気があります。大変な人気店のようです。そして、人気の訳がすぐにわかりました。リーズナブルな価格設定、スピーディーなサービス、お味もいいしね

    注文はQRコードで注文です。特に関心したのは、飲み物は注文するといの一番で提供されます。わかっているね。注文したものはこんな感じ。

    • 北海タコとハラペーニョのマリネ
    • フレッシュオイスター
    • ムール貝蒸し
    • マルゲリータのトルティーヤピザ
    • 柔らか牛ハラミステーキ

    グラスワインを何杯飲んだのか記憶にありません。

    だけど、お会計だけは覚えているよ、何たって8,888円というビックリ数字だったのでね。

    良いお店を知りました。再訪は必死ですね。ご馳走様でした。

    「ピクニックatハンギング・ロック」は事件も謎だけど、映画も不思議な感覚

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  • 「マリウポリの20日間」を観て、まさに、この惨劇を世界に伝えてくれ

    「マリウポリの20日間」を観て、まさに、この惨劇を世界に伝えてくれ

    2024年5月25日(土)

    昨日は厳しい映画を観に行ったよ。その映画とは、

    • 「マリウポリの20日間」

    今も続いているウクライナへのロシアへの侵攻ですが、その最初の激戦地マリウポリを巡る侵略を記録したドキュメンタリーです。

    ロシアによるウクライナ侵攻開始からマリウポリ壊滅までの20日間を記録したドキュメンタリー。

    2022年2月、ロシアがウクライナ東部ドネツク州の都市マリウポリへの侵攻を開始した。AP通信のウクライナ人記者ミスティスラフ・チェルノフは、取材のため仲間と共に現地へと向かう。ロシア軍の容赦ない攻撃により水や食糧の供給は途絶え、通信も遮断され、またたく間にマリウポリは孤立していく。海外メディアのほとんどが現地から撤退するなか、チェルノフたちはロシア軍に包囲された市内に留まり続け、戦火にさらされた人々の惨状を命がけで記録していく。やがて彼らは、滅びゆくマリウポリの姿と凄惨な現実を世界に伝えるため、つらい気持ちを抱きながらも市民たちを後に残し、ウクライナ軍の援護によって市内から決死の脱出を図る。

    チェルノフが現地から配信したニュースや、彼の取材チームが撮影した戦時下のマリウポリ市内の映像をもとに映画として完成させた。2024年・第96回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞し、ウクライナ映画史上初のアカデミー賞受賞作となった。また、取材を敢行したAP通信にはピュリッツァー賞が授与されている。日本では2023年にNHK BSの「BS世界のドキュメンタリー」で「実録 マリウポリの20日間」のタイトルで放映された。2024年4月に劇場公開。

    2023年製作/97分/G/ウクライナ・アメリカ合作
    原題:20 Days in Mariupol

    厳しい現実を目にした傑作でした。97分ほど時間軸を追って見ていくと緊迫感はすごいものがあります。プーチンが本当にトチ狂っているのが分かります、それに従うロシアの人々。

    マリウポリの人がいう、「プーチン、こんなことをしても何にもならないだろう、バカか」に納得させられます。これを記録をしたウクライナ人のAP通信のジャーナリスト、この映像を世界に出してくれと言って脱出を手助けしたウクライナ人に拍手ですね。

    ニュースではなく、長尺の映像を見て分かる現実もあります。

    観終われば、野暮用があって麻布十番へ。

    ランチは京都の中華そばの名店「新福菜館」へ。2年ぶりの訪問かな。2年前までは週4回は通っていたのにね。スタッフの人もすべて変わっており、面は割れませんでした。

    注文は「瓶ビール」と「中華そば(並)」(850円)です。

    ビールはアサヒスーパードライです。キリッと冷えて、美味し。瓶ビールを半分飲んだところで、中華そばが着弾。黒いスープに九条ネギがたっぷり、これだよね。

    チャーシューもたっぷりあり、これビールのあてにもなるよね。

    2年ぶりの新福菜館に感激しました。やっぱり恐るべし、黒ラーメン

    今から反省して、月に数回は訪問します。

    よい1日でした。

    「第一旭本店」から隣の「新福菜館 本店」でラーメンを食すことに、京都ラーメン元祖にして不動の名店

     



  • 現代の評価なら「リオ・ブラボー」より、レオーネの「ドル3部作」だよね

    現代の評価なら「リオ・ブラボー」より、レオーネの「ドル3部作」だよね

    2024年4月20日(土)

    来週はマレーシアに行くので、映画館に足を運べるのは本日だけです。

    今日は楽しみしていた映画を観たんだよ。その映画とは西部劇の「リオ・ブラボー」なのです。何故、今頃、劇場で突然公開するのか?

    濱口竜介監督最新作『悪は存在しない』公開記念だからなのです。

    名匠ハワード・ホークス監督がジョン・ウェインを主演に迎えた1959年の西部劇映画 濱口竜介、ビクトル・エリセ、エドワード・ヤン──名匠たちの心にある伝説的傑作 濱口竜介監督がかねてよりフェイバリット映画として名を挙げている本作 4/26(金)ロードショーの濱口竜介監督最新作『悪は存在しない』公開を記念し1週間限定上映!

    映画はこんな感じ。

    名匠ハワード・ホークス監督がジョン・ウェインを主演に迎えた1959年の傑作西部劇映画『リオ・ブラボー』。濱口竜介監督以外にも、ビクトル・エリセ監督が今年2月に公開された31年ぶりの新作『瞳をとじて』で、エドワード・ヤン監督が1991年の傑作『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』でそれぞれ本作への直接的なオマージュを捧げているほか、ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメール、グレタ・ガーウィグらもハワード・ホークス、そして本作からの影響を公言する、まさに伝説的作品である。

    ストーリーです。

    保安官チャンスは、メキシコ国境近くの町リオ・ブラボーでならず者ジョーを殺人現行犯で逮捕する。しかし、ジョーの兄でこの町を牛耳るネイザンが弟の釈放を要求して町を封鎖、金で雇ったガンマンたちを町に送り込んでくる。住民は怯えて誰もチャンスの味方につこうとはしない。彼の味方は片足の不自由な老人スタンピーとアル中の保安官助手デュード、そして町を通りがかった早射ちの若者コロラドだけだ。彼らはガンマンとしての意地を賭けて果敢に立ち向かう。

    30年ぶりぐらいに観たかな。劇場で観ての自分の率直な感想。名だたる大監督がフェバリットと言っている意味が全くわかりません。話しの展開もあまいし、まるでテレビの昼のメロドラマのような映画と思いました。時代を感じさせる映画だね、良い意味ではなく。どこがいいんだろう。

    おそらく当時は評価が高かったんだろうな。

    これと比較するならあのレオーネ・モリコーネ・イーストウッドの「ドル3部作」のマカロニ・ウエスタンでしょう。1ケ月前にこの3本を劇場で観ましたが、痺れたね、全く古臭さを感じず、現在観てもこれは傑作だよね。ひれと比較すると、やっぱり自分的にはダメだね、「リオ・ブラボー」。

    当時はマカロニと馬鹿にされていたレオーネの3部作の方が圧倒的に傑作だと思います、きっぱり。

    その当たりは当時、アバとクイーンの音楽がミーハーと馬鹿にされていたのと同じだね。生き残ったのは、アバだしクイーンだよね。

    日比谷で「エドワード・ヤンの恋愛時代」を観る、これ大傑作だよ、あの人オードリー

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  • ロードムービーの傑作「スケアクロウ」、何とカンヌのパルム・ドール受賞作

    ロードムービーの傑作「スケアクロウ」、何とカンヌのパルム・ドール受賞作

    2024年2月20日(火)

    本日もまずは映画のお話しから。

    「午前十時の映画祭」で先週金曜日から新しいラインナップが始まりました。

    • 「スケアクロウ」

    この映画は1度観たことが確かにあるはずなのに、あらすじも全く記憶にないんだね。最大の見所はジーン・ハックマンとアル・パチーノの共演なのかな。

    ストーリーはこんな感じ。

    ジーン・ハックマン、アル・パチーノ共演の、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作! 男同士の友情を描く、70年代を代表するロードムービーの傑作!

    刑期を終えて出所したマックスには、故郷のピッツバーグで洗車業を始める夢がある。一方、元船員のライオンは 5年前に妊娠中の妻を残して出たデトロイトに戻る途中であった。二人はカリフォルニアの乾いたハイウェイで出会い、奇妙な旅が始まった。だがそれはまた、社会から落ちこぼれた男たちの友情の始まりでもあった。

    カンヌのパルム・ドール受賞作とはこのブログを書くときに初めて知ったよ、すごいね。こんなアメリカン・ムービーにも賞をくれるんだ。

    ここからは観ての自分の感想。話しは淡々と進んでいきます。結局、監督はこの映画で何を言いたかったんだろうという疑問が

    まあ、難しく考える必要はないのかな、メッセージなんて。だけど、最初の出会いから何故一緒に旅をするのか、自分には疑問のままです、話しが出来すぎではないのかな。

    終わりはどうするんだろうと思っていると、あれで終わりなんだね。

    このころのアル・パチーノは精悍な顔つきでいいね。まさに使用前の顔です。「ハウス・オブ・グッチ」では使用後のパチーノだもの。これこそ、マイケル・コルレオーネの顔だよ

    まあなかなか味わい深い映画でした。

    ところで週末は土曜日の夕食です。どこに行くか迷った時の、うなぎなんだね。

    ピッツアとうなぎどっちにする、と聴かれたら日本人ならうなぎでしょう。

    というわけで本日は赤坂の「ふきぬき」さんへ2名で、19時に訪問です。行く直前に電話予約して訪問します。本日は地下1階へ。

    まずはエビスの瓶ビールを。お通しの“うなぎの南蛮漬け”が美味しです。つまみはいつものように“煮凝り”を。煮凝りを肴のアテに飲むビール、至福の組み合わせです。やっぱり“うなぎ”くん、最強です。

    そして、うな重の注文です。一番安価な「梅」のうな重(3,200円)を注文します。その間に瓶ビールは2本目に突入です。飲み終わる頃に、うな重の登場です。

    今日もこんな感じで美しいうな重です。うな重て、どうしてペロリなんだろう

    今日もおいしいうなぎをありがとう。大満足の土曜日でしたよ。

    映画館でゴットファーザー3部作を全観る。至福の時だった。映画館を出る時、どうしてマイケル・コルレオーネの目つきになるんだろうな





  • あのウォン・カーウァイ監督の初期の傑作と言われてもね、「欲望の翼」

    あのウォン・カーウァイ監督の初期の傑作と言われてもね、「欲望の翼」

    2023年12月15日(金)

    本日の午前中は月に1回のかかりつけ医のところへ。もう10年以上、通っているね、血圧が高いので心臓系も含めての循環器系の名医です。かかりつけ医を持つと、大学病院でもどこでも紹介状を書いてもらえ気楽にいけるのがメリットです。

    薬局で処方箋の薬をもらったのが11時過ぎ。どうしようかな。

    予定通り、渋谷で映画でも観るかな。12時半からレスリー・チャン主演の4Kレストアした「欲望の翼」をやっているのでね。時間的にもピッタリ。監督はあのウォン・カーウァイ監督だよ。彼の初期の傑作だと言われているようです。

    あらすじはこんな感じ。

    「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ。」ヨディ(レスリー・チャン)はサッカー場の売り子スー(マギー・チャン)にそう話しかける。ふたりは恋仲となるも、ある日ヨディはスーのもとを去る。
    ヨディは実の母親を知らず、そのことが彼の心に影を落としていた。ナイトクラブのダンサー、ミミ(カリーナ・ラウ)と一夜を過ごすヨディ。部屋を出たミミはヨディの親友サブ(ジャッキー・チュン)と出くわし、サブはひと目で彼女に恋をする。
    スーはヨディのことが忘れられず夜ごと彼の部屋へと足を向け、夜間巡回中の警官タイド(アンディ・ラウ)はそんな彼女に想いを寄せる。60年代の香港を舞台に、ヨディを中心に交錯する若者たちのそれぞれの運命と恋──やがて彼らの醒めない夢は、目にもとまらぬスピードで加速する

    映画を観ての感想。はっきり言って、全くその良さがわかりません。自分は感性に乏しいのかな。何か話しに主題はあるのかな。話しが突然に始まり、切り替わるしね。わかりにくい映画だと思います。映像も暗い場面が多いのでスタイリッシュでもないと思うんだな。

    “その後のウォン・カーウァイの方向性を決定づけた重要作”と言われてもさっぱりワカラン、自分

    自分的にはこんな評価です。レスリー・チャンは人気あったスターだったようですが、自分的には同時代の香港映画なら、チョウ・ユンファだよね。

    そして、残念だったのは今日のお昼。何と渋谷の立ち食いそばの「ゆで太郎」で天ぷらそばだったのです。映画を観る前に小腹が空いたので。これがいけなかった。映画が終わった後で、空腹感もなく、「喜楽」に行く意欲がなかったのです。ガックリ

    実は昨日の「カンブリア宮殿」に出演したのです。特集は「1円でも稼ぐ!地獄を見たANAの新戦略」です。そのカートの映像は何を隠そう、自分なのです。

    究極の羞恥プレーを披露したのです。失礼しました。

    「<ANAオリジナル>機内搭載カート(未使用品)」が遂に到着。開封の儀。やっぱり新品だよね



  • 政治家よ、外遊する暇があれば「シモーヌ – フランスに最も愛された政治家」を観ろよ

    政治家よ、外遊する暇があれば「シモーヌ – フランスに最も愛された政治家」を観ろよ

    2023年8月22日(火)

    今日も映画の話しになるのですが、近年観た映画の中でその実在した登場人物に最大の衝撃を受けたのです。現代にこんな人がいたのかと。その映画とは

    • 「シモーヌ – フランスに最も愛された政治家」
    • 2022年フランス年間興行成績No.1 10週連続トップテン入り 240万人動員のロングランヒット

    自分は不覚にもこの人のことを知らなくて、ノーマークだったので、あまり関心がない中で映画を観に行ったのです。日比谷で時間は10時30分の回です。映画館に行ってビックリしたのは、かなり多くの人が詰めかけていたことです。この光景にはビックリです。皆んないい映画を知っているのね。この動員数は綾瀬はるか選手もタランティーノも負けているね。

    何の先入観も持たずに観たので、特別に感動したのです。監督はオリヴィエ・ダアンという人です。

    簡単にシモーヌ・ヴェイユのことを語ると、弁護士で政治家、EUの初代欧州議会議長(直接選挙制のもと)でアウシュビッツの生還者ということかな。

    1974年パリ、カトリック人口が多数を占め更に男性議員ばかりのフランス国会で、シモーヌ・ヴェイユ(エルザ・ジルベルスタイン)はレイプによる悲劇や違法な中絶手術の危険性、若いシングルマザーの現状を提示して「喜んで中絶する女性はいません。中絶が悲劇だと確信するには、女性に聞けば十分です」と圧倒的反対意見をはねのけ、後に彼女の名前を冠してヴェイユ法と呼ばれる中絶法を勝ち取った。1979年には女性初の欧州議会議長に選出され、大半が男性である理事たちの猛反対の中で、「女性の権利委員会」の設置を実現。女性だけではなく、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など弱き者たちの人権のために闘い、フランス人に最も敬愛された女性政治家。その信念を貫く不屈の意志は、かつてアウシュビッツ収容所に送られ、“死の行進”、両親と兄の死を経て、それでも生き抜いた壮絶な体験に培われたものだった。

    『エディット・ピアフ 愛の讃歌』『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』に続き世紀の女性を描く3部作の渾身のラストとしてオリヴィエ・ダアン監督が完成させた本作は、公開初週NO.1に躍り出た後10週連続トップ10入りのロングランヒット、240万人を動員し2022年フランス国内映画の年間興行成績NO.1の記録を樹立。2017年に89歳で生涯を閉じた際には、国中がシモーヌ・ヴェイユ死去のニュース一色となり、国葬が執り行われ、キュリー夫人などの偉人たちが眠るパンテオンに5人目の女性として合祀されたが、未だその人気は衰えないことが証明された

    アウシュビッツの過酷な体験がこの人の活動の源です。そして全体主義を忌み嫌う精神は鋼のようです。日本の政治家は全員打ち首獄門(皆さん存在自体に恥を知るべきです)ですが、世界中の自由主義社会の政治家も頭をたれるべきです。独裁主義や全体主義に対して明確な意思表示をする人が少ないのは悲しいね、フランスの現大統領も商売のためなら彼の国にひざまずくような発言を平気でするしね

    日本の政治家もフランスに行ってあんな恥ずかしい写真をとるなら、この映画を日本で観て、少しは勉強しろよ。

    だんだん興奮してきましたが。本当に皆さん観るべき映画ですよ。比べることは難しいすですが、戦後の女性政治家ではサッチャーと同格ぐらいのインパクトのある人ですね。

    その後は、今日も銀座の「はしご」で排骨担々麺をね。まずは瓶ビールでのどの消毒です。

    排骨担々麺やっぱり旨すぎです。いい映画の余韻に浸りながら、最高です。

    「お葬式」を観て伊丹十三の偉大さを再確認、結局、日本映画は黒澤と伊丹だけじゃないのかな



  • 日比谷で「エドワード・ヤンの恋愛時代」を観る、これ大傑作だよ、あの人オードリー

    日比谷で「エドワード・ヤンの恋愛時代」を観る、これ大傑作だよ、あの人オードリー

    2023年8月21日(月)

    本日も酷暑の東京でした。今日も映画館に涼みに出かけようかな。

    その前に閑話休題。先週、劇場での封切りすぐに観に行った綾瀬はるか選手主演の「リボルバー・リリー」ですが、かなり観客動員で苦戦しているという報道がありましたね。やっぱり綾瀬はるかを観る映画としてはいいのですが、ストーリーなどがやっぱりおかしいという批評があるようです。自分と感じた感想をみんな感じるんだね。ちょっと配役もね。

    そして、本日報告する映画も観に行くかどうかかなり迷った映画なのです。その映画とは東宝シネマズで現在上映している、

    • エドワード・ヤンの恋愛時代

    このエドワード・ヤンという監督は台湾の方で相当評価が高いようです。その評価の高さから数年前に自宅でDVDを借りてきて、彼の最高傑作と言われる「牯嶺街少年殺人事件」を観たのです。4時間近い大作です。

    だけどこの映画、どこがいいんだろうという、というのが自分の感想だったのです。おそらく自分はこの監督はダメという評価をしたのです。途中で視聴もやめたしね。

    そんな中でのこの「エドワード・ヤンの恋愛時代」ですので、ためらうのもわかってもらえると思います。そして、何か題名もダサいしね

    あらすじを含む映画について何も知らないで、ガチ鑑賞してきました。

    結果はこの映画は当たりだったね。面白い筋と映画の構成でしたね。日本の恋愛映画とは一味違うよね。何か思想があるというか、なんたって孔子だものね

    だけど、あのチチ役の人は完全にオードリー・ヘップバーンを意識させている姿かたちだよね。

    急速な西洋化と経済発展を遂げる1990年代前半の台北。

    モーリーが経営する会社の状況は良くなく、彼女と婚約者アキンとの仲もうまくいっていない。親友チチは、モーリーの会社で働いているが、モーリーの仕事ぶりに振り回され、恋人ミンとの関係も雲行きが怪しい。

    彼女たち二人を主軸としつつ、同級生・恋人・姉妹・同僚など10人の男女の人間関係を二日半という凝縮された時間のなかで描いた本作は、急速な成長を遂げている大都市で生きることで、目的を見失っていた登場人物たちが、自らの求めるものを探してもがき、そして見つけ出していく様を描いている。

    そして、この映画を観たあとはランチです。日比谷から日本橋へ移動です。何故に日本橋。

    ここには「京都銀閣寺ますたにラーメン」があるからです。暑い夏でも移動するに値します。まずはビールとお新香。1本飲み終われば、ラーメンを1杯。至福の月曜日でありました。

    だけど、amazonでこの「エドワード・ヤンの恋愛時代」の中古DVD、すごい価格になっているね。

    タランティーノが「リボルバー・リリー」を監督したら、綾瀬はるかがユナ・サーマンになったのかな



  • 東京都美術館の「マティス展」に行ったよ、やっぱりドローイングの天才だよね

    東京都美術館の「マティス展」に行ったよ、やっぱりドローイングの天才だよね

    本日は一転して美術のお話しを。

    現在、上野の東京都博物館で絶賛開催中の「マティス展」のことなのです。開催期間は、

    • 2023年4月27日(木)~ 8月20日(日)
    • 休室日: 月曜日

    今回の「マティス展」のみどころは、こんなところのようです。

    1. 約20年ぶりの開催! 20世紀芸術の巨匠アンリ・マティスの大回顧展
    2. 世界最大規模のマティスコレクションを誇るパリ、 ポンピドゥー・センターから名品約150点を紹介
    3. “フォーヴィスム”の夜明け、 マティス初期の傑作《豪奢、静寂、逸楽》日本初公開

    自分としては是非とも必ず行きたい美術展なのですが、問題はいつ行くかということです。実は4ケ月ほど前に、同じ東京都美術館で開催された「エゴン・シーレ展」に行ったときは、その大混雑状況にうんざりしたのでした。

    今回はエゴン・シーレよりも著名なマティスです。どんな混雑状況が恐れをなしていたのです。GWも終わり、少し世の中が落ち着いてきたところでそろそろと思ったのでした。

    この「マティス展」の入場料は大人 2,200円と少しお高めです。スケベエ心を出して、新橋のチケットやさんをのぞいてみます。販売しているところも少々ありましたが、この招待券の店頭価格は2,100円でした。

    100円の違いなら、公式サイトで購入した方がいいねと思った次第です。

    ちなみに、1時間間隔でチケットの予約販売をしていますね。

    そして、いよいよ雨模様の数日前の水曜日の朝に展覧会に行こうと決めたのです。

    当日の朝、12時 – 13時の枠でチケットを購入です。ちなみに混雑状況は○の状態でした。

    ただ、その前の午前の時間帯は軒並み△でした。

    そして、いよいよ訪問です。混雑状況ですか?エゴン・シーレの時とは大違いで人は多めですが、比較的ゆったり観れたよ

    本題に入ります。全体としてはまずは必見の展覧会ですね。マティスのドローイングのうまさには舌を巻いたね。マティスて時代ごとに作風がかなり変わっていくのね。初期の傑作「豪奢、静寂、逸楽」から最終期の切り絵まで年代順に堪能ですます。

    「豪奢、静寂、逸楽」は大きい絵で、どうしてこの描き方をある程度続けなかったのかな。だけど、この絵は見応えあるね。若い時にこんな絵を書いたら、その後どうするのかな。

    ピカソぽいキュビズム的な絵の展示もあります。

    後期に書かれた「赤の大きな室内」は、これぞマティスだという色使いでいいね。

    そして、最終期に書かれた「オレンジのあるヌード」は自分にも自信を持たせてくれる絵画でした。これなら俺にも描けるとね。だけど、この艶めかしいドローイングの線、難しいんだろうね。

    そして、最後のグッズショップです。今回は自宅のお荷物となると知りながら、今回の展覧会の画集を購入しました。3,300円なりです。

    マティス展に行って、自分の絵画にも自信が付きました。俺もマティスのようなドローイングで絵を描くぞ、と誓ったのでした。(あなた、だいそれたことを言うのね)

    冗談はさておき、このマティス展は非常におすすめです。当たり前か。そして、同じく汐留のパナソニック美術館の「ルオー展」もおおすめですよ。マティスの絵も何枚かあります。それも傑作がね。

    「アーティゾン美術館」でピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」を堪能





  • 「アーティゾン美術館」でピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」を堪能

    「アーティゾン美術館」でピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」を堪能

    2023年GW明けは、本当は上野の東京都美術館で現在絶賛開催されている「マティス展」に行こうか考えたのですが、さすがにGW明けシニアが大挙して来館するであろうと予測してその混雑さを思うにつれ、急遽、転身することにしたのでした。

    転身先は京橋にある「アーティゾン美術館」です。(旧名はブリヂストン美術館でブリジストンの創業者の石橋家のコレクションですね)

    鑑賞したかった作品は、ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」なのです。この作品、ピアニストの故ホロヴィッツの自宅に飾られていたという名画なのですね。

    平日は火曜日のお昼です。ネットから予約して訪問です。12時から13時30分の部です。

    入場料は1,200円という超リーズナブルな価格設定です。

    収蔵している作品にはあまり期待せずに訪問したのでしたが。

    鑑賞後の感想です。そのコレクションの充実度には度肝を抜かれました。この入場料で見れて本当によいの?レベルです。

    ピカソ・モネ・マティス・ルソー・ゴーギャン・セザンヌ・クレー・黒田清輝等々です。そして、何よりよいのはこんな名画をあまり人がいない中をじっくり堪能できるのです。混雑とは無縁でした。2月前の東京都美術館のエゴンシーレ展の混雑には辟易した後だったので。

    そして、ありましたピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」。ちなみにサルタンバンクとはこんな人のことを言うのね。自分は知りませんでした。

    サルタンバンクとは大道芸人のこと。イタリア語の「サルターレ・イン・バンク(椅子の上で飛び跳ねる人)」を語源とし、古くからフランスで使われてきた言葉です。彼らは、縁日などを渡り歩いて即興の芸を見せていました。

    生活が比較的安定しているサーカスのピエロなどと異なり、少人数で各地を放浪するのが特徴

    ちなみに絵画の横の書かれていた解説文です。

    20世紀を代表するピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツ(1904-1989)は、1904年、ロシア帝国の領土の一部であったキエフ(現在のウクライナの首都キーウのロシア語名)に生まれ、若くしてヨーロッパ各地で演奏活動を行い、名演奏家として注目されました。1928年にはアメリカでもデビューを果たし、1933年にイタリアの指揮者トスカニーニ(1867-1957)の娘と結婚。1972年にアメリカの市民権を取得し、1944年にはニューヨークの東94丁目に白い石造りの5階建ての自宅を購入しました。

    「腕を組んですわるサルタンバンク」は、1940年代後半から70年までにニューヨークの自宅に飾られていたことが知られるホロヴィッツの旧蔵品です。ヨーロッパ各地そして日本にも演奏旅行したホロヴィッツと、町から町を渡り歩くサルタンバンクの存在を重ねてみることもできるでしょうか。ホロヴィッツのレコードジャケットには、しばしばこの作品と同じようなポーズで足を組んで椅子に座るポートレイト写真が用いられています

    非常に興味深い解説です。ピカソとホロヴィッツ、どこで接点があったのかな。この作品が自宅に飾られているのもすごい話しです。レコードジャケットにもこんな裏話があるのね。知りませんでした。

    マティスの「青い胴着の女」も魅力的な絵です。マチスも数点ほどすばらしい絵が飾られています。アンリ・ルソーはいつ見てもすぐにルソーとわかるね。やっぱり天才はすごいね。

    とにかくこれだけの収蔵品を1,200円で鑑賞できる「アーティゾン美術館」は恐るべしです。

    グッズコーナーも大変充実しているので、おみやげにもおすすめです。





  • 阪妻版と三船版の「無法松の一生」を劇場で観たよ、阪東妻三郎を初めて観たが、迫力あるね、あの故田村正和のお父さんだものね

    阪妻版と三船版の「無法松の一生」を劇場で観たよ、阪東妻三郎を初めて観たが、迫力あるね、あの故田村正和のお父さんだものね

    本日の話しは本当にシブいよ。古い映画のお話しです。

    実は先週と今週続けて「無法松の一生」を劇場で見たのです。絶賛開催中の“午前十時の映画祭”でね。昭和生まれの自分としては「無法松の一生」というタイトルだけは知ってはいたのですが、話しの筋も知らず、ましてや映画も観たことがないのです。相当な年配の方以外はそうだと思うのです。まあ、頭にはあっても忘れ去られおり、興味もなかったのです。

    ましてや、主演が阪東妻三郎と三船敏郎の2つがあることなど露も知らずです。

    まあ、時間もあったので、先週まず阪東妻三郎主演の「無法松の一生」を観たのです。こちらは白黒映画です。今回の劇場上映のために作られた解説が15分あったかな。この阪妻版は戦時中ということもあり、まずは日本の軍部からの検閲で相当部分がカット、アメリカに敗戦後の検閲で更にカットという憂き目を見ての、映画だったのですね。

    阪妻版と御船版の比較はあとにするとして、この阪妻を観て深く感動したのです。解説の中でも誰かが言っていたように検閲でずたずたにされたことにより、より普遍的なテーマも持つ映画になったかと。肝心の話しこんな感じです。ちみなに両方とも監督は稲垣 浩です。

    明治30年、小倉に無法松と呼ばれる人力俥夫の松五郎がいた。松五郎は博奕で故郷を追放されていたが舞い戻り、若松警察の撃剣の先生と喧嘩をして頭を割られ、木賃宿の宇和島屋で寝込んでいた。そんな松五郎は喧嘩っ早いことで評判で、ある日、芝居小屋で仲間の熊吉と枡席でニンニクを炊いて嫌がらせをし、木戸番と喧嘩するが、土地の顔役である結城重蔵の仲裁で素直に謝った。松五郎は意気と侠気のある男だった

    松五郎は堀に落ちてけがをした少年・敏雄を助ける。敏雄の父親は陸軍大尉の吉岡小太郎であり、これが縁で松五郎は吉岡家に出入りするようになった。しかし、吉岡大尉は雨天の演習で風邪を引き急死した。夫人のよし子は、敏雄が気の弱いことを心配して松五郎を頼りにする。松五郎は夫人と敏雄に献身的に尽くしていった

    やがて敏雄は小倉中学の4年生になり、青島陥落を祝う提灯行列の日に他校の生徒と喧嘩をして母をハラハラさせるが、松五郎は逆にそれを喜び喧嘩に加勢した。その後敏雄は五高に入学し、松五郎とは疎遠になっていった。小倉祇園太鼓の日、夏休みのため敏雄が五高の先生を連れてきて帰省した。本場の祇園太鼓を聞きたがっていた先生の案内役をしていた松五郎は、山車に乗って撥を取り太鼓を打つ。流れ打ち、勇み駒、暴れ打ち。長い間聞くことのできなかった本場の祇園太鼓を叩き、町中にその音が響いた

    それから数日後、松五郎は吉岡家を訪ね、夫人に対する思慕を打ち明けようとするが、「ワシの心は汚い」と一言言って、彼女のもとを去った。その後、松五郎は酒に溺れ、遂に雪の中で倒れて死んだ。彼の遺品の中には、夫人と敏雄名義の預金通帳と、吉岡家からもらった祝儀が手を付けずに残してあった

    いわゆる人情&悲恋ものです。話しと時代背景は日本人の琴線に触れますね。三船敏郎版はカラーだし、吉岡夫人にはあの高峰秀子です。こちらも観るしかないだろうと。高峰秀子を大画面で見れる機会はないと思うので。こちらは検閲カットのない完全版です。

    思ったのは三船はさすがの演技、高峰秀子は声が少しだみ声なので色気がないかなと思ったのですが、やっぱりあの運動会のシーンでの阪妻の方に軍配を上げるな。思うに、妙に検閲でカットたれた阪妻の方が優れているのです。あの三船の最後の雪の中のシーンも必要ないし、婦人に打ち明けようとするところもなくても良いよ。阪妻版の最後バサッと切る方が余韻があってよいね

    だけど三船版での拾い物は、親分役に笠智衆が見れたところかな。これは拾い物です。

    話しは変わりますが、高峰秀子の著書「わたしの渡世日記」は傑作だよ。あの楠木建教授も大推薦だよ。

  • 今観れる、観るべき、最高のショーであり映画、「アメリカン・ユートピア」を観たぞ!これぞ現代の大傑作

    今観れる、観るべき、最高のショーであり映画、「アメリカン・ユートピア」を観たぞ!これぞ現代の大傑作

    2022年3月9日(水)にすごいものを観たのでした。おそらくここ数年で一番のコンサートというか演劇のパフォーマンスだったのです。それは、映画だったのですが。

    何にそんなに驚愕したのかと言うと、あのデイヴィッド・バーンの「アメリカン・ユートピア」(American Utopia)を遂に観たのでした。トーキング・ヘッズの頭脳であり、フロントマンだった人ですね。

    一言で言えば(月並みな表現ですが)、“前衛とポップが融合した現代最高パフォーマンス”といったところでしょうか。デイヴィッド・バーンの才能にようやく現代が追いついたということでしょうか。

    自分がデイビット・バーンに出会ったのは、トーキング・ヘッズのあの有名なジャケットのLPだったのです。そう、「リメイン・イン・ライト」(Remain In Light)です。1980年の作品ですね。強烈なポリリズムとアフロビートを持ち込んで成功させた前衛的なLPです。あのころ、これを聞かないと音楽がわからな&いけてる人とは思われなかったと思う、多分。同世代だからわかる自分。

    そんなデイビット・バーンもかなりのシニアになって、相変わらずぶっ飛んだ、いけてる「アメリカン・ユートピア」という大傑作のパフォーマンスを作り上げたことに敬意を評します

    画面で見るデイビット・バーンはかなりのシニアになっているけど、動作や声はあのディビット・バーンですね。体型の維持も含めすばらしいです。

    この「アメリカン・ユートピア」という映画はブロードウェーでの公演をスパイク・リーが監督して仕上げたものです。

    実はこの映画が半年ぐらい前に公開された時に、J-WAVEの朝の番組のナビゲーターの別所哲也さんが度々この「アメリカン・ユートピア」はすごいらしいと、番組の中で言われていたのでした。

    自分も観に行こうと思っていたのですが、いつの間にか、この映画は終了していたのです。だけど数日前に、「TOHOシネマズ 日比谷」で上映が再開されたのを知ったのです。何と、スパイク・リーとデイビット・バーンの特別対談映像が付け加えられたので、もう一度再開されたようです。

    ということで、即劇場に直行したのです。

    公式HPを覗いて観ましたが、著名人の中ではTOWA TEIさんのコメントが一番的確かな。

    凄まじい個性と実行力に打ちのめされました。 それから先ず、歌が上手過ぎて感激。 今観れる、観るべき、最高のショーであり映画です。 真のエンターティメントを求めてる人、全ての表現者は是非

    このバンドはディビット・バーン以外は11名で音の洪水とダンスパフォーマンスが繰り広げられます。

    特に関心したのは、ダンスを担当する男女かな。

    • クリス・ギアーモ
    • テンデイ・クーンバ

    女性ギターのアンジースワンも魅力的です。まあ、とくにかく全員がすばらしいです。歌って踊れて楽器もしないといけません。こんな舞台をブロードウェーで見れたら最高だな。まさに卒倒ものでしょう。

    老いてなおデイヴィッド・バーンは偉大なり、をまさに目撃しました。

    特に若者は必見でしょう。こんなすごいシニアがいるんだ、すごい前衛的な音楽があるのを知ったほうがよいです。ぶっ飛んでいます。

    自分のフェバリットソングの“ワンス・イン・ア・ライフタイム – Once in a Lifetime”は2/3ぐらいのところだよ。このポリリズムの洪水を聴くのは中毒症になるよね。わかる人にはわかるな。

  • 「ジョルダーニ家の人々」、これは現在の多様な家族のあり方を描いたイタリアドラマの大傑作

    「ジョルダーニ家の人々」、これは現在の多様な家族のあり方を描いたイタリアドラマの大傑作

    丁度1週間前にこんなタイトルのブログを書いたのでした。

    “まいったな。まだこんな知らないイタリア映画があったとは、ロバート・ハリスさんおすすめの映画「輝ける青春」”

    この「輝ける青春」に大感動して、同じ脚本家のサンドロ・ペラトリア、ステファノ・ルッリが担当したイタリアのドラマ「ジョルダーニ家の人々」というDVDを観たのでした。

    上映時間6時間39分という長尺です。このドラマは東京の岩波ホールで2012年に上演された時は「13時40分から3回の休憩を挟み21時15分で終了」というものだったのです。

    DVDでは4枚組です。

    そして、自分は2週間の週末ですべてを見終えました。

    はっきり言います。「傑作」です。現在の家族の問題、社会問題(難民、同性愛というジェンダーの問題)がすべて含まれています。やはり、ミケランジェロとルキノ・ヴィスコンティ、そして(ゴッドファザー)を生んだ国は偉大です。家族が流動化していく先進国の中流階級以上の問題をいろいろなエピソードを交えながら、多層的にドラマは展開していきます。

    尊敬する向田邦子が生きていたら、日本でもこんな脚本を書くだろうな、多分。

    ちなみに、原題は「Le Cose che restano」は”残るもの”という意味だそうです。このタイトルの高尚な意味は自分の思考範囲ではよく分かりません。

    物語の概要です。

    そしてふたたび、大きな愛につつまれる―

    イタリアのある家族の離別と再生を6時間39分にわたって描く感動の大河ドラマ。脚本は「輝ける青春」のサンドロ・ペラトリア、ステファノ・ルッリ

    ローマに暮らすジョルダーニ家は、技術者の父、元医師の母、外務省で働く長男アンドレア、心理学者の長女ノラ、建築を学ぶ次男ニーノ、高校生の三男ロレンツォと、一見不自由のない幸せな家族に見えた。
    しかし三男の不慮の死をきっかけに、家族は心に秘めていた問題や困難に向き合うなかで、一人ずつ家を離れていく。彷徨える者たちが運命のように出会う人々、不法移民の女性とその娘、不治の病のフランス人、戦場で記憶を失った大尉等・・・。
    一本の川がいつか大河の流れとなるように、父と母、アンドレア、ニーノ、ノラ、それぞれの運命と人生は、ふたたび織りあわされて、血のつながりや民族を越え、より大きな家族を成してゆく
    ラストシーンのジョルダーニ家の開け放たれた窓のように、さらに豊かに、開かれた未来に向かって―。

    自分の備忘録として、配役を記しておきます。自分的には、この映画はアンドレア・ニーノ・ノラの3兄弟とシャーバの物語と思います。特にニーノとシャーバが最高の立ち回りを演じています。

    アンドレア 演 – クラウディオ・サンタマリア 長男。

    ノラ  – パオラ・コルテレージ 長女。心理カウンセラー。

    ニーノ  – ロレンツォ・バルドゥッチ(イタリア語版) 次男。建築学専攻の大学生。

    ピエトロ  – エンニオ・ファンタスティキーニ 父。技術者。

    アニタ  – ダニエラ・ジョルダーノ 母。

    ロレンツォ  – アレッサンドロ・スペルドゥーティ 三男。

    シャーバ  – ファリダ・ラウアジ

    アリナ  – レイラ・ベクティ シャーバの娘。娼婦。

    シモーネ・ニコライ教授 – ヴィンチェンツォ・アマート

    フランチェスカ  – アントニア・リスコヴァ シモーネの妻でインテリア・デザイナー。

    カタルド刑事  – フランチェスコ・シャンナ 潜入捜査官。

    ミシェル 演 – ティエリー・ヌーヴィック ノラの患者であるフランス人の銀行員。

    ヴァレンティーナ  – ヴァレンティーナ・ダゴスティーノ ニーノの幼なじみの親友で同じ大学で建築を専攻している女子学生。

    ヴィットリオ・ブラージ大尉 演 – エンリコ・ロッカフォルテ ノラの患者。

    いろいろな講釈を述べましたが、是非、心を構えて見るドラマです。

    必観でしよう。考えさせられます。この感じ、やっぱりイタリアしか作れないんだろうな。



  • ドイツ照明デザインのアイコン、カイザー・イデル(KAISER IDELL)は美しいテーブルランプ

    ドイツ照明デザインのアイコン、カイザー・イデル(KAISER IDELL)は美しいテーブルランプ

    フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)のプロダクトの中で特に美しいテーブルランプがあります。名前は「カイザー・イデル(KAISER IDELL)」と言います。

    以前、東京の六本木にある「リビング・モティーフ」(LIVING MOTIF)さんの2階でお目にかかって、機会があれば購入しようと思っていました。

    自宅のベッドの横のテーブルランプにしようと思っていました。

    この商品にはこんな歴史があります。

    バウハウスのメタル工房の主任を勤めていたドイツ人のクリスチャン・デルは、1926年のはじめ、ランプ工場であったGebr. Kaiser & Co. のための照明のデザインをしました。

    中でも1936年にテーブルランプ6631Luxusが掲載されたカタログが発行され、すぐにカイザー・イデルの人気商品となり、現在でも、繊細な技術と優れた材質のドイツデザインのシンボルとなっています。

    KAISER idell の名前の由来は、KAISERはオリジナルを製造していたメーカー名、イデル(idell)は、デル自身の名前とアイデア(idea)を組み合わせたものです。

    クリスチャン・デルがデザインしたこのシリーズは、国際的な特許を取得した可動式ジョイントを持ち、バウハウスのオリジナルデザインが最高の形で反映されています。

    この商品は一旦ドイツでも廃番になっていましたが、2011年にフリッツ・ハンセン社が復刻し、翌年には日本国内向けの仕様の製造が開始されました。

    で、このランプは、別名「プレジデントランプ」とも呼ばれていて、ドイツ官公庁の管理職のデスクに採用されるなど、ドイツ照明デザインのアイコンの1つになっているそうです。

    だけど、値段が高いんだな。定価 103,400円(税込み)です。目玉が飛びだしそうな値段です。たかが、テーブルランプにです。

    だけど、好きになってしまった弱みです。なんとかして欲しくなります。リプロダクト商品もありますが、やはり本物が欲しいですね。

    だけど、フリッツ・ハンセンの商品は扱っているお店も限られ、値引きは全くありません

    そんな四面楚歌ですが、幸運の神様が現れました。

    オンラインで唯一販売しているお店で「SEMPRE」(東京都目黒区)というお店があります。そのお店をのぞくと、あの政府の「キャッシュレス決済 5%還元」のマークがあります。

    頭に浮かんだのが、先日作成した「Orico Card THE POINT」です。11月末までには10万円以上利用しないといろいろな入会キャンペーンに該当しません。

    そして、このカードは「キャッシュレス・消費者還元事業」でのポイント還元の5%と2%がオリコポイントで還元されるという大変貴重なカードなのです。

    自分の場合には2020年6月30日まではANAマイルが4.5%%還元されるカードになります。

    この機会を逃してしまっては大変ということでボーナスにも期待しつつ、購入を決意しました。

    そして、自分が使えるクーポンがないか、頭をふりしぼってみました。

    自分は三井系のマンション在住で三井デザインテックが運営する「iLMiO」というサービスがあり、探してみるとこの「SEMPRE」オンラインでも使える10%クーポンがあるのを知ったのでした。感涙ものです。

    定価販売が基本のフリッツ・ハンセンで10%引きで、かつ、ANAマイルが4.5%還元されるボーナスも付与されれば、これでは突撃するしかないですね。

    この商品は受注商品の為ご注文後のキャンセルはダメと念を押されますので、ポチッには勇気が必要ですね。

    届くのが楽しみです。

    リモートワーク環境、フリッツ・ハンセンとハーマンミラーの組み合わせは理想郷