カテゴリー: 書籍

  • グルメの師匠、小山薫堂さんが咄嗟に「ポーク玉子定食」と叫んでしまった、石垣の“なかよし食堂”とは?

    グルメの師匠、小山薫堂さんが咄嗟に「ポーク玉子定食」と叫んでしまった、石垣の“なかよし食堂”とは?

    今日はまた突然に今年2022年1月に訪問した石垣島の食べ物の話しなのです。また、再訪することもあるかと思いますので、その時のために、自分の備忘録も兼ねてです。

    そして、話しはグルメ雑誌の「ダンチュー」(dancyu)の2022年4月号に気になる情報を見つけたのでした。その記事は小山薫堂さんが毎月連載している「一食入魂」です。

    どうして彼が石垣に行ったのかはわからないのですが、突然に石垣のグルメ情報が出てきたのでした。自分が行った時はネットでもこんなお店の紹介は皆無だったのですが。

    やはり、グルメ通には独自のネットワークがあるのでしょうか。

    無垢なる時間が流れる街には、必ずふくあじの名店がある。初めて訪問した石垣島でそれを探していると…店名を見た途端、ここだと思った。「なかよし食堂」。創業は、沖縄でまだ米ドルが通貨として使われていた1968年。姉と義理の妹の二人で「仲良くやろううね」と始めたことから、「なかよし食堂」と名付けられた。

    看板メニューは八重山そば。これを食べに親子三代で通い続ける地元民も多いという。素朴な暖簾をくぐり、テーブルについて壁のメニュー札を見る。八重山そばを目当てに来たはずなのに、他の料理に目移りしてしまう。せっかく沖縄のふくあじなのだから、ゴーヤーちゃんぷる定食や豆腐ちゃんぷる定食にすべきか。隣の人が注文したものを見るとチャーハンやカツカレーも旨そうだ。いやしかし、店の看板には八重山そば専門店とあった。とするならば、ちょっと豪華に三枚肉そばという選択肢もある。

    と……まだ決めきれないうちにおばぁが注文を取りに来た。うー、困った。どうしよう。咄嗟に「ポーク玉子定食」と叫んでしまった。沖縄に来ると、どうもスパムの魔力に引き寄せられてしまう。昨日のお昼も、石垣港でポーク玉子おにぎりを食べたというのに。

    八重山そばに後ろ髪を引かれながら、大好物との対面を待つ。そして、運ばれてきたのは、スライスして焼いた4枚のスパムと焦げ目のついた薄い玉子焼き。そこにキャベツとマカロニサラダが添えられている。このシンプルさがいいのだ。が、なんと、嬉しい誤算が!ポーク玉子定食に付いているのは、ご飯と味噌汁、ではなく、味噌汁椀に入ったミニ八重山そばではないか。まさかのダブル炭水化物。これを許さずして何を許そう。ポーク玉子でご飯をかきこみ、そのあとにコーレーグースをたっぷり入れて辛くした八重山そばをすする。しかもこれで600円という安さ。ポーク玉子の手招きに従って大正解であった

    ポーク玉子定食でここまで語れる人はいません。さすが、グルメの師匠です。実は師匠、我が家に来たことがあるんだな。ワインを出したところ、このワインは自分の家では煮込み用だなと酷評された思い出があるのです。

    まあそれは良し(良くはないのですが)、「なかよし食堂」の情報です。

    • なかよし食堂
    • 沖縄県石垣市新栄町26-21
    • TEL 0980-82-3887

    ししこんなお店を紹介されたら、再訪したくなるね。また、1泊2日で訪問すると思います、キッパリ。

     

     



  • 最近のよい小説をお探しなら「ザリガニたちの鳴くところ」を読むべし、自然描写が素晴らしい

    最近のよい小説をお探しなら「ザリガニたちの鳴くところ」を読むべし、自然描写が素晴らしい

    ここ1年弱、平日の昼間に毎日聞いているのがロバート・ハリスさんがナビゲーターされている「Otona no Radio Alexandria」という番組なのです。FM局はInterFMという少しマイナーな局ですが。だけど、最近はFM東京系列にも配信が始まり、メジャーになってきているんだな、これが。

    そんなロバート・ハリスさんさんが1ケ月前ぐらいに、ラジオのリスナーからの質問で最近のおすすめのの小説は何ですか?、というド直球な質問があったのです。

    そして、彼が全くの迷いなく答えたのが、「ザリガニの鳴くところ」 (ディーリア・オーエンズ著)だったのです。

    ちなみに下世話な話しですが、この本は“2021年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位”です。

    自分も評判が高いのは知っていたので、数ヶ月前に購入はしていたのですが、後回しの待ち行列に入っていたのです。

    物語はこんな感じです。

    ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された

    人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた

    しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ

    全米500万部突破、感動と驚愕のベストセラー

    著者の紹介です。

    著者について ジョージア州出身の動物学者、小説家。

    現在はアイダホ州に住み、グリズリーやオオカミ、湿地の保全活動を行っている。69歳で執筆した本作が初めての小説である

    と言うわけで、自分も早速にこの小説を読み始めたのでした。

    ファーストインプレッションは自然や沼地の動植物に対する畏敬の念がある描写がすばらしいですね。この描写を描きたい故にこの話しがあるのかな。人間の成長物語でもあるし、ミステリー仕立てでグイグイと読むものを引き込んでいくパワーはすごいですね。

    その場の自然が思い描けるようなビジュアル的な筆致は非常に細かい描写の積み重ねから生まれるのでしょう、多分。

    序盤が終わると次から次に読みたいという衝動が止まらなくなります。文中の表現される詩も良いです。(これは後にでんでん返しのシナリオがありますね。)

    米国の東海岸の沼地の生き物を生き生きと描いています。全米ベストセラーもうなづけます。おそらくすぐに映画化されるのでしょうね。

    何か良い小説をお探しなら、今一押しかな。

    (追記)

    すぐに映画化されて、劇場で映画も見ましたが、自分は断然、書籍の方が数段良いと思いました。主題歌はむ、テイラー・スウィフトが提供しています。

    ガルシア=マルケスの「百年の孤独」を読了、現代世界文学の最高傑作というが自分には理解できず





  • 不覚にも「いのちの停車場」を見て、涙腺が緩んでしまった自分に情けない。田中 泯は役者をやらしてもすごいね

    不覚にも「いのちの停車場」を見て、涙腺が緩んでしまった自分に情けない。田中 泯は役者をやらしてもすごいね

    先日、以前ブログでも取り上げたことのある医師の“南杏子(みなみ きょうこ)”さんの小説を映画化したという「いのちの停車場」という映画を先日DVDで視聴したのでした。

    この映画のことはよく存じており、劇場で見るまでもないとたかをくくり、DVDになるのを待って自宅で視聴したので。もちろん一人で。

    そして、自分にとっては想像以上の映画だったんだな。主演は泣く子も黙る吉永小百合さんです。脇も、 松坂桃李, 広瀬すず、西田敏行、石田ゆり子、田中 泯などそうそうたる顔ぶれです。

    久しぶりに小林綾子を見て、色気のある奥様を演じていたのには驚きました。最初、この女優さんは見覚えがあるが、名前が分かりませんでした。不覚です。エンドロールで確認して、納得した次第です。

    エンドロールで言えば、昨年急死された東映社長の岡田裕介さんの名前を製作総指揮で見つけたときにはグッときましたね。原作と配役をから、故岡田社長にとっても力の入っていた映画だったのがよく分かります。

    自分的にはお涙頂戴系の臭い日本映画なんだろうなと思って、最初はあまり触肢が動かなかった映画で間違いなかったのですが

    見ている中で、不覚にもにも涙腺が緩んでしまいました。情けない自分。最近話題のダンサーの田中 泯さんが存在感を放っていましたね。やっぱり、吉永小百合、西田敏行、田中 泯の3名が抜きん出ているかな。だけど、1月ほど前に見た「孤狼の血 LEVEL2」での松坂桃李とは全く正反対の役柄でまいったなという印象です。(余談ですが、同じく孤狼の血の鈴木亮平さんも最近CMも多く、ギャップ感は半端ないですね)

    だけど、この映画のエンディング、監督もどのような映像にして終わるのかかなり悩まれたと思うんだな。

    自宅視聴ならテッシュを脇に置きながら、ご覧になればよいと思います。オススメの映画です。特に、最近、母の看病をうらみ立てこもって医師を殺害した事件もあっただけに、切実な切り口の映画ですね。

    ちなみに原作者の南杏子さんの本業は終末医療に携わる医師業でかたわら、小説も書かれています。

    2019年の段階では、東京都青梅市にある“青海慶友病院”で医療に勤務されているとのことです。とても大きな民間の病院で、病床数は700床以上あります。 そして、南杏子さんのお名前は、作家名(ペンネーム)らしく本名ではないです。

    書籍も是非拝読を。

  • 突然の画家志望の方にはバルセロナのピカソ美術館に行ってこい、伊集院静さんのウンチクのある名言

    突然の画家志望の方にはバルセロナのピカソ美術館に行ってこい、伊集院静さんのウンチクのある名言

    イタリアへの旅のブログから今日は脱線です。

    それは、先日届いた雑誌に自分に非常にささる、ある一文が掲載されていたのです。

    その雑誌とは、クレジットカードのダイナースが発行する「SIGNATURE」(シグネチャー)の11月号です。そして、この雑誌の冒頭には、伊集院静さんの「旅と言葉」というエッセイが掲載されているのです。伊集院さんは約2年間ほど病気療養のため中断され、今回復帰されて今回が2回目のエッセイです。

    今回のタイトルは、“モンセラット”です。

    (前略)

    バルセロナの一角にピカソ美術館があり、彼の“青の時代”の名作が何点かあるが、興味深いのは、ここにピカソが幼少(四・五歳)の折に描いた鳩の絵があり、彼の十歳前後のマラガ時代に描いたデッサンも、大きな油彩作品と展示してある。「よくここまで幼少の頃、まだ十歳前後でこれだけの作品が描けたものだ」とたいがいの人は感心し、近代の巨匠の本当の力量を見直す

    これは嘘のような話だが、関西の或る老舗の会社の跡継ぎが急に画家になると言い出し、皆をあわてさせ、親も周囲の人もどうゆうわけか私に相談に来た。

    「バルセロナのピカソ美術館に行って、ピカソの幼少、若い時の作品を見せなさい」

    嘘のような話だが、跡継ぎはそこに立ち、ほどなく志望を変えたそうだ

    非常に含蓄のある先生のお話しです。だけど、バルセロナには自分は数回訪問したことがあるのですが、このピカソ美術館には行ってないな。

    何かとち狂って、画家志望を相談されたら、自分もこのフレーズを使わせてもらおうと思った次第です。よいお話しを聞かせていただきました。

    そして、今回の伊集院さんのメインの話しは、バルセロナ郊外にあるモンセラットという修道院にある“黒いマリア”のことなのです。黒いマリアの前で祈り、銅像のある部分を撫でると奇跡が起こるという言い伝えがあるのです。

    伊集院さんもご家族の病気回復を願って、奥さん(あの篠ひろ子さん)と一緒にお参りに行ったという話しなのです。

    実は自分も以前に伊集院さんがこの話題について書かれたエッセイを読んで、自分にも奇跡が起こらないか(訪問した気持ちが邪だったため、自分には奇跡が起こらなかったが)と思い、バルセロナを訪問した際に、家族でこのモンセラットの“黒いマリア”を訪ねたのでした。

    バルセロナからは電車で約1時間で行けますので、時間があれば訪問されるとよいと思います。岩だらけの崖の上に立つ修道院です。コロナ前であれば、ヨーロッパ中から観光客が集まる場所でしたが、今はどうなのかな?

    そして、このモンセラットの修道院の話しになると思い出すのが、スペインが生んだオペラ歌手のモンセラット・カバリエなのですね。スペインの至宝と呼ばれる歌い手ですが、有名なのはあのバルセロナオリンピックの開会式でフレディ・マーキュリーと一緒に「バルセロナ」を唄ったステージが思い起こされます。

    既にどちらも故人です。時の経つのは早いです。

    バルセロナ近郊のモンセラートの黒いマリア像に触れれば奇跡は起こるよ






  • 作家の山田詠美さんいわく、「焼き魚の開きは断然、皮が上の方がよい」

    作家の山田詠美さんいわく、「焼き魚の開きは断然、皮が上の方がよい」

    世の中にはおもしろいことを考える人がいるのです。

    それに気付かされたのは、日本経済新聞の夕刊のコラム「あすへの話題」という作家の山田詠美さんの話しだったのです。2021年9月28日(水)のことです。

    抜粋します。

    これ見よがしでない美意識があちこちに反映され、控え目ながら細やかなサーヴィスを提供し、派手でないが吟味された料理が卓に並ぶ・・・そんな旅館に泊まり満足に浸る翌朝、ああっ、何故?とがっくりすることがある

    それは朝食。多過ぎないシンプルな和食メニュー。おなかをぐぅと鳴らしながらセッテイングされるのをわくわくして待つ。と、そこに運ばれて来たのは、アジの開き。そのこんがりと焼けた筈(はず)の皮が下になっていた時の落胆と来たら・・・ええ、よくあることです。一流旅館の朝食でも、そうする場合が少なくないみたい。皮の部分と身の開いた部分。どちらを上にして皿にのせるのが正しいんです。!?

    皮を下にするのが作法なのか。でもでも、そうしたら、あの香ばしい皮が台無しではないか。醤油をたらしたら、じゅっと音を立てる、焼き立てで、ぱふっと浮き上がらんばかりの焦げた皮。あのはがれかかった皮と身の間の空気がまた美味なんだよなあ

    しかし、私の独自調査による統計からすると、皮目を下にする場合が圧倒的に多いようだ。そんな馬鹿な。

    これを読んで、作家って馬鹿なことを考えるんだな、と思った次第です(笑、失礼)。

    自分はどうかと言うと、山田さんに反して、身が上にある方がよいな。おそらく両者の対立点は、魚の開きに醤油をそもそも垂らさないといけないのか?、ということなんだと思います。

    開きなどは、既に薄塩がされていると思うので、更に醤油をかける必要は全く無いと自分は思うのです。ここはキッパリ

    自分の出身は山口の萩ですが、こちらは魚が豊富に上がる地域です。家庭でも旅館でも皮が上して開きが出されたことは一度もないんだな。

    そして、このコラムには続きて落ちがあるのです。

    川上弘美さんの小説に「魚の皮の儀式」というのが登場したのを昔、読んだ。好き同士の男女が焼き魚の皮を箸ではがしながら、お互いに口に運び合うのだ。このシーン、なんともエロティックで、ぐっと来てしまったのだが、皮目を下にして皿にのせたら、「朝の魚の干物の皮儀式」が出来ないではないか。素敵な温泉旅館で、せっかくの同衾(どうきん)にこぎつけた甲斐がない。

    やっぱり、作家は変態ですね。お後がよろしいようで。

    ブルータスの“あんこ”特集、室町砂場の白玉ぜんざいを作家の戌井昭人さんが激賞



  • Kindleでの本の読み上げの設定手順は、こうすれば簡単にできるよ

    Kindleでの本の読み上げの設定手順は、こうすれば簡単にできるよ

    いつも勝間和代さんのブログで気になっていた記事があったのです。それは、アマゾンのKindle Fireを読み上げ専用の端末として快適に使うため、新しいバージョンが出るたびに購入してきたという一連の記事だったのです。

    勝間さんが言うには、Fire HD 8からこの読み上げ機能がまともになって、普段使いでも使えるようになったというのが気になっていたのです。

    だけど、自分としてはどうしても何か設定が複雑で煩わしいので、ほったらかしにしてたのです。

    だけど、自宅の断捨離真っ最中です。2021年4月に手に入れたFire HD 10があったので、Fire HD 8はメルカリに出品して、処分したのでした。

    断捨離も行ったので、時間を割いてFire HD 10の読み上げ機能をセットします。

    自分がネットで調べて、読み上げ機能をセットした手順です。端末は、「Fire HD 10」です。

    自分の備忘録のためにも。

    1. FireHD10の「設定」→「端末オプション」→「キーボードと言語」→「読み上げ機能」→「追加音声をダウンロード」→「日本語(日本)」をタップし、Mizukiをインストール(ちなみに、自分の場合は、デフォルトでインストールされていました)
    2. 「設定」→「端末オプション」→「キーボードと言語」→「読み上げ機能」→「デフォルト音声」でMizuki(JPN)が有効になっている事を確認する(ちなみに自分の場合は、Mizukiは最初からディフォルトになっていました)
    3. Kindleアプリを立ち上げ、読み上げ対応の書籍を立ち上げ、画面中央をタップする。「Aa」をタップし、「その他」→「読み上げ機能」をONにする。(このプロセス、かなり特殊ですよね)
    4. 書籍画面に戻って、書籍中央をタップすると、右下に再生ボタンが現れるので、タップすると読み上げ開始

    この手順のとおり行えば、自分の場合は女性の声を読み上げが始まりました。ただ、この女性の声以外の声を選べる選択肢はないようです。読み上げスピードは再生ボタンの左側に現れるボタンで5段階に変えられます。但し、決まったスピードで自分が勝手に読み上げスピードの設定はできませんね。

    これでやっと念願のkindle本の読み上げができるようになりました

    だけど、結構、複雑な設定をしないといけないのですね。こんな手順を踏ませるとは、Audioブックをもっと売りたいというamzonの企業戦略なのかな。

    罪作りな勝間和代さん。外出時のオーディオブックを聴く必須アイテムが「ソニー SONY リニアPCMレコーダー PCM-A10」とは。



  • 向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

    向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です

    自分のブログでは何回かあの向田邦子さんのことについて書いています。例えば、「あうん」など。年代もずれるので直接的な接点はないのですが、接点と言えば向田邦子さんが購入され最後まで住まわれていたか表参道の交差点の「青山第一マンション」の徒歩1分のところに自分も数年前まで住んでいたところかな?

    そんなどうでもいいところは別にして、2021年7月18日の日本経済新聞の日曜版に向田邦子さんの特集に目が留まるのは条件反射的だったのです。

    タイトルは、“向田邦子「伝説」の誕生と展開”です。副題は、“あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です”なのです。実に刺激的な副題です。

    1. 僧敲月下門
    2. マミオ
    3. 人参のピリ煮
    4. 「映画ストーリー」
    5. 鹿児島市立山下小学校

    いきなり判じ物みたいに並べてみたが、おわかりだろうか。ピンときん読者も少なくないはずである。今年で没後40年。脚本家として多彩なドラマを送り出し、直木賞作家でもあった向田邦子をめぐるキーワードだ。

    1. 自宅マンションの玄関にあった中川一政の書。
    2. 飼っていたシャム猫の名だ。
    3. 妹の向田和子さんが営んでいた「ままや」の人気メニュー
    4. 雄鶏社の雑誌で、かつて邦子はその編集部にいた。
    5. 戦前、父親の転勤にともなって通った母校である。

    (中略)

    作品だけでなく、ライフスタイルやエピソードがここまで愛され続ける作家はまずいない。ほとんど「伝説」である。

    (中略)

    都心にひとり暮らす、仕事を持った女性。趣味の良い家具や器に囲まれ、手っ取り早く料理で客をもてなす。さりげなくオトナなので。「そうゆう生き方の方が読者に絶対受けると思っていました。時代とシンクロしていましたから」と柿内さん(マガジンハウスの元編集者で、邦子と親交のあった柿内さん)は言う。

    (中略)

    これだけ時が流れたのに多くのファンが「向田さん」と呼ぶ。この作家の現代性がそうさせるのである。

    (中略)

    それにしても、邦子は不世出の文章家であった。見事に引き締まったエッセーなどを読み返すたびに「昭和のホンモノ」の練度を痛感する。その自在な暮らしぶりの裏側には、仕事にかけるどれだけの苦心があったことか。

    (中略)

    人参のピリ煮はなんとか再現できても、言葉を紡ぐ力は、とうてい凡人の追随を許さないのである。

    自分の向田邦子さんに対するイメージは、やっぱり映画の「あうん」なんだな。初めてこの映画を見た時に、よい映画とは思いましたが、男女の機敏さをわかるには歳が若すぎたのか、成熟していなかったんだと思います。そもそも“あうん”という言葉の深い意味さえ分かっていなかったのですから。

    社前にある、こま犬。左が阿「あ」右が吽「うん」。意気が合う

    それを思うと、そんなおとなの男女の心の動きを書けるのは、やはりオトナだったのかな、向田さん。

    やっぱり惜しい人をなくしましたね。



  • 辛酸なめ子さん曰く、電車の入り口で立っているおじさんのことを“狛犬”(こまいぬ)と呼ぶんだとか

    辛酸なめ子さん曰く、電車の入り口で立っているおじさんのことを“狛犬”(こまいぬ)と呼ぶんだとか

    先日、日経新聞の夕刊で確か金曜日に定期的に掲載される書評欄に非常におもしろく、含蓄のある一文を見つけたのでした。

    本の著者は辛酸なめこさんです。ペンネームからしてすごい名前を付けるな。おぬしできるなというペンネームです。内容はこんな感じなのでした。

    世間では?(もしかして辛酸なめこさんだけ?)、電車の入り口に立っているおじさんのことを狛犬(こまいぬ)と呼ぶのだそうです。

    この一文を見て、ざぶとん一枚です。自分はこんな呼ばれ方をしているのを初めて知ったのでした。確かに言い得て妙です。

    たいてい電車の入り口にたっている人は内側に向いて立っているんだなその様はたしかに狛犬です。おじさんだけに限らず、おばさんも若者もいます。全員、狛犬状態です。

    確かにあのポジションは居心地が良いのはわかります。乗降客には邪魔の存在なのは分かっているのですが。椅子に座れなければ、あのポジションが最高なんですね。立つ人にとってはね。

    そして、狛犬で思い出されるのが、作家・脚本家であった故向田邦子さんなんだな。映画にもなった「あ・うん」です。高倉健、富司純子, 板東英二が主演する名作ですね。

    ふたりの男とひとりの女の微妙で不思議な関係を描いた降旗康男監督の名作です。

    そして、不覚にもこの「あ・うん」という言葉を知らなかったのです。

    漢字では「阿吽」と書きます。

    本来「阿吽」は仏教用語における「言語観」で「阿」は開口音(=口を開いて最初に出す音)、「吽」は閉口音(=口を閉じて出す最後の音)のことです。 サンスクリット語(古代インド)において、最初の字音である「阿」と最後の字音である「吽」であり、万物の始まりと終わりを表すとされています。

    また「阿」は万物が発生する原理、「吽」は万物の集結する智徳を表すとされていて、また菩薩心と涅槃などを表すとされています。

    「阿吽」には「相対・対比・対立など相対する二つのもの」といった意味もあります。

    これは、対となる物に「阿吽」が用いられていることにあります。 神社の狛犬や金剛力士像、そしてシーサーなど一対で存在する宗教的な像は、一方が口を開いた「阿形(あぎょう)」と、もう一方は口を閉じた「吽形(うんぎょう)」となっています。 このことから、「阿吽」は「相対・対比・対立など相対する二つのもの」となりました。

    神社前にある、こま犬。左が阿「あ」右が吽「うん」

    本来であれば、こんな崇高な意味がある“あ・うん”の狛犬ですが、電車の中のおじさん狛犬2人も魔除けの効果を発揮しているのかは不明です。

    話しは戻って、この「あ・うん」という映画ですが、自分は何の知識と先入観なしに初めて見た時、たんたんとした映画で本来の良さがわからなかったのです。大人の映画ですね。

    高倉健さん、会心の演技です。

    日常に戻れば、自分も電車の中で“狛犬”と呼ばれないようにしないといけませんね。

    そして、今日も電車の中の言われているのでしょう、“おじさん狛犬見っけ”と。

    向田邦子への賛辞。あの人はね、パシっとした女でした、つまり「昭和のホンモノ」です



  • 国の機関である中小機構が運営する小規模企業共済制度はまさにサラリーマンの“黄金の羽根”だよ

    国の機関である中小機構が運営する小規模企業共済制度はまさにサラリーマンの“黄金の羽根”だよ

    橘玲氏の名著に「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ」という著書があります。自分は確か、本書が発売されて即購入し、その内容に驚愕したのでした。

    普通の人がお金持ち(正確には小金持ちかな)になるには、黄金の羽根を拾うしかないというものです。そんな黄金の羽根ですが、国が公式に提供している商品の中にも、あるというのです。

    その一つとして紹介されていたのが、国の機関である中小機構が運営する小規模企業共済制度だったのです。それを知って、自分も早くこの小規模企業共済制度を利用したいなと思い、十数年前から加入したのでした。

    小規模企業共済制度とはこんな商品なのです。

    国の機関である中小機構が運営する小規模企業共済制度は、小規模企業の経営者や役員、個人事業主などのための、積み立てによる退職金制度です。現在、全国で約147万人の方が加入されています。掛金は全額を所得控除できるので、高い節税効果があります。将来に備えつつ、契約者の方がさまざまなメリットを受けられる、今日からおトクな制度です。

    し小規模企業共済のおトクな3つのポイントがあるとされています。だけど、一番強烈なのは下記の通り、掛け金が全額、課税所得から控除できるのです。

    ポイント1 掛金は加入後も増減可能、全額が所得控除

    月々の掛金は1,000~70,000円まで500円単位で自由に設定が可能で、加入後も増額・減額できます。確定申告の際は、その全額を課税対象所得から控除できるため、高い節税効果があります。

    最終的な共済金の受け取り方法も自在です。

    ポイント2 共済金の受取りは一括・分割どちらも可能

    共済金は、退職・廃業時に受け取り可能。満期や満額はありません。共済金の受け取り方は「一括」「分割」「一括と分割の併用」が可能です。一括受取りの場合は退職所得扱いに、分割受取りの場合は、公的年金等の雑所得扱いとなり、税制メリットもあります。

    そして、必要な時には借りることもできます。

    ポイント3 低金利の貸付制度を利用できる

    契約者の方は、掛金の範囲内で事業資金の貸付制度をご利用いただけます。低金利で、即日貸付けも可能です。

    ちなみに、現在の貸付利率は1.5%

    この小規模企業共済に加入するには、サラリーマンでも可能です。一番簡単なのは不動産を保有し、事業的規模(一番明瞭なのは確定申告で青色申告に該当すること)を持てばよいということになります。

    そして今まで自分は、この小規模企業共済に毎月最高の70,000円を掛けてきたのですが、生活環境と事業環境の見直しの一環で少し減額しようと思っているのです。

    その手続用紙を今回取り寄せてみた次第です。

    だけど、自分の結論はこんなおいしい節税商品を利用しないと日本でサラリーマンが小金持ちになるということは難しいのではないでしょうか。

  • 今「FIRE」という言葉が流行中。本多静六に言わせれば、“人生の最大幸福は職業の道楽化”にあるという

    今「FIRE」という言葉が流行中。本多静六に言わせれば、“人生の最大幸福は職業の道楽化”にあるという

    今、「FIRE」という言葉が流行っているということを初めて知ったのです。それは日経ヴェリタスに掲載された経済コラムニストの大江英樹さんのコラムからだったのです。

    ここで言う「FIRE」とは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとったもので、若いうちから資産形成を進めることで「経済的自立」と「早期退職」を目指す人生戦略のことを指すのだそうだ。

    日経平均株価が30年半ぶりの高値に駆け上がったことも相まって、ここ最近で資産を一気に増やした人は多いだろうと思う。書店に行っても「FIRE」という文字が目につく本はざっと10種類以上、平積みされている。その多くは「“億り人”になって早期リタイア」という内容がほとんどだ。

    FIREは今やちょっとしたブームといってもいいだろう。筆者の友人にも50代前半でFIREを達成した人がいる。

    だけど、大江さんご自身は少し違う見方をされているのです。

    かつて筆者自身もそうゆうことに憧れた時期があった。十分な才覚も機転もないまま、大した金融資産も持たずに定年退職を迎えてしまったので、とても勝ち組とはいえない。でも、決して負け惜しみで言うわけではなく、定年後10年近くたって現在も現役で仕事をしている私自身の気持ちに照らせば「これまでの人生で、今が最高に充実した生活」と言い切れる。

    その最大の理由は「自己決定権」にある

    大江さんによれば、サラリーマンには仕事上で言えば「自己決定権」が少ないか or なく、だから仕事が苦行に近いものになると言うのです。確かに、そのとおりです。

    明治から昭和にかけて、植林や造園、産業振興など多方面で活躍し、同時に投資によって巨額の資産を築いた本多静六という人がいる。彼の書いた「私の財産告白」は今日に至るも不朽の名著といっていいのだが、その中に筆者にとって最も印象的な言葉が書いてある。それは「私の体験によれば、人生の最大幸福は職業の道楽化にある」というフレーズである。

    この「FIRE」という言葉を広めたのは、この「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」という本かと思います。

    この著書の言う資産運用の要点は、株式と債券の比率を6対4に、株式部分は地元「カナダ」と「米国」「欧州+アジアなど」に3分の1ずつ分散することに決定し、この比率に従って、それぞれの指数に対応する投資信託を買ったという。現在は、通常の投資信託よりもETF(上場投資信託)がおすすめとのことです。

    最終的に大事なのは、お金よりも自由。そう痛感した著者は早期リタイアを目標に定める。きっかけは「4%ルール」(資産が年間生活費の25倍に達すれば、95%の確率で毎年4%を取り崩す生活を30年続けられる)を知ったこと。さらに投資に励む一方、このルールの確実性を高めるために独自の工夫を講じるなどした末、ついに会社を辞めて世界旅行に旅立ったという。東南アジアなどでの滞在を増やすことで、自国で普通に暮らすよりも出費を抑えられることを発見し、「FIRE」を実践中ということです。

    投資とリタイアは自己責任で。



  • 池波正太郎が愛したてんぷらの名店「山の上」、“親の敵に会ったように”食べろ

    池波正太郎が愛したてんぷらの名店「山の上」、“親の敵に会ったように”食べろ

    池波正太郎先生の小説を読めばよく出てくるのが美味そうな食事の話しなのです。食に関するエッセイ本も多い池波さんなのですが、よくエッセイでも取り上げられていたのが山の上ホテルのてんぷらやさんなのですね。

    そんな池波の活力源となっていたのは、まぎれもなく「食」。外での食事であれ、家での食事であれ決しておろそかにせず、いいと思った店にはくり返し通って、その味を堪能した。とくに、「山の上ホテル」内にあるレストラン「てんぷらと和食 山の上」をひいきにしており、エッセイにもたびたび登場。池波ファンにとって、一度は訪れたい“聖地”となっている。

    川端康成や山口瞳など、山の上ホテルを定宿とする作家は少なくなかったが、そうした中で池波がはじめて山の上ホテルを訪れたのは、1983(昭和58)年の夏。友人にすすめられてのことだった。池波さんのエッセイの中にもこんな記述があります。

    今年の夏。私は、はじめて〔山の上ホテル〕の本館へ三泊した。そして、このホテルに魅了されてしまった。ために、ホテルを引きあげるとき、翌月の予約をしたのだった。私が気に入った部屋には大きな机がそなえつけられてあるし、時代小説以外の細かい仕事をするには、うってつけなのだ。(『新 私の歳月』<講談社>より引用)

    そして、特に贔屓にしていたのがホテル内のレストラン「てんぷらと和食 山の上」ですね。

    以来、山の上ホテルは池波の定宿となった。とはいえ、滞在中は小説を書かず、絵を描いたり、文学賞の候補作を読み込んだりするのが常だったという。そして、食事はホテル内の「てんぷらと和食 山の上」でとることが多かった。

    「てんぷらと和食 山の上」に入ると、左手にヒノキの一枚板のカウンター席があるが、池波は店が空いている時間を見計らって訪れては、カウンターの奥の席に座っていたそうだ。残念ながら、当時の料理長はすでに独立しているが、現料理長の寺岡正憲(てらおか まさのり)さんが、池波についてこんな話をしてくれた。

    当時は、銀座の名店『てんぷら近藤』の店主・近藤文夫(こんどう ふみお)さんが料理長でした。池波先生は、近藤さんの料理の腕前を非常に買っていらっしゃって、ホテルにお泊まりではないときも、たびたびお店にいらっしゃったと聞いています。奥の席がお気に入りだったのは、近藤さんの仕事が見える特等席だからではないでしょうか」

    野菜のてんぷらを出す店は今でこそ珍しくないが、かつては違っていた。江戸前の魚介を使ったてんぷらこそが“王道”であり、野菜のてんぷらは家庭料理という位置づけ。東京の専門店で出すのは“邪道”とされていたのだ。

    しかし、「てんぷらと和食 山の上」のかつての料理長・近藤文夫氏がその流れを変えた。

    山の上名物ともいわれる「さつまいものてんぷら」だ。こちらは直径7~8センチ、高さおよそ10センチの円柱にカットしたさつまいもを、そのまま揚げた豪快な一品。「当店は、中温と高温の二つの揚げ鍋を用意し、食材によって使い分けています。さつまいものてんぷらは、見てのとおり高さも厚みもあるので、中温の鍋で約50分かけて揚げて甘みを引き出しています」とは寺岡料理長の言葉だ。

    そして、てんぷらを食べるときの、池波先生の至極名言はこれだすね。

    てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べていかなきゃ、てんぷら屋のおやじは喜ばないんだよ(『男の作法』<新潮社>より引用)

    自分は「てんぷらと和食 山の上」にも、近藤文夫さんのお店にも言ったことはないが、いつかは味わいたいな、さつまいもの天ぷら。

    名物「さつまいものてんぷら」は揚げるのに時間を要するため、予約時か入店時に注文するとスマートとか

    神田ポンチ軒のアジフライは絶品、食べるべし、個人的には日本一です





  • 重要なのは「持ち家か賃貸か」ではなく、時価評価した純資産の額、橘玲先生の切れ味鋭いご指摘

    重要なのは「持ち家か賃貸か」ではなく、時価評価した純資産の額、橘玲先生の切れ味鋭いご指摘

    自分が尊敬する人に橘玲氏がいらっしゃいます。そして、自分が毎週定期購読している日経ヴェリタスに月に1回程度、“橘玲の世界は損得勘定”というコラムを連載されているのです。

    2021年3月21日号にその橘玲氏がおもしろいコラムを書いているのです。

    今週のタイトルは「金持ち賃貸 貧乏持ち家」です。

    いまだに多くのひとが、「老後に備えて早めにマイホームを買わなければならない」と思っている。だがこの常識は正しいのだろうか

    ここで、「持ち家が得か、賃貸が得か」という神学論争を始めるつもりはない。マイホームの購入というのは、住宅ローンによってレバレッジをかけて不動産市場に投資することで、ファイナンス理論的には、株式投資の信用取引と同じだ。投資戦略でリスク・リターン比にちがいはあるだろうが、どちらが得かは結果論でしかない。

    そこで視点を変えて、「持ち家なのに貧困」という現象を考えてみたい。

    金融広報中央委員会が「家計の金融行動に関する世論調査」を毎年公表しているが、2019年の「2人以上世帯」では、「持ち家」と回答したなかに「金融資産非保有」が21%もいる。持ち家が5軒並んでいたら、そのうちの1軒は銀行口座に残高がほとんどない。

    さらに驚くのは、金融資産ごとの持ち家率を計算してみると、「金融資産非保有」と回答した世帯のうちじつに69%が「持ち家」であることだ。

    「貯金ゼロ」の7割が持ち家というこの奇妙な数字はなにを意味しているのだろうか。ここからは私の推測だが、貯金をはたいてマイホームを購入したケースもあるかもしれないが、その多くは貧困によって実家から出られないまま高齢になり、結果として「持ち家」の世帯主になったのではないだろうか

    (中略)

    経済的に余裕のある世帯が、歳をとってからも持ち家にこだわり、ヘルパーに頼りながら買い物やゴミ出しをする理由はない。そう考えた富裕層が、自宅を売却して高級サ高住(サービス付高齢者住宅)や高齢有料老人ホームに移れば、統計上は賃貸になる。

    「人生100年時代」では、富裕層が「賃貸」になる一方で、乏しい年金をやりくりしなければならない貧困層は自宅から出られず「持ち家」のままかもしれない。

    ここからわかるのは、重要なのは「持ち家か賃貸か」ではなく、時価評価した純資産の額だということだ。またもや身もふたもない結論になっていまうが、最後は「現金(キャッシュ)」がものをいうのだ。

    久しぶりに橘先生の切れ味するどいエッセイです。確かにそのとおり、時価評価した純資産の額なのです。

    ちなみに自分は過去、賃貸と持ち家を交互に回しながらこれまでやってきました。不動産市況が悪い時に購入して、市況がよくなれば売却して賃貸に住むということを繰り返してきました。

    だけど、自分の体験上の真理は、ファミリー向けの分譲マンションを賃貸に出した場合の利回りはかなり悪いです。単身者向けのワンルームをいくつか持って利回り6-9%程度で回して、自分は家族でファミリー向け賃貸に入った方がサヤを抜けると思います。

    一種のアービトラージですが。何故、ファミリー向けの分譲マンションの利回りが悪いのかは、おそらくそれは一言で言うと、“マイホームという夢”が分譲販売価格に上乗せされているからだと思います。

    だけど、橘玲氏の「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」は、今でもどんな投資本よりも読む価値のある必本であると確信しています。

    間違いないよ。

    中金持ちをめざす② ファミリータイプの持ち家やマンションの利回りは低いのは承知ですか?



  • こけしの日本最大の産地は宮城県、「目が合った子」遠刈田系の我妻昇さんの3寸達磨を購入

    こけしの日本最大の産地は宮城県、「目が合った子」遠刈田系の我妻昇さんの3寸達磨を購入

    いつものように三井住友カードのVISAの情報誌「月刊VISA」が届いたのでした。

    そして、その中にまたまた興味深い記事を見つけたのでした。これが危険なポチリの始まりとなったのでした。

    その記事とは、「カワイイを集める、癒しの“宮城のこけし”」

    江戸時代、東北で少女の玩具として作られた「こけし」。

    丸い頭とまっすぐな胴に、色鮮やかに描かれた顔と模様。

    “和製フィギュア”ともいえる、素朴でかれんな美しさは、少女のみならず、世界中の人々を魅了し続けている

    5系統のこけしが伝わる、日本最大の産地・宮城県

    伝統こけしから現代的なこけしまで、若手が手掛ける最旬の“カワイイ”こけしを集める、宮城こけしの世界へ。

    宮城県がこけしの日本最大の産地とは知りませんでした。まさしく、“たかがこけし、されどこけし”の世界です。本文が続きます。

    こけしは、東北地方の木地師(きじし)(木材を加工して椀などを作る職人)の余技が始まりとされています。

    時期には諸説ありますが、江戸時代後期には、男の子にはこま、女の子にこけしを玩具として与える習慣がありました。

    現在、全国で11系統のこけしが作られ、そのうち5系統が宮城県内に伝わっています。

    主なものが、国内最大の産地「鳴子系」(なるこ)、蔵王地方で発達した「遠刈田系」(とおがった)、旧作並村で作られた「作並系」(さくなみ)、白石市周辺の「弥治郎系」(やじろう)の4種です。

    系統ごとに詳細な“約束事”がありますが、主要な鑑賞ポイントを踏まえれば、自分の好みのこけしを見つける楽しさを味わえるでしょう。

    まずは、描彩(筆使いや模様)。特に「顔」ですね。目の形状、下まぶたの有無、鼻、そして前髪や紊(びん)、口。

    顔にはかわいさを決める、重要なポイントが集まっています

    また、キクやウメ、ロクロ模様など、筆の運びや線の伸びが出やすい胴模様や、肩、頭頂も要チェック。

    もう一つ重要なのが、削りの良さ。“刃物が切れている”と表現される、スパっと切れた表面のなめらかさで、木工製品としての完成度を観る。

    しかし、こけし愛好家の間では「目が合った子を買う」という言葉もあります。あまり難しく考えず、フィーリングで選ぶのもいいでしょう。

    この記事を読んで、宮城こけしを買う気マンマンになったのでした。

    楽天市場で検索します。たくさんの宮城こけしが出てきます。

    で、今回は作り手がはっきりしている作品がよかろうということで、記事に紹介されていた“遠刈田伝統こけし工人 我妻昇”さんの作品を購入したのでした。

    現代的なモチーフとポップな表情のこけしは、我妻さんのトレードマークともいえる。国内外から注文が殺到し、注文品は最短でも7ケ月待ちとか。

    minne.com@wooden-baby/

    そして、今回、我妻さんの作品で「目が合った子」は、この“達磨 3寸 DARUMA”です。

    表情と色合いが違うこの2体にしたのです。

    • 作品について
      達磨。
      見下ろす顔がとても勇ましく、頼もしいです。
      遠刈田こけしの伝統模様、重ね菊、菊の葉を描いています。

    もう一体はこんな感じです。

    槐という茶色の木を使用しています。
    この木は見る角度によって、金色に輝く不思議な木材です。
    槐は魔よけ、厄除けとしてよく知られており、
    達磨との相性はとても良いと思います。

    このコロナ禍です。少しでも縁起と運気が上がる表情のダルマを選んでみたのでした。

    ちなみに1体はどちらも3,300円で東京までの送料は750円でした。

    結果的には、大満足な買い物をしたと思うのだか、どうだったかな。

    即買いでした。鹿児島の「オッのコンボ」は家族の人数よりも、1つ多く買うこと。ひとつ余計に幸福がやってくるように

     

     



  • 小山龍介さんのコックピット型書斎の49型のウルトラワイドディスプレイには驚いた

    小山龍介さんのコックピット型書斎の49型のウルトラワイドディスプレイには驚いた

    この6月4日に発売された「日経トレンディ7月号」ですが、タイトルに魅かれて思わず購入したのでした。

    その購入を決定づけたタイトルは“新・巣ごもり時代の部屋づくり ベストバイ”という特集なのでした。

    そして、この2ページ分の記事だけで、元はとれる内容なのでした。

    その記事はコンセプトクリエーターとして活躍中の小山龍介さんを取り上げた、「多画面化で情報を分散 超効率コクピット型書斎」というものでした。

    人間、恐ろしいことを考える人がいるものです。

    この方の書斎の中心は何といっても、この“49型のウルトラワイドディスプレイ”でしょう。

    メインマシンであるMac Book Proに接続した、視界を占有する縦横比32:9の超横長ディスプレイ。「Mac Bookのディスプレイも使って、合計4つぐらいのウィンドウを開いても同時に作業できるのは非常に便利」(小山氏)

    こんなディスプレイあること自体全く知りませんでした。

    そして、このディスプレイを使用するにあたっての必須アイテムも紹介されています。

    それは、「M570T ワイヤレス トラックボール」なのです。

    49型のウルトラワイドディスプレイは便利だが、「画面の端から端までマウスでポインターを動かすことが非常に大変だということに気づき、急遽トラックボールを導入した」(小山氏)という。

    小山さんはメインディスプレイ、Mac Book Pro、2台のiPadなどざっと数えただけでも7つ以上のディスプレイが並んでいる書斎です。

    小山さん曰く

    仕事を効率化したければ、独立した複数のディスプレイを使い分けるべき

    だそうです。けだし名言です。

    パソコンのディスプレイが大きくても作業を続けるうちに複数のウィンドウで画面が埋もれ、目的の情報にアクセスしづらくなってしまう。

    音楽はiPad mini、アイデアメモはiPad Proといったように機能ごとにディスプレイを独立させることで、思考を中断せずに機能や作業を瞬時に切り替えられるようになるという。

    また、ウィンドウをいちいち閉じたり開いたりするというストレスからも解放されるという。

    そして、「テレワークでは従来の会社勤めとは異なる種類のストレスがたまりやすい」と指摘する小山さんは、骨伝導式のイヤホンを仕事中に使っている

    耳穴をカバーしないオープンエアタイプなので圧迫感が少ないうえ、ドアチャイムや家族の呼び声も聞こえることがメリット

    デスクのApple Keyboardの前に置いてあるのが、ATEM Miniですね。動画配信用でカメラやマイクをこれで切り替えているそうです。

    しかし、何度でも言いますが、恐ろしいことを考えている人がいるものです。

    そして、この超横長ディスプレイは映画を見るには最高とのことです。まるで映画館のようというアマゾンのレビューです。

    このLGの49インチのディスプレイ、アマゾンでも168,000円しますが、この記事を読んで、本当に欲しくなったのでした。

    その他の機材は自宅にありますので、このディスプレイだけ購入すれば、自分もコクピット型書斎を構築できるんだな。

    だけど、家族からは異議が出るだろうな。欲しいな。



  • マッキー牧元さんの「超一流のサッポロ一番の作り方」には参ったな、こんなバリュエーションの食べ方があるとは

    マッキー牧元さんの「超一流のサッポロ一番の作り方」には参ったな、こんなバリュエーションの食べ方があるとは

    昨日、現在、絶賛開催中の楽天のお買い物マラソンで1店舗カウントするために楽天ブックスで注文していた、大変おもしろい本が届いたのでした。

    タイトルは「超一流のサッポロ一番の作り方」(著者:タベアルキストことマッキー牧元)という本です。定価は1,320円(税込)

    内容は、PART1として、「サッポロ一番塩らーめん」の楽しみ方として、無限のアレンジが広がる懐の深さが魅力とのこと。

    紹介されてある、そのバリュエーションとしては、

    • タンメン風(我が家の食卓搭乗率No.1の基本形)
    • ホーチミン風
    • ナポリ風
    • ソウル風
    • メキシコ風
    • エスニックつけ麺風
    • カルボナーラ風
    • 中野駅前平凡風(柚子が香る昭和の名店の味を復元)
    • 香港下町風

    というラインナップで紹介されています。

    自分が感心したレシピはエスニックつけ麺風かな。

    スープと麺をばらばらにして、つけ麺風にするとはかなり独創的な発想の転換のレシピですね。

    「サッポロ一番塩らーめん」以外では、市販の「マルちゃん焼きそば」や「ペヤングやきそば」を利用した変わり種レシピも掲載されています。

    その他では、マッキーさんは卵かけご飯に相当こだわりがあるらしく、いろいろな卵かけご飯のレシピも紹介されているのです。

    ここまでが、PART1です。全体の2/3を占めています。

    PART2は超一流の食べ方として、ナポリタンに始まり、吉野家の牛丼、王将の餃子など全14メニューが紹介されています。

    PART3は、超一流の駅弁勝負ということで、タイトルは「いい弁当には愛が詰まっている」。

    紹介されているお弁当は、

    • 崎陽軒の「シウマイ弁当」の食べ方お作法(駅弁の不動の王者)
    • 峠の釜めし
    • 並六白飯弁当
    • 大船軒サンドウイッチ
    • 常陸牛 牛べん
    • お母ちゃんの愛情弁当 新潟米膳
    • 鮭かま塩焼弁当

    残念ながら、自分が知っていたのは、崎陽軒のシウマイ弁当と峠の釜めしだけです。

    マッキーさん流の「シウマイ弁当」の食べ方は、

    長年の付き合いであるからして、食べ方は定着している。

    まず、あんずは筍煮の上に置いて準備完了。

    しょうゆを均等に5個のシウマイにかける。上だけではなく根元にも刺す

    しょうゆの1/3は量は残しておき、鶏唐揚げ、蒲鉾、鮪にかける。玉子焼きにはかけない。

    あんずを筍煮の上に置いたのは、しょうゆがつかないための緊急的避難措置である。

    次にからしをシウマイ上部に絞る。最後まで絞り切る。

    食べ方の基本は「1個1俵」

    すなわち1個のシウマイで1俵のご飯を食べるのだ。

    シウマイは5個、俵は8個なので、他のおかず3俵を食べるようにする

    崎陽軒の「シウマイ弁当」には人それぞれの基本の食べ方があります。マッキーさんのこだわりは、1個のシウマイに1俵のシウマイとは。自分はこの食べ方はないな

    1俵のご飯では多すぎるのです、シウマイ1個には。

    いずれにしても、週末の休日のランチづくりの楽しみが増えました。

    早速、「サッポロ一番塩ラーメン」を購入して、この週末に備えたいと思います。

    大変参考になるマッキー牧元さんのこだわり本でした。

    崎陽軒のシウマイ弁当の食べ方ここに極まる、攻略の極意とはまずは小梅をずらしてから



  • お前も悪よのう、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしのドラマ、チェザーレがこんな人物だったとは

    お前も悪よのう、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしのドラマ、チェザーレがこんな人物だったとは

    数か月前の日経新聞に取り上げられていた、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしドラマと激賞されていた

    そして、ここ2ケ月ほど土日を利用して全部見たのでした。

    シーズン1から3まである相当長いドラマです。

    部見終わった素直な感想は大変おもしろいドラマと思います。

    要は中世、ルネッサンス時代のローマが舞台です。ボルジア家はスペイン系の家庭で、ドラマの始まりは前ローマ教皇の死亡により、新教皇が選べれるコンクラーベから陰謀のはじまりです。そして、ロドリーゴ・ボルジアが新教皇に選ばれて、物語は始まります。

    教皇となったボルジア家族の陰謀と権力欲が渦巻きます

    アマゾンの紹介では

    15世紀末ルネッサンス期。ヨーロッパの各都市は華やかな芸術に満ちあふれ、商業は繁栄し、人々は文化的な生活を謳歌していた。しかし、その陰で、貴族と下層階級の対立、同族同士の争い、殺人やレイプといった犯罪も大いに蔓延る時代でもあった。1492年、そのヨーロッパの中心バチカンでロドリーゴ・ボルジアは法王の座に着き、ボルジア家による背徳にまみれた治世が始まる……。

    そして、この物語は日本でも丁度同じお話があるのです。

    司馬遼太郎の「国盗り物語」と話は同じだと思いました。どちらも宗教家から成りあがっていく話しですね。国盗り物語の斎藤道三より、こちらのロドリーゴ・ボルジアの方が悪では一枚も二枚も上手ですね。

    自分はチェザーレ・ボルジアという名前は塩野七生さんの著書「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」 (新潮文庫)で知ってはいたが、数十年前に購入していたが、まだ読んではいなかった。こんな物語とは知らなかったな。チェザーレはまさしく法衣をまとった戦士です。

    このドラマを制作したのは、ニール・ジョーダンという人です。脚本も監督もこの人がやっていますね。

    主演は教皇役はジェレミー・アイアンズ (出演), チェザーレ役は新人のフランソワ・アルノー 。ドラマにはマキャベリも出て来ますね。マキャベリの君主論はこの“チェザーレ・ボルジア”という人のことを書いたものとは初めて知ったのでした。

    そしてドラマ最後の圧巻は、シーズン3の最後の方に出で来る教皇の考えを聞かされるシーンかな。ローマ教皇庁を完全に自分の家族のものとする恐ろしい考えが明かされます。

    これにはビックリしました。まさに、自分たちのことしか考えていないとは、驚きです。

    塩野さんの「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」の裏表紙の言葉です。

    熟練した戦略家たちもかなわなかった彼の“優雅なる冷酷”とは。

    「毒を盛る男」として歴史に名を残したマキアヴェリズムの体現者、チェザーレ・ボルジアの生涯

    この本のあとがきは、沢木耕太郎さんが書いているとは知らなかったな。

    この本は塩野七生さんの2作目の本ですね。

    今年見たドラマでは、

    1. 「情熱のシーラ」
    2. 「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」

    だけど、お主も悪よのう、という言葉が良く似合うテレビドラマですね。お金も相当にかかっているドラマです。是非、まだの方はご鑑賞を。

    これを見ずには死ねるか!

    これを観ずに死ねるか「情熱のシーラ」は原作良し、ロケ場所良し、時代背景良し、主人公の設定良し、近年見たドラマでは最高





  • J-WAVEでマチュプチュ好きな“ひとりっぷこと福井由美子”さんを知ったよ、女子の一人旅で400回の強者

    J-WAVEでマチュプチュ好きな“ひとりっぷこと福井由美子”さんを知ったよ、女子の一人旅で400回の強者

    今週月曜日の午後3時半ごろ、いつものように会社でJ-WAVEを流しっぱなしにしているので、何気に番組のトークが聞こえてきた。

    何か、南米旅行とかマチュプチュなどのキーワードが耳に残ったのが気になった。

    早速J-WAVEのHPでチェックすると、「Good Neighbors」という番組でいつものMCのクリス智子さんに代わって豊田エリーさんが担当されている中、会話をしているゲストが海外ひとり旅歴25年以上、海外ひとり旅回数400回を越える元SPUR編集長、ひとりっPこと福井由美子さんということだった。

    自宅に帰り、早速、Radikoで再生します。

    この人、女子の一人旅で400回ぐらい海外に行っている強者らしいですね。

    そして、南米も30回ぐらい行っているとのこと。

    自分たちの南米旅行の出発まであと10日に迫ってきました。

    そして、メキシコシティを経由してリマに入り、クスコ経由でマチュプチュに行きます。

    ひとりっPこと福井由美子さんは、マチュプチュが大好きで、何回も訪問しているとのこと。

    番組の中では、マチュプチュの一人旅はまずは、マチュプチュ遺跡の入場チケットとクスコからの列車のチケットを先に抑えてから、日本からの飛行機はその後でも大丈夫と言われていた。

    マチュプチュは年々観光客が増加し、一部には入れない遺跡もあり、まずはチケット確保が大事ということです。これはおそらく、ツアーに入らない場合のことを言われていると思います。

    そして、気になったのが、高山病の克服方法を自分の本に書いているから参考にして下さいというくだりです。さっそく、アマゾンをチェックです。

    ペルーのことやマチュプチュは、この「明日も世界のどこかでひとりっぷ2 秘境・絶景編 (集英社女性誌eBOOKS)」に出ているから参考にして欲しいとのこと。

    早速、アマゾンでポチリしました。

    この、「明日も世界のどこかでひとりっぷ」という本、知りませんでした。すでにシリーズ3まで刊行されているのですね。

    この方のブログもあります。南米へ30回も行かれているとは、すごい方ですね。

    自分は年齢もシニア世代なので、もう南米まではエコノミーではとても持ちません。

    ただし、この「明日も世界のどこかでひとりっぷ」と言う本、アマゾンの評価ではあまり芳しくはないですが、役に立つかな。どうかな。

    そして、このひとりっPさんの合言葉は「思い立ったが、Have a nice ひとりっぷ®」だそうです。ナイスです。

    話しは変わりますが、14年ぐらい前でしょうか、J-WAVEの生放送を祝日の夕方に自宅から放送したことがあります。どうゆうことかと言うと、リスナーの家にスタッフとMCのクリス智子さんと小山薫堂さんが来られ、ミュージシャンが自宅で演奏され、それが電波に乗って放送されたことがありました。15分ぐらいだったと思います。

    放送終了後、ワインをサーブしたところ、小山薫堂さんからこのワイン、自分の家ではシチュー用だな、ときついジョークを言われたことを思い出しました。

    話しは元にもどりますが、マチュプチュですが、軟弱な我々は現地ツアーに入って行ってこようと思います。それでも、クスコのホテルでのピックアップは午前5時です。

    標高3,400メートルのクスコに2泊します。高山病は大丈夫かな?

    2019年8月、マチュピチュ1日観光感想記(その2)マチュピチュ遺跡は一度は行くべし、あの絶景を



  • 罪作りな勝間和代さん。外出時のオーディオブックを聴く必須アイテムが「ソニー SONY リニアPCMレコーダー PCM-A10」とは。

    罪作りな勝間和代さん。外出時のオーディオブックを聴く必須アイテムが「ソニー SONY リニアPCMレコーダー PCM-A10」とは。

    今回の間違いは、「勝間和代」さんから始まったのです。 このブログを見たのが、いけなかった。

    勝間和代さんのブログは、こちらの「徹底的にマニアックな話をアップするブログ」がそれです。そして6月27日の記事の「Kindle本のAudiobook化の手順を動画にまとめました」を拝見した次第です。

    要は、第7世代以降のKindleに付随している、読み上げ機能を利用して、MP3のファイルを作って、本をオーディオブックとして聴こうというものです。

    kindleの読み上げ機能は1倍速から3倍速ぐらいまでありますので、夜中などにずっとこの読み上げをオンにしておいて、オーディオファイルを作ります。

    だけど、何故、直接Kindleの読み上げで聞かないかというと、Kindleは少し重くて、外に持っていくにはちょっとという重さなのです。

    勝間さんは、この重いKindleを外に持ち出したくなく、ファイルをMP3化して別の端末に移し、それを外出時にも持って行って聴くというスタイルを提案されています。

    そして、勝間さんがMP3化したオーディオファイルを外出先で聴いていると推奨されている端末がこちら「ソニー SONY リニアPCMレコーダー 16GB ハイレゾ録音/bluetooth対応 / 可動式マイク プリレコーディング対応 2018年モデル PCM-A10」です。

    そして、自分はと言うと、今回、この方法でオーディオブックを聴く方法を試したくなったのでした。

    もちろんKindleは保有していますので、ソニー SONY リニアPCMレコーダーを購入することにしました。

    週末に近所のビックカメラに行って購入することに決めました。何故、ビックカメラかは、IDを利用したかったからです。

    今、ポケットカードでApple PayのID利用で15%のキャッシュバックのキャンペーンを展開しています。

    キャッシュバックの上限が10,000円ですから、66,666円までの購入で丁度15%のキャッシュバックが受けられますね。

    このICレコーダーの重さは何と82gです。本当に小さくて軽いです。microSDカードももちろん利用できます。

    この勝間さん方式は少し手間がかかりますが、Kindleを持ち出す苦痛を考えると、大変有効なやり方だと思った次第です。

    だけど、自分は電子書籍はアマゾンよりhontoの方で買っている本が多いのが、今回のネックになりますね。

    hontoのサイトの方が20%割引などのクーポンをくれるんだな。それで、結局、アマゾンより安くなり、hontoを利用するはめになっている。

    今後は、このオーディオブックを聴く方式がよければ、アマゾンからの購入にすることになりそうな予感はしますが。果たして、どうなることやら。

    だけど、数日前の「OSMO Pocket」に引き続き、また、散財してしまった週末となりました。

  • ビターレの「リゾットは北イタリア人にとってのパスタなの」は至極名言。最も大切なコツは、全員そろってから作ること

    ビターレの「リゾットは北イタリア人にとってのパスタなの」は至極名言。最も大切なコツは、全員そろってから作ること

    東京大学の経済学者の先生で松井 彰彦(まつい あきひこ)さんという方がいらっしゃいます。専門はゲーム理論だそうです。

    その人は今、日経新聞の夕刊の1面に「あすへの話題」というエッセイの書き手なのですが、その2019年6月6日の紙面に面白いエッセイを書いていました。

    タイトルは「リゾット」についてです。エッセイのタイトルもそのままです。

    僕は三度の飯は大好きだ。専ら食するほうだが、たまに作ることもある。定番は北イタリアの家庭料理、リゾット。これだと、あまりお米が好きでない娘もよく食べる。

    僕がリゾットを作るときのバイブルにしているのが、ジョイエッタ・ビターレの「RISO(お米料理)」という本だ。

    「南イタリアはパスタだけど、北はお米。そう、お米は私たちにとってのパスタなの。

    「リゾットは難しい料理と言われているけど、難しくないわよ。もちろん、ちょっとしたコツを守ればね」とビターレのコツはレシピの他に8つもある。

    具材は最小限にして、パルメザン・チーズを最後に混ぜ込むのがミラノ風だ。これがうまい。これにワインがあれば言うことなしだ。

    そうそう、最も大切なコツは、全員そろってから作り始め、アツアツを供することらしい。

    このエッセイを見て、レシピどおりリゾットを作って食べたくなり、このジョイエッタ・ビターレの「RISO」という本を探したところ、日本語版は残念ながらありませんでした。

    現在、英語版のみです。

    本のタイトルの副題は「まだ明らかにされていない北イタリアのお米料理」とでも訳せばよいのでしょうか。

    そして、Kindle版を購入して本を拝見したところ、144ページの大著です。

    内容は、スープ料理に始まり、次がサラダ、リゾット、デザートと続きます。一番多いレシピがリゾットです。確かに40ぐらいのリゾットのレシピが並びます。

    ただ、残念なのは、出来上がりのお皿の写真がまったくないところかな。かなり想像を働かせないといけないですね。

    まあ、確かにパスタもステーキもない料理本です。タイトルどおり、「RISO(お米料理)」のイタリア料理本も大変珍しいですね。

    エッセイにも書かれている通り、最後にパルメザン・チーズをすり下ろさないとダメなんだな。我が家には、チーズおろし器がありません。

    また、アマゾンでポチッしました。こうなったら、パルメザンチーズの塊も購入しないと様になりません。また、痛い出費ですね。

    だけど、だれがこの本の日本語訳を出してくれないかな。それと出来上がりの写真もつけてくれて。

    しかし、このビターレの「お米は私たち(北イタリア人)にとってのパスタなの」は至極名言だなと感心した次第です。

    こんなことを書いていると、また、イタリアに行きたくなりますね。



  • 混沌の町、コルカタ来て、感じたこと。なぜ、ドミニク・ラピエールは「歓喜の街」と呼んだのか?

    混沌の町、コルカタ来て、感じたこと。なぜ、ドミニク・ラピエールは「歓喜の街」と呼んだのか?

    週末にデリー経由でコルカタに初めて来て、滞在している。自分は、カーリーガートのボランティア活動に参加している家族とは別に、昼間、ホテルでこのブログを書いている。

    コルカタは本当に、一言で言うと「混沌の街」。車は渋滞し、クラクションは常に鳴り響き、道はデコボコ、道端では男がパンツ1枚で井戸の水で石鹸を付けて体を洗っている、道路に寝ているもの(死んでいるかも)、犬も何故か横になっている、外から丸見えの男性用小便トイレ、見るからに貧富の差は激しく、道路で見る人たちは圧倒的に貧しいものが多い

    公共交通機関の代表である路線バスは、デザインだけはかわいいものがあるが、見ているとかなりの混雑ぶりです。すぐに乗らないと、置いて行かれます。バスが動きながら、飛び乗る人もいます。

    そんな街で、自分は今、「ケニルワースホテル」というホテルに滞在している。このホテルの門をくぐると全く別世界がある。庭では小鳥のさえずりが聞こえ、ホテルにいる限り、遠くから聞こえるクラクションがなければ、ニューヨークや東京の高級ホテルにいるのと変わらない

    コルカタの人口はインドの中では6番目に多い街。自分が訪れたインドの街で比較になるのは、ガンジス川の聖地のバナラシ(ワラーナシー)だと思う。バナラシは土煙が道路に舞い、小さな路地が入り組んで本当に混沌の街であった。コルカタはその都市版かな。どちらも、混沌さが半端ないと思う。

    今回の旅行で持ってきた本が、ドミニク・ラピエールが約35年前に書いた「歓喜の街 カルカッタ」(上下2巻)。この本は、「パリは燃えているか?」の著者ドミニク・ラピエールがマザー・テレサの国インドで体験した愛とヒロイズムのノンフィクションです。歓喜の街とはスラム街の別名です。映画にもなっています。邦題は「シティ・オブ・ジョイ」です。

    本の紹介には、「確かに、彼らは何も持っていない。しかし、この人たちはすべてを所有しているともいえるのだ」とあります。

    ところで、マザーハウスにはマザー・テレサが生前使っていたものが多数展示されています。本当に質素な生活をされていたことが、わかります。

    住まわれていたお部屋も小さなベットと机ぐらいしかありません。3帖ぐらいのお部屋です。

    外の喧噪は絶えずマザーハウスの敷地にも聞こえてきます。

    マザー・テレサと親交のあった故渡辺和子さんの本のタイトル「置かれた場所で咲きなさい」を思い出します。

    思い悩んでいる方、自暴自虐な状態にある方などは、コルカタに来てどんなことをしても食料を手に入れて生きていこうという人の姿を見れば、考えさせられると思います。

    「小さきものであれ」 by 聖フランチェスコ

    だけど、どうしてあれだけ少しのことでクラクションを頻繁に鳴らさないといけないのか、不思議ですね。クラクションの負の連鎖を起こしています。