カテゴリー: 演劇

  • 六本木で開催中の北斎の生誕260年記念企画「北斎づくし」を鑑賞。原点は漫画家なんですね。びっくりしたな

    六本木で開催中の北斎の生誕260年記念企画「北斎づくし」を鑑賞。原点は漫画家なんですね。びっくりしたな

    本日は、台風の影響で天候不順の中、それは急に思い立ったのです。こんな時こそ、先日購入しておいた展示会のチケットを利用しようと思ったのです。

    その展示会とは、現在、六本木の東京ミッドタウンで絶賛開催されている「生誕260年記念企画 特別展 北斎づくしです。

    • 2021年7月22日-9月17日

    キャッチコピーは、“北斎漫画、富嶽三十六景、富嶽百景、全項・全点・全図コンプリート!前代未聞の北斎展が、2021年夏、開催!”というものでした。

    20歳で浮世絵師としてデビューしてから90歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎。 その生誕260年を記念し、代表作である『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全頁(ページ)・全点・全図が一堂に会する前代未聞の特別展が2021年7月、東京・六本木に出現します。

    自分は前売りでチケットを購入していたため、1,200円。(通常チケットは、一般の方は、1,800円)

    音声ガイドの貸出料は600円(税込)ですね。

    オリンピックが絶賛開催されている中で、平日の13時30分ぐらいに入場です。

    入り口では人がいなかったので、やっぱり天候もあり、本日は人が少ないのかなと思っていましたが、中にはいると人が一杯です。かなりの密感かな。

    まず最初は、「北斎漫画」のコーナーです。最終巻の15まで、圧巻の漫画が全部並べてあるのには驚きました。北斎の原点は、現代でいう人気の漫画家だったのです。自分は全く知りませんでした。皆さん、音声ガイドを聞きながら、実に丁寧に鑑賞されています。

    そして、こちらの部屋を出て、次の富嶽三十六景に行く前に、ビデオプロジェクターであの超有名な「神奈川沖浪裏」のつくり方が再現されていて、非常に興味深い映像でした。

    富嶽三十六景のコーナーで驚いたのは、すべてに富士山が入っているのですね。だけど、これだけのものが一同に会すると、お腹一杯になりますね。

    続いて、富嶽百景です。こちらもこれだけ並べられると圧巻の一言です。そして、皆さん実に丁寧にご覧になっていらっしゃいます。

    そして、こちらのコーナーで北斎の有名な言葉をパチリです。巨匠のお言葉です。

    「70歳以前に描いた絵は取るに足らないもので、73歳にしてようやく動物や昆虫、魚介の骨格、動物の成り立ちを理解できた。80歳でますます成長し……」と来て、100歳を超えた未来の自分へと言及は続きます。

    それまでの絵がまだまだ至らぬものであったこと、今後さらに成長するであろうことを、齢75歳にしてなお高らかに宣言しているのです。

    そして、この「富嶽百景」を最後に、以後北斎がまとまった枚数の富士山を、シリーズとして描くことはありませんでした。

    そして、最後はお決まりのグッズ販売コーナーです。買わないと心に決めていたのですが、やっぱり欲しくなったんだな、これが。2点で5,000円のお買い上げです。

    まあ、これだけのものを一堂に集めるのは難儀なものと推察できます。一度は足を運ぶ価値ありですね。それにしても絶賛オリンピック開催中なのに、人の多かったこと。

    これには二度驚きました。

  • イタリア賛歌、指揮者のチョン・ミョンフンにその魅力を聞くと「人間が生きる喜びがあそこにはあるんだよ」

    イタリア賛歌、指揮者のチョン・ミョンフンにその魅力を聞くと「人間が生きる喜びがあそこにはあるんだよ」

    2020年12月20日の日曜日の日本経済新聞の中面での、宮本亜門さんのエッセイに目が留まったのでした。タイトルは、「ルネサンス建築に心引かれて」というものです。

    フランスやポーランド、イギリス、イスラエルとさまざまな国の人たちとオペラを創ってきたが、みな口をそろえて「イタリアでは仕事をするな」と言う理由は「絶対に予定通りに進まないから」。でも本当はみなイタリアが大好きで、バカンスに行ったと言っては自慢げにその魅力を語るのだ。

    僕もイタリアが大好きだ。きっかけは21歳のときに見た映画「ドン・ジョヴァンニ」だ。イタリア各地で大がかりなロケが行われた作品で、圧倒的に美しい建築が次々と出てくる。

    (中略)

    なかでも僕が夢中になったのは、ベネチアの西60キロほどのヴィチェンツァの町だ。パラーディオの代表作とされるヴィラ・ロトンダがある。美しい丘陵に造られた16世紀の個人の邸宅で、4面に神殿風の玄関があるのだが、威圧的な雰囲気はまったくなく、品格に満ち、そこに立つ人まで優雅に見せる。

    (中略)

    演出家になってからも、スポレート音楽祭やベネチア・ビエンナーレを見に行ったり、父とアッシジを訪ねたりと、イタリアへの旅はもう20回をゆうに超えた。先駆的な文化を発信する一方で、歴史ある建築や美しい自然に囲まれ、人々はおいしい食事をしながら今を楽しんでいる。この絶妙なバランスはほかの国では感じたことがない。

    タリアに住み、骨をうずめたいと常々言っている韓国人の指揮者、チョン・ミョンフンさんにその魅力を聞いたことがある。「人間が生きる喜びがまだあそこにはあるんだよ」と答えた。僕も「仕事抜き」のイタリア通いを再開できる日が来ることを、心から願っている。

    実は、自分も旅先はイタリアが一番好きなのです。記録を見ると、2004年の夏に訪れたのが初めてかな。以来、7-8回は通っていると思います。

    そして、一番好きな町がベネチアかな。シチリアのエキゾチックさ、アマルフィの絶景もよいけど、ベネチアのサンタルチア駅を出ると、すぐに運河というシチュエーションには参るんだな。

    そんなイタリアですが、トラブルもよく起こるのです。一度、ローマのテルミニ駅周辺のホテルに宿泊した時には、ベルボーイに預けたスーツケースが誰かに盗まれたのでした。

    小学校に入学したての長女が私の母のスーツケースを転がしながら、ホテルから出て行った人を見たというのです。そして、正式な紛失証明書をもらうために、イタリア中央警察まで出向いたことがあるのです。対応してくれた警察官は、何も聞かず、サインだけして証明書をくれたのです。こんなの日常茶飯事だというように。

    ある時は、チュニスからシチリアへフェリーで渡り、深夜12時にタクシーなどが全くいない港で降ろされたのでした。町の中心部まで歩くこと30分。バーでタクシーを呼んでもらい、トラーパニからパレルモまでタクシーで3時間ほど高速をぶっ飛ばしたのです。3万数千円の料金をとられ、財布にも痛い出費でした。

    そんなトラブルにも多々遭遇する国ですが、やはり愛すべきお国なのですね。

    自分はいついけるかな。

    2021年10月、日本からイタリアへの入国。パスポートの提示だけで超簡単に入国できるとは驚いた





  • 赤坂のACTシアターでの志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵は今年が最後だよ。初日に師匠のおはこの名人芸を観てしまった

    赤坂のACTシアターでの志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵は今年が最後だよ。初日に師匠のおはこの名人芸を観てしまった

    昨日は、このコロナ禍ですが、赤坂のACTシアターで行われた立川志の輔の落語を観に行った。

    • 2020年10月19日(月)18時30分 開演
    • 「恒例 志の輔らくご」
    • 第一部: 大忠臣蔵-仮名手本忠臣蔵のすべて
    • 第二部: 中村仲蔵
    • TBS赤坂ACTシアター

    席は2階のA列。全席指定 6,000円(税込)

    今回の公演は10月19日から25日までで全6公演なのでした。

    実は、この志の輔の大忠臣蔵と中村仲蔵は同じ演目で昨年(2019年)の5月も自分は観ているのです。その時は、志の輔のこの演目に関心し、今回は家族を連れての鑑賞とあいなったのでした。(何故なら、志の輔の噺がすごく良かったので)

    コロナ禍では今年2月の国立劇場で文珍さんを観て以来の落語ですね。

    雨の中を赤坂のACTシアターさんにお出かけです。月曜日から雨は憂鬱ですね。

    劇場の入り口は少し密になっています。入口では、消毒液を手にふきかけられます。

    そして、自分の名前と連絡先、座席番号を記入して、係りの人に渡して入場できるといった、少しものものしい入場手続きとなります。

    そして、劇場の中に入ってわかったのは、今年はグッズ販売もなく、ドリンクの販売もないのでした。せっかく、志の輔さんの手ぬぐいを今年も買おうと思っていたのですが、トホホな状態です。

    そして、仲入りのビールもワインも飲めないとは。残念無念です。

    座席は1席づつ空けての着席です。ということは、キャパに対して、50%の収容ということになります。これでは、収入減が大きいだろうな、と推測されます。

    定刻、18時30分に開演です。

    第一部の仮名手本忠臣蔵のセットは昨年と同じです。あの、浮世絵風の絵です。これ、写真にとりたいな。(撮れないけど)

    舞台には、中央に3枚のパネルが立てられています。そこに描かれているのは浮世絵師・歌川国芳の「荷宝蔵壁のむだ書」を模した絵です。舞台美術の第一人者・堀尾幸男が手がけたものですね。

    まくらでは、志の輔さん、「本日が初日です、昔はしり上がりに調子が上がっていくのですが、この歳になりますと疲れてきて、初日がピークで後は右肩下がりになるのです、皆さんは初日という一番よい日に来られました」と言って笑いをとっていました。

    観客動員数の嵐と自分の比較は昨年と同じ小噺でしたね。

    今年も仮名手本忠臣蔵のあらすじを見事に解説してくれました。

    仲入りです。ここで、ビールとワインが飲めないのはつらいですね。やっぱり。

    仲入りは15分です。

    第2部の志の輔さんの「中村仲蔵」の開演ですね。黒い着物に着替えての登場です。

    今年の中村仲蔵は決まっていましたね。師匠も最後で少し予定時間をオーバーしたと言っていましたので、かなり力が入っていました。

    今年は中村仲蔵が名代になって仮名手本忠臣蔵の第5部のところの志の輔の歌舞伎チックなせりふ回しに力が入っており、大変出来栄えのよい「中村仲蔵」でした。

    最後のあいさつで、このACTシアターでのこの仮名手本忠臣蔵はおそらく最後で、来年から3年間はこの赤坂ACTシアターはハリーポッターのロングランをやるのですよ、云々を残念そうに話しておられたのが、印象的でした。

    本日は大変出来の良い「中村仲蔵」を観ることができました。よお、師匠、名人芸!

    [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

    立川志の輔 らくごのごらく全集 CD-BOX 全6枚セット
    価格:13,200円(税込、送料無料) (2023/4/6時点)

    楽天で購入

     

     



  • 「平成の女道楽 内海英華でございます」のCDのコピー“あたなのお耳の恋人”には参った

    「平成の女道楽 内海英華でございます」のCDのコピー“あたなのお耳の恋人”には参った

    前日のブログで「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」のことを書いたのですが、実は当の桂文珍さんの落語より感心した出演者の方の芸を楽しんだのでした。

    その方は、仲入り後の最初に出てこられました。

    実に華のある方で、和服とキリッとした化粧と髪型が特徴でした。

    お名前は、内海英華(うつみ えいか)さんという方です。

    その時の芸は、三味線と歌ものの都々逸を10分ぐらいやっておられたのでした。

    この方の芸は今まで一度も見たことなく、その存在すらも知らなかったのです。

    自宅に戻って、ネットで検索してみるとこんな方なのですね。

    数少ない上方寄席囃子。長らく途絶えていた女道楽(都々逸・端歌・小唄・漫談・踊りなど様々な芸を舞台の上で披露する三味線芸のひとつ)の復活を試み「英華流女道楽」を確立。現在、大阪で唯一の女道楽として舞台や落語会で大活躍中。

    そして、内海英華さんはCDも1枚出しておられるのです。

    タイトルは「平成の女道楽 内海英華でございます」、真っすぐのベタなタイトルです。

    キャッチコピーは、“大阪、いや日本、いや世界でただ一人の「女道楽」内海英華”です。

    “内海英華の芸歴三十一年を集大成して贈る、粋な一枚!”

    “芸あり、艶あり、そして笑いあり、あたなのお耳の恋人、内海英華

    そして、CDのジャケットもすばらしい。キリッとしたたたずまいです。

    こんなCDを見せられては、amzonですぐにあわててポチッとしたのでした。何と、もう在庫はこの1枚だけだったのでした。

    当日の国立劇場の演目の最後には、お囃子のお名前がクレジットされているのですね。生のお囃子はさすがに、粋ですね。

    • 三味線 内海英華
    • 鳴物  林家うさぎ
    • 笛   桂福矢
    • お囃子 桂文五郎

    そして、当日いただいたパンフレットの桂文珍さんのインタビューです。

    「桂文珍の静かな一日」

    (前略)

    昼前に楽屋入り。

    すぐに楽屋名物、ケータリングのおばちゃんの「おふくろの味」をいただく。お囃子連中とのリハーサルも重要だ。

    上方落語は鳴り物が大事。息が合ったワンチームだから、何があっても大丈夫」

    (後略)

    そして、内海英華さんは、現在、全日空機内放送にて「全日空寄席」のパーソナリティも務められています。飛行機の機内では専ら、映画のみで自分はこの「全日空寄席」を一度も聞いたことがないんだな。

    これで、また、飛行機に乗る楽しみが出てきました。

    CDも無事入手して聞いてみました。いろいろと自分の知らない世界を解説してもらい、いろんな世界があるもんだと納得の1枚です。

    だけど、CDよりは生の舞台で聞く方が断然、粋な風情が伝わってきていいなと思います。キッパリ。

    内海英華さんのオフィシャルHPはこちらから。

    自分と年齢も近く、親近感を覚える内海英華さんです。自分から見ると、少しお姉さんですね。

    「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」このくらいの入りで丁度良いとは、文珍師匠に座布団1枚

  • 「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」このくらいの入りで丁度良いとは、文珍師匠に座布団1枚

    「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」このくらいの入りで丁度良いとは、文珍師匠に座布団1枚

    2020年2月28日から始まった、国立劇場での「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」を新型コロナウィルスが襲いました。

    この独演会がスタートする数日前には、政府から国立劇場はこの週末から2週間クローズとする旨の発表があったのでした。

    だけど、文珍師匠は独演会を強行です。落語家は新型コロナウィルスにも負けません

    自分はこの政府のお達しを受けて、てっきりこの興行は中止になるものと思ったのでした。

    だけど、文珍師匠は不死鳥のごとく、よみがえったのでした。

    要は国立劇場側の興行は当然中止ですが、会場を貸すような今回の文珍師匠の独演会などは興行する側の判断となるようでした。

    独演会のHPには、

    桂文珍国立劇場20日間独演会は、予定どおり開催させていただきます。

    なお新型コロナウイルス感染拡大の状況も踏まえ、前期(2月28日~3月8日)の公演につきましては、残念ながらご来場が難しいお客様におかれましては払い戻しの対応をさせていただきます。

    そして、自分は家族3名で2月29日(土)の2日目のこの独演会のチケットを入手していたのでした。何と3列目という良席チケットです。

    だけど、このコロナウィルスに恐れをなして、家族2名は自宅待機するとのことです。

    こんなコロナ脅威の真っただ中での文珍師匠の独演会でどのくらいの人が来るだろうかと思いながら、興味津々で当日は1人で出かけたのでした。

    今日のゲストは桂南光さんです。この独演会、20日間ぶっとおりしで、日替わりでゲストが変わります。

    14時開演ということで、13時30分に到着し、すぐに売店でビールを購入し、入念に体内のアルコール消毒を行います。

    この興行はチケットが売り切れていると思いますが、ざっと見渡したところ7割の入りかな。

    東京の皆さんもコロナウィルスに負けていませんね。5割程度の入りかなと思っていましたが。

    まずは、文珍師匠が出てきて、あいさつです。今日は白衣をまとっての、ケーシー高峰さんのネタから始まりました。

    文珍師匠の口上がまた粋です。「皆さん、ご来場ありがとうござます。(会場をざっと見渡して)コロナウィルスは濃厚接触するとダメと言われていますので、このくらい空席があった方が濃厚接触しなくてすみますので、丁度よいあんばいです」と、うまいです。

    今日はこんな感じの演目です。

    • 「天災」 桂米輝
    • 「新版 七度狐」 桂文珍
    • 「火炎太鼓」 桂南光

    (仲入り)

    • 「女道楽」 内海英華
    • 「けんげしゃ茶屋」 桂文珍

    開口一番の桂米輝さんは、男版 瀬戸内寂聴かその筋の人に間違われる桂米輝と言って自己紹介していましたね。確かに、坊主頭と言い、雰囲気が瀬戸内寂聴さんに似ていますね。

    そして、本日の聴衆で一番驚いたのが、だれも咳をする人がいなかったところです。これには驚きました。

    本日の独演会はゆったりとして聴け、どの演目も面白かったな。

    当然、仲入りの幕間には、再度、入念にビールでアルコール消毒を行ったことは、言うまでもありません。

    文珍師匠の独演会、果たして20日間ぶっとおしでできるでしょうか。

    文珍師匠は、明日の演目は困った演目だなと言っていました。明日の演目は何と「くっしゃみ講釈」なのです。時節柄、気まずい演目だなと嘆いていらっしゃいました

    文珍師匠、がんばれ。





  • 「柳家さん喬・林家正蔵二人会」、さん喬師匠は落語、うまいな。正蔵はまくらであの不倫の話しから「悋気の火の玉」とは

    「柳家さん喬・林家正蔵二人会」、さん喬師匠は落語、うまいな。正蔵はまくらであの不倫の話しから「悋気の火の玉」とは

    2020年1月28日(火)の天候は東京はみぞれ交じりの雨が1日中降り続き、郊外では雪も積もるという悪天気の日でした。

    そんな日に限って、自分で予約した舞台があるんだな。本当に足元の悪い日で、自分の運のなさをなげくしかないのです。

    その日の舞台は、

    • みなと毎月落語会「柳家さん喬・林家正蔵二人会」
    • 場所: 赤坂区民センター市民ホール
    • 2020年1月28日 19時開演
    • 全席指定 3,500円(税込)

    というものです。席はF列だったので、かなり前の席ですね。

    自分は林家正蔵の落語を生で見るのは初めてです。

    柳家さん喬に至っては、名前も顔もしらない落語家です。

    当日の演目はこんな感じです。

    • 子ほめ(立川かしわ)
    • 天狗裁き(柳家さん喬)
    • 悋気の火の玉(林家正蔵)
    •   〈仲入り〉
    • 紋三郎稲荷(林家正蔵)
    • 妾馬(柳家さん喬)

    自分が関心したのは、柳家さん喬の落語のうまさかな。多少声の調子が悪いようでしたが、抑揚というか小声の落語の部分が秀逸な落語家さんだと思いました。

    そしてこの人のまくらは他の人と結構違っています。あまり時事ネタは取り上げず、おもしろいまくらですね。大うけをとるというような、まくらではありませんが。

    一方、正蔵の方は時事ネタや週刊誌ネタも入っています。今話題の人、東出さんの不倫の話しを悋気の火の玉のまくらで取り上げていましたね。

    お妾さんの話しですから、そこはまくらで取り上げる話題としては、スムーズにつながりますが。

    正蔵のまくらは、桂文珍師匠と似ているのかな。文珍師匠の方がまだシニカルですが。

    そして、正蔵の落語には、古典落語でも自分の家族の名前も頻繁に入ります。お母さんや奥さんの名前も言っていましたね。

    そして、さん喬の妾馬(めかうま、めかんま)は別題は『八五郎出世』というのですが、自分はこれは別の人で聞いたことがあったんだな。

    はなしの中の、お鶴と赤井家側用人の三太夫と名前で思い出したのです。有名な古典落語の演目ですね。

    そして、さん喬と正蔵がさかんに言っていたのが、お足元の悪い中、聞きに来てくれてありがとうという挨拶です。

    さん喬のまくらです。落語の世界では1月20日までがお正月。若手から楽屋で師匠、おめでとうございますと大声で言われるのが怖いんだな。こいつら、お年玉をせびりに来ているんです、と言って笑いをとっていました。

    いつも思いますが、幕間にビールなり、ワインが飲めないのは本当に寂しいな。そこだけが心残りです。赤坂区民センターと言えども、そこは粋をわかってほしいな。

    そして、次の落語はいよいよ2月下旬から始まる、「芸歴50周年記念 桂文珍 国立劇場20日間独演会」です。楽しみです。

  • サントリーホールの村治佳織さんのコンサート「旅と映画に恋して」、あまりの心地よさに寝落ちしてしまった。不覚をとった

    サントリーホールの村治佳織さんのコンサート「旅と映画に恋して」、あまりの心地よさに寝落ちしてしまった。不覚をとった

    先日の土曜日は赤坂にあるサントリーホールに家族2名で出向いたのでした。

    演目は、

    • 村治佳織ギター・リサイタル2019「旅と映画に恋して!」-デビュー25周年を越えて-
    • 主催: J-WAVE、東京音協
    • 特別協賛:日本ロレックス
    • 日時: 2019年12月21日(土) 14時開演

    席は1階16列で壁側の2席で孤立した席でした。隣に人がいなかったので、良い席であった。

    このチケットはずいぶん前にVISA割引で購入したもの。料金5,500円と記載があります。

    村治佳織さんのコンサートを見るのは初めてでした。

    サントリーホールの大ホールでしたが、ほぼ満席のようでした。比較的、年齢層は高めかな。

    終始、ギター一本でのソロ演奏です。伴奏者はなしです。

    村治佳織さんはJ-WAVEのパーソナリティーも務めておられるので、自分でMCしながらできるので良いですね。

    当日のプログラムはこんな感じです。

    (第1部)

    • [旅:トルコ] コユンババ Op.19(C.ドメニコーニ)
    • [映画] 禁じられた遊びから〈愛のロマンス〉
    • [旅:スペイン] カスティーリャ組曲(F.M.トロバ)
    • [映画] ミッションから〈カブリエルのオーボエ〉(E.モリコーネ)
    • [旅:イタリア] ソナタ“ボッケリーニ讃”Op.77(M.C=テデスコ)

    (第2部)

    • [旅:イギリス] ダウランドによるノクターナル Op.70(B.ブリテン)
    • [映画] ロミオとジュリエットから〈愛のテーマ〉(N.ロータ)
    • [旅:ブラジル] カデンツァ:ギター協奏曲より(H.ヴィラ=ロボス)、ショーロス第一番(H.ヴィラ=ロボス)
    • [映画] 戦場のメリークリスマス(坂本龍一)

    (使用ギター)

    • Antonio de Torres 1859年
    • Jose Luis Romanillos 1990年
    • Paul Jacobson 1992年
    • Jose Luis Romanillos 2002年(木製トルナボス付き)

    アンコールは2曲。最初のアンコール曲は映画のディアハンターからの「カヴァティーナ」をやってくれた。生のカヴァティーナは最高でした。もう1曲は不覚にも忘れてしまったんだな。

    だけど、知っているのは映画からの曲のみとは。旅がテーマの曲はどれも知らないな。だけど、いづれも大変良い楽曲だった。

    大変、気持ちが豊かになった美しいギターの音に癒された非常に良いコンサートでした。そして、このコンサートが2019年の聞き納めのコンサートに相成ります。

    そして、久しぶりに行ったサントリーホールです。幕間にドリンクを購入したのですが、クレジットカードは使えないのですね。手持ちのキャッシュは1千円のみ。結局、自分の分のワイン1杯しか買えなかったんだな。

    是非、クレジットカードを使えるようにして下さいな。サントリーホールさん。

    だけど、村治佳織さんすみません、あまりの心地よいサウンドに第2部の後半に少し寝落ちしてしまったんだな。それぐらい気持ちの良いコンサートでした。

  • 「みなと毎月落語会 特選寄席」はお代も安くて良いのだが、なにせ区民ホールでの開催、アルコールがないのが辛すぎる

    「みなと毎月落語会 特選寄席」はお代も安くて良いのだが、なにせ区民ホールでの開催、アルコールがないのが辛すぎる

    9月18日(水)は落語を聴きに赤坂に出かけた。

    持っていたチケットは「みなと毎月落語会 第1回令和特選寄席」というものです。

    その日の出演者は、柳家花緑、橘屋文蔵、古今亭菊之丞、三遊亭兼好の4名というもの。

    自分は落語には通じていないので、恥ずかしながら、この4名は知らなかった。

    ここ2-3年、落語はできるだけ聴きに行くようにしているが、自分が演目を観に行ったのは、桂文珍、笑福亭鶴瓶、桂南光、そして先日の仮名手本忠臣蔵の立川志の輔といったいわゆるよく名前の知られている落語家ばかりであった。

    で、今回、この落語会を聞きに行った理由は、良い前の席(F列)とお値段(3,500円)に惹かれてチケットを購入した次第。

    そして、場所は赤坂区民センター区民ホールというところです。赤坂見附から徒歩8分ぐらいかな。

    そして、区民ホールは3階にあります。

    だけど、案の定、心配していたことがありました。そうなのです。区民ホールですから、ビールやワインなどの販売がないのです。あるのは、お茶やコーヒーの自販機販売のみという、落語を聴きに来た人にはつらいホールなのでした。

    ホールはこじんまりとした感じでよさげなホールです。かなりの勾配がついているので、前の人の頭が入らずに見れるところはベストです。

    開演は19時です。

    今回の順番と演目は下記のとおりです。

    • 笠碁 (橘屋文蔵)
    • 死神 (古今亭菊之丞)
    •   仲入り
    • 風呂敷 (三遊亭兼好)
    • 紺屋高尾 (柳家花緑)

    文蔵は自分は前座ですから、早く切り上げますと言って、まくらで笑いを取っていたのが印象的かな。だけど、声が多少出ていなかったのが少し残念なところかな。

    菊之丞は死神を熱演していたと思う。声がよく出ており、好感を持って聴けた。

    ちなみに死神の由来はウィキペディアによれば下記のとおり。

    死神(しにがみ)は古典落語の演目の一つ。 幕末期から明治期にかけて活躍して多数の落語を創作した初代三遊亭圓朝がグリム童話の第2版に収載された『死神の名付け親』を(おそらく福地桜痴から聞いて)翻案したものである

    ここで仲入りです。幕間でビールなり、ワインが飲めないのは本当に味気がないというのはまさしくそのとおりです。

    10分の幕間の後、8時から再開です。

    兼好の風呂敷は普通かな。

    そして、花禄の紺屋高尾です。この人、自分はもちろん知らなかったのですが、もらったパンフレットにこの人の高座がたくさん紹介されているのは、かなりの売れっ子なのかな。

    今日の4人の中では一番ハナがあるとは思ったが。

    花緑はまくらで、春風亭昇太の結婚話しを持ち出して、笑いを取っていたな。春風亭昇太の弟子全員、新妻を見たことがないという話しで、少しくどいぐらいかな。

    そして21時に終了です。

    だけど、みなと毎月落語会は手軽に4つの噺が聴けて、スピーディーな進行なので大変好ましい企画ですね。

    そして、客席は自分も含めてシニアが大変多いというのが印象的でした。それでは客席に華やかさはないわな。




  • メキシコシティのルフィーノ・タマヨ美術館に行ってタマヨの絵がまったくないとは

    メキシコシティのルフィーノ・タマヨ美術館に行ってタマヨの絵がまったくないとは

    メキシコで著名な画家といえば、女性のフリーダ・カーロ、男性ではルフィーノ・タマヨかと思います。残念ながら、お二人とも既に鬼籍に入られています。

    今回のメキシコシティの1日観光では、自分としては画集も持っているルフィーノ・タマヨ美術館の方をチョイスして訪問させていただきました。知名度ではフリーダ・カーロの方だとは思いますが。

    メキシコシティの観光の中心地、ソカロ広場からは車で20分ぐらいの距離でしょうか。少し離れているところに立地しています。美術館は公園の中にあります。環境は非常に緑が多く、綺麗なところです。

    建物も非常に近代的です。

    下記が地球の歩き方でのルフィーノ・タマヨ美術館の紹介文です。

    オアハカ出身の芸術家ルフィーノ・タマヨ夫妻が寄贈した作品を収容するために建てられた博物館。タマヨ夫妻はもちろんのこと、ピカソからアンディ・ウォーホールまで20世紀の重要な作品も所蔵している。(常設展示はないので必ず観られるとはかぎらない。)

    3つの展示スペースでは現代美術の企画展が2-3ケ月ごとに行われている。

    建物自体はモダンで、カフェと一体になった売店の書籍も充実。

    地球の歩き方では入場料 65メキシコペソと書いてありましたが、2019年8月現在では入場料は70メキシコペソ(約400円程度)に値上がりしていました。

    そして、入場チケットを買うブースで係員から今日はタマヨの絵はないが良いか、と聞いてきました。まさか、全部の絵がないとは思いません。

    ここまで来たのですから、入場すると告げたのでした。

    そして、結局、タマヨの絵は本当にありませんでした。どこかの美術館に行っているのでしょうか。

    ピカソの絵はありましたね。

    写真が一緒にとれるオブジェも置いてあります。

    だけど、他の画家の分も含めて、かなり美術センスの良い絵をキュレーションしていました。

    特に、入口付近に飾ってあった絵はメキシコらしい画風の絵です。1枚、欲しくなりました。

    タマヨの絵が全く展示されていませんでしたので、美術館は40分ほどで観終われる感じです。かなりコンパクトな美術館です。

     

    そして、美術館にはショップとカフェが併設されています。

    ショップではメキシコらしいものを発見しました。

    ヘッドロックの栓抜きです。この他には足四の字固めもあったな

    丁度、おみやげに丁度よい感じです。自分は家族のお土産にヘッドロック栓抜きを1つの購入です。

    そして、旅行から帰ってきてヤフオクでポチリです。

    丁度、タマヨのリトグラフのポスターが出品されていたので、9,000円でゲットです。

    本物のタマヨのリトグラフ、1枚欲しいところです。

    [ビバ・メヒコ旅行記9]コヨアカン地区のフリーダ・カーロ美術館は事前web予約は必須だよ、ガチは入場できないよ



  • 立川志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵を赤坂ACTシアター観たぞ。師匠、うますぎでしょう。よお、名人芸

    立川志の輔の仮名手本忠臣蔵と中村仲蔵を赤坂ACTシアター観たぞ。師匠、うますぎでしょう。よお、名人芸

    昨日は、赤坂のACTシアターで行われた立川志の輔の落語を観に行った。

    • 5月13日(月)18時30分 開演
    • 「恒例 志の輔らくご」
    • 第一部: 大忠臣蔵-仮名手本忠臣蔵のすべて
    • 第二部: 中村仲蔵
    • TBS赤坂ACTシアター

    席は2階のB席。全席指定 5,500円(税込)

    実は、志の輔の生落語は初めて観ました。客の入りは満席です。

    第一部は、第二部の落語「中村仲蔵」をよく理解できるようにと、志の輔が仮名手本忠臣蔵の構成と内容についてざっと解説してくれる部です。

    冒頭で、志の輔曰く、このACTシアターでの落語会は11年目。そして、この仮名手本忠臣蔵をやり始めて9年目で今まで延べ、3万8千人の人に見てもらったことになる、と言う。

    最初の3年目ぐらいまではものすごく好評を得て手ごたえも感じていたが、4から6年目はもおいいかげんいいのではという気がしたが、最近はまたやる気になってきたと言う。

    この忠臣蔵の企画、長くひっぱり過ぎなので、TBSのスタッフにそろそろ変えた方がよいのでは、もう3万8千人の人がおそらく複数回見ている人もいるので、変更してはどうかと志の輔が聞いたところ、TBSのスタッフから「何を言っているんですか。ジャニーズなら1晩ですよ」と言って今年も続けている、と言って爆笑をとっていました。

    そして始まる第1部は「大忠臣蔵~仮名手本忠臣蔵のすべて~」です。志の輔は、眼鏡に浴衣がけというラフな装いです。

    舞台には、中央に3枚のパネルが立てられています。そこに描かれているのは浮世絵師・歌川国芳の「荷宝蔵壁のむだ書」を模した絵です。舞台美術の第一人者・堀尾幸男が手がけたもので、役者絵の中には「志の輔」「ゆきお」の名前が紛れ込んでいると言って、笑いをとっています

    全11部から成る「仮名手本忠臣蔵」をまずは各部がどんな内容なのかプロジェクターと赤いポインターを使って解説してくれます。春夏秋冬といった章立ても説明します。

    そして、今では歌舞伎の主要演目の第5部が名人の中村仲蔵がいなかったら、おそらくつまらないまま続いていただろうという話しです。

    第1部で約1時間。大変、ためになった解説。

    15分の仲入り後、第2部の「中村仲蔵」です。

    要は、血筋がすべてというか非常に大事という歌舞伎界において、全く血筋のない、その後、名人と言われた中村仲蔵が第4代市川団十郎の庇護を受けて、名取となり、今まで弁当を食べる合間と言われた第5部に革新を持ち込み、今日の歌舞伎の主要演目にしたかという、名人 中村仲蔵の話しです。

    この志の輔の中村仲蔵ももう名人芸ですね。芸のスケールが大きい。笑いもとれる。話もよし。生の志の輔は初めて観たが、今は脂が乗りきって今一番の噺し家だと思った次第。

    そして、師匠は間の時間を長くとる人ですね。間の取り方に関心しました。

    最後には、今まで長く続けている、パルコと下北沢の本多劇場とそしてこのACTシアターの公演はライフワークとして続けて行きたいな、と話でしめて終わりました。

    それにしても、たくさんの有名人の方からのお花が劇場内に飾られ、華やかでしたね。

    そして、志の輔手ぬぐい(1,000円)のグッズも手に入れ、ごきげんな赤坂の夜になりました。

    次は、改築が完了したパルコ劇場で是非、志の輔を観るぞ。



  • これを観ずに死ねるか「情熱のシーラ」は原作良し、ロケ場所良し、時代背景良し、主人公の設定良し、近年見たドラマでは最高

    これを観ずに死ねるか「情熱のシーラ」は原作良し、ロケ場所良し、時代背景良し、主人公の設定良し、近年見たドラマでは最高

    この確定申告の作業が忙しい時期に完全にはまってしまいました。「情熱のシーラ」全17話。

    きっかけは、数カ月前の日曜日の日経新聞のエンタメ記事で紹介されていたからです。大変薦められていました。

    日本では、2015年6月から『情熱のシーラ』としてNHK総合テレビジョンで放送されたと言う。スペインでは全11話で放送されたが、日本ではアメリカhuluなどで配信されている全17話に編集されたバージョンが放送されている

    ドラマでは実在の人物と架空の人物で描かれています。ちなみに主人公シーラは架空の人物かと。まず、このドラマは原作の魅力に力があるので成功していると思う。基本は第2次世界大戦頃のナチスとスペインの時代背景で物語が進んでいきます。

    ロケ地は、モロッコ、マドリード、リスボンが中心。特にモロッコのタンジールとティトアンの風景が最高です。自分はモロッコはマラケシュしか行ったことがないが、タンジールにも行きたくなるようなドラマです。ティトアンは初めて聞く土地の名前ですが、ドラマから察するにタンジールから近そうですね。リスボンも行ったことがあるが、本当に裏通りの寂しいの風景は良いです。スパイが暗躍してもよい町ですが、逆に寂しすぎる所が難かな。

    モロッコは、1日に何回かアザーンが町中に流されますが、これを聞くと旅情が高まります。異国情緒たっぷり。

    もちろん、主人公シーラ役のアドリアーナ・ウガルテの力もドラマには寄与していると思います。モロッコからマドリードに戻ってからのファッションは特筆ものですね。

    お針子から仕立て屋へ、それでスパイで思い出すのが、ジョン・ル・カレの小説に「パナマの仕立て屋」があるが、確かに、諜報活動には向いていますね。いろんな内輪の雑談がされますよね。

    そうゆう意味では、原作の主人公の女性のオートクチュールの仕立て屋という設定と、諜報活動をからめたところで、小説が成功しています

    しかし、スペインという国、ピカソのゲルニカに代表される内戦とフランコの独裁と数奇な近代史を抱えている国です。

    「情熱のシーラ」、次がたまらなく見たくなるドラマ、久しぶりに見ました。近年見たテレビドラマでは一押しです。観ずに死ねるかレベルのドラマです。

    女性陣にもファッションで大変参考になるドラマです。

    確定申告で忙しい時期ですが、見てお得なドラマでした。アディオス!

    お前も悪よのう、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしのドラマ、チェザーレがこんな人物だったとは





  • バリはウブドの「ティルタサリ」のレゴンダンスは金曜日のみ、ティルタエンプル寺院は水着を持っていくこと

    バリはウブドの「ティルタサリ」のレゴンダンスは金曜日のみ、ティルタエンプル寺院は水着を持っていくこと

    バリのデンパサールに滞在していたが、まだ一度も正式にはバリ伝統のレゴンダンスというものを鑑賞したことがなかったので、世界的に有名な?伝統舞団の「ティルタサリ」の鑑賞ツアーをベルトラ(Veltra)で予約した。

    先日までウブドに滞在していたが、このレゴダンスは金曜日のみの公演なので、しかたなくウブド往復です。入ったツアーはこちら。

    • 世界的に有名な伝統舞団「ティルタサリ」のレゴンダンス鑑賞ツアー<午後~夜/貸切チャーター車/ホテル送迎付/日本語ガイド/夕食付>*金曜のみ催行

    せっかくなので、ウブドの観光ツアーも付けてもらって、一人90ドル

    ガイドブックを見ていて行ってみたいと思ったのが、聖水が沸くティルタエンプル寺院。ウブドの北東、タンパシリンにある聖なる泉の沸く寺院、ティルタエンプル。多くのヒンドゥー教信者が、沐浴をしているとのことという解説があったが。

    現地に行って分かったのは、多くの観光客が準備よく、水着を着て、沐浴しています。誰でも、沐浴ができるようです。水は湧き水でかけ流しのような感じなので、きれいそうです。

    次に行った時にはトライしたいかな。

    次は、映画「食べて、祈って、恋をして」でも話題のモンキーフォレストを散策とあったが、猿を見てもしょうがないので、ガイドさんに行ってマッサージに変更した。

    食事のあと、いよいよ伝統舞団「ティルタサリ」の鑑賞です。だけど、夕食をいただいたこのツアーに組み込まれていたレストラン、Nasi Campurがおいしかったな。多くのツアーの夕食を取るレストランになっているらしく、日本人も添乗員に案内されて食事をされていた。

    19時30分から、プリアタン王宮ステージでティルタサリのレゴンダンスを鑑賞です。自分は勝手にもう少し広い会場かと思っていましたが、結構小ぶりな会場です。200人ぐらいで一杯かな観客は日本人と欧米人が多い。前の席はすべて予約席で、椅子の上に名前が貼ってあります。自分たちは3例目

    このレゴンダンスは約1時間ぐらいで終わります。最初に女性陣が出てのおどり、中盤から獅子舞みたいな動物や猿が出てくる演出。最後には、また女性陣が出てくるのかと思っていたが、そのままあっさりと終了します。

    まあ、世界的に有名かはともかく、一度見ていて損はないかな。現地でもチケットをその場で購入も可能みたいですが、値段は1,000円程度と言っていたような

    まあ、帰りのこともあるし、ツアーに入った方がよいと思った次第。ガイドさんによれば、明日土曜日も別の会場で有名な舞団があるが、こちらの金曜日の方が断然よいとは言っていました。現地のインドネシア人のガイドさんです。

    個人的には一番印象に残ったのは、司会者兼楽器の演者さんの男性が端正な顔立ちで非常にスマートそうだったことかな。こちらの舞団のリーダーなのか?

    終わってまた、デンパサールに帰ります。デンパサール着は10時を過ぎますので、結構ハードなツアーでした。まあ、あの沐浴の寺院と「ティルタサリ」を観れて、満足のツアーでした。

    ウブドで棚田の絶景を見ながらサイクリングとアユン川でのラフティングで全身水没、絶対体験すべし





  • ウルワツ寺院での「ケチャダンス」、8年前とは様変わりしていた、芸術性が後退

    ウルワツ寺院での「ケチャダンス」、8年前とは様変わりしていた、芸術性が後退

    12月29日と30日はインターコンチネンタル・バリ・リゾートに滞在。GPS頼りに、近くにあるフォーシーズンズリゾート バリ at ジンバランベイを徒歩でひやかし半分に訪ねてみた。徒歩だと25分ぐらいかかるかな。

    こちらは、かなりスノビッシュなホテルと思います。客層は欧米人が多いかな。ランチでも食べれるかと思い、ホテルのレストランに入ってみたが、あいにくこの時期はホテルステイの人で予約が一杯とのこと

    プールとビーチを見たところ、プールはインフィニティプールでビーチもかなりコンパクトかな。だけど、高級感が漂う感じ。一見して欧米人が多いので、アジア系はアウェイ感がある。

    ランチ時なので、周辺でレストランを検索。タイ料理屋さんでカッツキッチン(KAT’S KITCHEN) ジンバラン店というのがお薦めらしい。道路サイドにあるお店。もう少し先に行くと、大型の有名陶器ショップがある。料理は、普通のタイ料理かな。まあ、及第店といったところ。ビールも飲めて、お腹いっぱい

    そして、この日は、現地手配ツアーのベルトラで予約していた「ウルワツ寺院の絶景サンセット+ケチャックダンス鑑賞」のピックアップが15時30分。このツアー、1名45USドル。

    8年前にバリ島に来た時に、ウルワツ寺院とケチャダンスは見ていたが、連れの1名が初バリ島なので、このツアーを予約した。

    ホテルからウルワツまでは、交通渋滞がすごすぎ。途中、ガルーダの彫像に近づいてパチリ。また、すごい水着でバイクに乗っていたお姉ちゃんもパチリ。こんな、水着で市内を走って、大丈夫なのだろうか。

    やっぱり、ウルワツの夕日はキレイですね。ウルワツ寺院を一通り見て、横のケチャダンスの会場に移動。本日はすごい人です。結局、ケチャダンスを踊るところにも人を入れて、なんとか収容したというところ。以前は、ここまではなかったが。

    まあ、ケチャダンスはケチャダンス。初めて見るには楽しいです。だけど、今回驚いたのは、8年前に観たケチャダンスと大きく違うという印象今回は、中盤以降はサルが観客席に入り大暴れの時間が多く、何かこちらがメインのようなケチャダンスになっていた

    そして、このサルが結構アクロバティックな動きをしていたこと。かなり、危ないのではないかな。

    記憶が正しければ、8年前はサルは出来ても脇役で、最後まで、シリアスなケチャダンスだったと思う。自分的には、昔の方がよいと思うのだか。記憶違いだろうか。

    とにかく、この「ウルワツ寺院の絶景サンセット+ケチャックダンス鑑賞」は値段もリーズナブルで、チケットの手配と公演終了後のカオスを考えれば、コスパが良い現地ツアーだと思います。自力で公演を見て、タクシーを拾っても可能であるが、手間を考えると、躊躇します。また、ウルワツ寺院の前に時間があるからと立ち寄った、寺院近くのジャコウネコ・コーヒーを飲ませる立ち寄りはいらないと思います。

    こっちのガイドさん、このジャコウネコ・コーヒーがそんなに自慢の品なのか、バックマージンがあるからかな。

    ウブドで棚田の絶景を見ながらサイクリングとアユン川でのラフティングで全身水没、絶対体験すべし





  • 年末恒例、福をもらいに赤坂ACTシアターへ。落語の「夢の三競演」。文珍、鶴瓶、南光、だけどやっぱの文珍はうまいな、絶品!

    年末恒例、福をもらいに赤坂ACTシアターへ。落語の「夢の三競演」。文珍、鶴瓶、南光、だけどやっぱの文珍はうまいな、絶品!

    昨日12/19日(水)は赤坂のACTシアターで毎年恒例の「夢の三競演」と題した落語会。昨年に引き続き、今年も長男と観に行った。用は、年末年始を控えて、笑って、福をもらおうと思って。文珍があいさつで言っていたが、このメンバーで東京でこのような場を設けて5年。大阪では21年間?続いているとのこと。

    自分たちの年齢の話しもしていたが、文珍(70歳)、南光(66歳)、鶴瓶(65歳)と年の割には皆若い。

    本日の演目は

    • 桂 文珍   「不思議の五圓」
    • 笑福亭 鶴瓶 「青木先生」
    • 桂 南光   「佐野山」

    開口一番は、桂 文珍の弟子の桂 華紋の「道具屋」でスタート。ちなみに、この順番は、毎年ローテーションで回していくので、今年も単純にこうゆう順番になっただけと文珍が言っていたな。

    今年の開口一番の桂 華紋の「道具屋」はコンパクトにまとまってよかった。長々とやられると興ざめ。昨年の鶴瓶のお弟子さんは少し長すぎたと思う。

    だけど、文珍はさすがですね。この「不思議の五圓」は下ネタありの面白い話しでした。みんな大うけでした。まあ、この順番なので、少し軽い話しを持ってきたのだと思うが。最後に南光が言っていたが、文珍師匠の「不思議の五圓」は、少し話を古典から変えていますね、と言っていたな。

    鶴瓶師匠のオリジナルの「青木先生」は自分にはまあまあかな。こちらも、みんなよく笑っていた。長男はこれ、鶴瓶の十八番だよとは言っていた。自分は落語に精通していないので、初めて聴いた。自分的には、ボチボチというところ。師匠から叱られそうですが。そうそう、鶴瓶は挨拶で、岩倉具視ですと言って笑いをとっていたな。

    中入り後の、桂 南光の「佐野山」は相撲取りの話し。これは、落語の演目ではなく、浪曲からアレンジしたと南光師匠は自分で最後に言ってらっしゃった。

    だけど、この話しあまり笑いもとるところも少なく、文珍や鶴瓶ほど会場は盛り上がっていなかったような。人情噺にしては、少し違うような。最後の落ちも、想定の範囲内であまりおもしろくなかった。

    やっぱり考えるに、このメンバーでは文珍師匠が一番うまくて、しゃべりは絶品。文珍は今年の5月に国立劇場の独演会にも行ったし、貫禄十分なしゃべりをされる師匠。笑いをとるところをよくご存じ。

    そろそろ来年4月の国立劇場での文珍師匠の独演会の先行予約を募集していて応募しようと考えて、日程をチェックすると、10連休のカイロ旅行と重なっていた。残念無念。来年は参加できそうにもないですね。

    いろいろ書きましたが、この「夢の三競演」は楽しい落語の会。来年も是非、参加させてもらいます。

  • ポール・マッカートニーのツアー2018を“ぴあカード”で先行抽選購入した話し、このカードで優先メリットはあるのかな?

    ポール・マッカートニーのツアー2018を“ぴあカード”で先行抽選購入した話し、このカードで優先メリットはあるのかな?

    当方、「ぴあカード」(年会費 4,104円 税込み)を保有している。何故、保有しているかと言えば、コンサートや演劇のチケットの先行販売時の際、チケットサイトのぴあでこのカードで決済のみの優先での抽選予約に申し込める場合があるから。

    他のクレジットカードでは、ぴあは先行の抽選申し込みができないときがある。

    年数回行くコンサートで年会費4,104円は少し高い気はするが、今のところは解約の予定はなし。

    今回はこの「ぴあカード」を使って、10/31と11/1のポール・マッカートニーのフレッシュン・アップ ジャパン・ツアー2018に申し込んでみた。申し込んだのは、一番最初に受付を始めた優先先行抽選販売の時。申し込み枚数は家族分4枚。

    但し、当初はこのツアー行くつもりはなかった。何故なら、ここ最近のポール・マッカートニーの日本公演には続けて2回行っていたから。

    だけど、この世界ツアーのスケジュールを見ていて気が変わった。何故なら、今年末までに世界中で十数公演しかしないことが分かったから。

    そのうち、日本で3公演。貴重だと思ったから。理由は単純です。

    そして、東京公演の第一希望が11/1(木)、第二希望が10/31(水)で、上記のとおり、先行抽選予約で4枚申し込んでおいた。

    そのチケットが2日前に届いた。

    チケットは11/1(木)のアリーナのA1ブロック。ポールに向かって、アリーナの左側だけど、アリーナだからよいか。まあ、ぜいたくは言えない。初めてアリーナ席がゲットできた。どんな席かな。

    だけど、チケット4枚(18,500円/枚)、8万円近い出費はいたいな。

    いつも思うのだか、このチケットぴあ、ぴあクレジットカードを持っているとどの程度優遇されるのでしょうか。ポール・マッカートニーより前に申し込んだブルーノ・マーズのこの春の日本公演はすべて落選した。この時はぴあカードの神通力が全くなかったことになる。それより、ブルーノ・マーズの人気の方がすごかったのか。

    どの程度、神通力があるのか知りたい昨今。

    あと何回見られるかわからないポール・マッカートニー、楽しんできたいと思います。



  • ダンス界夢のコラボ パヘス&シェルカウイの「DUNAS」ドゥナス

    ダンス界夢のコラボ パヘス&シェルカウイの「DUNAS」ドゥナス

    2018年3月29日に行われた「DUNAS」-ドゥナス at オーチャードホールで1列目の席が取れたので、観覧にいってきました。

    フラメンコ界で高名なマリア・パヘスと演出家でダンサーでもあるシディ・ラルビ・シェルカウイの両巨頭が組んで作ったオリジナルな作品です。

    「DUNAS」はスペイン語で砂という意味です。

     

    全編にわたって大きな1枚の布がいろいろな使われ方をして砂をイメージさせます。

    ストーリー全体としては、出会いから生まれる奇妙なラブストリーを表現しているとのことです。完全なオリジナルな演出・振付です。

    踊り手は、基本、パヘスとシェルカウイのみです。

    音楽は、フラメンコと中東のアラブ音楽の融合といったイメージになります。時間にして、1時間の演目です。(よって休憩なし)

    関心したのは、このシェルカウイという人の演出とダンスのうまさです。あと、この人の最新のデジタル機器を駆使した砂を使っての即興でのイメージ画像の演出です。

    この人は、とても独創的で自分で動ける本当に才能のある人ですね。

    もう一つ驚いたのは、最後に紹介されたピアノの女性がすごく若くて、キュートな感じの人だったこと。

    備忘録として演目:

    1. 嘆き
    2. 出会いのタラント
    3. 影のマルティネテ
    4. 砂丘のフーガ
    5. 三つの声と一つの視線
    6. 砂丘のピアノ
    7. 砂の手
    8. メルズーガのタンゴ
    9. 永遠に
    10. 私たち
    11. 家族の長
    12. 太陽のソレア
    13. 砂漠のバイオリン
    14. サハラサハラ
    15. 砂丘の最後の抱擁