もう老舗の蕎麦屋さんで豪快に音を立てて食べるのはマナー違反だよ、現代に合わない、美学を持とうよ

自分の贔屓のお蕎麦屋さんは断然“室町砂場 赤坂店”なのです。

そのお店を訪れるのは決まって週末の土曜日のお昼時なのです。何故なら、家族の中に蕎麦アレルギーがいて、その家族が不在時にしか訪れる機会がないのです。

そしてそれは、自分と娘の二人での訪問なのです。

だけど、昨日(2022年3月18日)は前日までとは打って変わって冬に戻ったのごとく、寒くて雨降りの日だったんだな。

というわけで、そんな最悪な天気の平日のお昼時ですが、“室町砂場 赤坂店”に行くしかないと思ったのでした。平日の昼間に伺うことはありません。

何故なら、人気店でランチ時にも行列はあるし、黒塗りのクルマも外で待っている状態なのです。但し、一歩店内に入ると江戸風情のゆったりとした空気は流れています

午後2時過ぎの訪問です。1人ですので、入り口付近のテーブル席を確保しました。待つこともなく、案内されたのは幸運です。

まずは平日の昼間ですが、ビールの大瓶を1本注文します。(蕎麦やでアルコール類を頼まないのは大人のマナーだと思うのです、キッパリ、古い男だね)

本日は1人ですので、東京の都心の蕎麦やの人間観察が冷静にできたのでした。結構おもしろいですね。

昔から(自分的には池波正太郎さんの影響が大ですが)、蕎麦屋で粋は、蕎麦はタレに少しつけて、音とをたててたぐるという、概念がこびりついているのです。

だけど、時代は変わったと思います。

まずは人間観察の1人目です。頭をポニーテールにした若い兄ちゃんが1人で入ってきました。

少しのつまみを頼んで(玉子焼きの半分という注文をしたのには驚きました)、白い蕎麦を注文です。だけど、その蕎麦をたぐる音の大きいこと。大きい音をたてるのが粋と思っている、バカだと思うのです。あんた、国際線のビジネスクラスでそんな音を立てて麺類を食べれるか。これもおそらく、江戸の粋を間違えています、キッパリ

時代は変わったのに、変われない人がいます。

人間観察の二人目です。旅行帰りなのか、大きな荷物を抱えた年配の男性と女性のカップルです。何か不倫旅行帰りを思わせる二人なのです。

男性は政治家風情なんだな(おそらくそうかな)。髪はポマードが臭う男なのです。やっぱり、お蕎麦屋さんにきて、ポマード臭と香水はだめでしょう。粋がわかっていない二人組と思った次第です。そして、たくさんのつまみを頼むのです。こんなにつまみを頼む人は見たことないな。それも2つづつなんだな。もう少し粋になれないものかな。

そんな人間観察をしながら、自分はビールと最後は“大もり”で締めたのでした。

まあ、こんな人間観察をして愚痴を言うようでは、末期症状かな

そして、最後は山口百恵のラスト・ソング「さよならの向こう側」を歌う引退に思うところがあったのです。歌詞に痺れたのでした。時代は変わるし、引き際はきれいにするのが一番ですね。

政治家には美学というものがないのだろうか。

蕎麦をたぐりながら、ふとそう考えたのでした。あのポマード臭の男が悪いな。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

更科堀井 半生更科そば 200g 2人前 小箱入り
価格:1100円(税込、送料別) (2022/3/21時点)

楽天で購入

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告