「哀れなるものたち」のエロでグロテスクな世界観、ランティモス天才だよ

2024年2月3日(土)

ハノイ旅のブログ途中ですが、本日は急遽、映画のお話しを。

何故なら昨日、超話題作のエマ・ストーン主演の「哀れなるものたち」(原題: Poor Things)を観に行ったのでね。是非とも早く観たかったのでね。

2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞し、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか計11部門にノミネートされています。

「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化したものです。

ちなみに自分は「女王陛下のお気に入り」も観たことないし、監督のヨルゴス・ランティモスも全く知りませんでした。ちなみにストーリーはこんな感じ。

不幸な若い女性ベラは自ら命を絶つが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカンに誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめるベラは時代の偏見から解放され、平等や自由を知り、驚くべき成長を遂げていく

上映時間: 142分 2023年製作/イギリス

観ての感想。すごい下品でグロテスク(これ、すごい褒め言葉です)ですばらしい映像の映画を堪能させていただきました。R18+指定もうなずけました

エマ・ストーンもここまでするのか、まるでスカーレット・ヨハンソンぐらいの脱ぎっぷりです。(少し貧弱だけどね、失礼)

思い返せば、話し自体はそんなに複雑ではないのですが、とにかく旅する映像とカメラワークが実に秀逸というか最高です。ガルシア・マルケスの黒魔術に取り憑かれたような映像化なのかな

この映画、カンヌに持っていっても最高賞だったね。だけど好き嫌いがはっきり分かれそう。

エマ・ストーンはプロデューサーも務めているんだね。

配役は、純粋無垢で自由奔放な主人公ベラを熱演し、天才外科医ゴッドウィンをウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じています。

ちなみに今年のアカデミーの作品賞は下記の3つからかな。

  • オッペンハイマー
  • キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
  • 哀れなるものたち

やっぱり作品賞は「オッペンハイマー」なのかな。自分はまだ観ていないのですが。

だけど主演女優賞はエマ・ストーンではなくリリー・グラッドストーンだと思います、そこはキッパリ。あの眼力、ただものではありません。

メキシコの、「スリー・アミーゴス」と言われる監督のキュアロン、デル・トロ、イニャリトゥといい、このヨルゴス・ランティモスもギリシャ出身、日本の映画監督もぶっ飛んだ映画を作らないと、黒澤が泣くよ。

とにかく、この「哀れなるものたち」は劇場で観ることをおすすめします、必見です。

エロ・グロテスクで至上の映像体験です。

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