カテゴリー: 映画

  • BBCワールドがアマゾンプライムビデオで月額792円で視聴できるとは知らなかった。いわゆるチャンネルというのも流しているのです

    BBCワールドがアマゾンプライムビデオで月額792円で視聴できるとは知らなかった。いわゆるチャンネルというのも流しているのです

    以前のブログで、CNNやBBCワールドを見るにはこれが一番安いという記事を書いたことがあります。

    Huluには、リアルタイムという区分に「チャンネル」というものがあります。

    そこで、リアルタイムに流れているのが以下のコンテンツになります。

    • Foxチャンネル
    • ナショナル ジオグラフィック
    • MTV MIX
    • History
    • BBCワールドニュース(日 or 英)
    • CNN 日テレNEWS24
    • ニコロデオン
    • Baby TV
    • ピックアップ Hulu

    計11チャンネルがリアルタイムで視聴できます。 もちろん、海外ドラマや映画などの約5,000本も見放題で、月額料金は933円(税抜)です。

    当然、ストリーミングの動画配信サービスですので、パソコンやスマホでも視聴可能です。

    テレビでも、Googleのchromecastや、アマゾンのFire TV Stick経由で視聴可能ということになります。もちろん、この方法でCNNもリアルタイムで視聴可能です。

    CNNやBBCワールドをテレビで視聴するなら、この方法が一番で手軽でかつ便利です、と

    そして、現在の新型コロナウィルスが世界中に感染拡大が加速しています。

    どうしても、日本のテレビの報道は偏りがちです。そんな中、英語の勉強も兼ねてリアルタイムに外国のニュース番組を見たいというニーズも高まっているように見えます。

    そんな中、ある方のツィートが流れてきたのです。

    Amazonプライム会員の方なら、プラス792円でBBC WORLD NEWSを見ることができるというものです。

    Amazonのプライムビデオでチャンネルを見るという習慣が今までなかったので、全く想像だにできなかったのです。

    確認すると、プライムビデオにもチャンネルというジャンルがあります。

    そして、いろいろなチャンネルがあります。

    (映画)

    • +松竹
    • シネフィル+WOWOW
    • STAR EX
    • アジアドラマチャンネル 等々

    (スポーツ)

    • J Sports

    (ニュース)

    • BBC World News
    • 日経CNBC+ 等々

    そして、Amazon プライムビデオはチャンネルごとに契約していくタイプです。いわゆる、チャンネルをいくつか束ねてパッケージで月額課金するようなシステムではないようです。

    アマゾン プライムビデオでのBBCの紹介文です。

    プライム会員なら、BBCワールドニュースなどのチャンネルもPrime Videoで楽しめます。

    ケーブルやアンテナの設置なしですぐ利用でき、いつでもキャンセル可能。お支払いは観たいチャンネル分だけ。

    14日間の無料体験 無料体験後は月額¥792

    14日間の無料体験もあるし、試してみようかな

    アマゾン プライムはよく利用しているのですが、チャンネル視聴があるとは、灯台下暗しでした。

  • お前も悪よのう、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしのドラマ、チェザーレがこんな人物だったとは

    お前も悪よのう、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしのドラマ、チェザーレがこんな人物だったとは

    数か月前の日経新聞に取り上げられていた、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしドラマと激賞されていた

    そして、ここ2ケ月ほど土日を利用して全部見たのでした。

    シーズン1から3まである相当長いドラマです。

    部見終わった素直な感想は大変おもしろいドラマと思います。

    要は中世、ルネッサンス時代のローマが舞台です。ボルジア家はスペイン系の家庭で、ドラマの始まりは前ローマ教皇の死亡により、新教皇が選べれるコンクラーベから陰謀のはじまりです。そして、ロドリーゴ・ボルジアが新教皇に選ばれて、物語は始まります。

    教皇となったボルジア家族の陰謀と権力欲が渦巻きます

    アマゾンの紹介では

    15世紀末ルネッサンス期。ヨーロッパの各都市は華やかな芸術に満ちあふれ、商業は繁栄し、人々は文化的な生活を謳歌していた。しかし、その陰で、貴族と下層階級の対立、同族同士の争い、殺人やレイプといった犯罪も大いに蔓延る時代でもあった。1492年、そのヨーロッパの中心バチカンでロドリーゴ・ボルジアは法王の座に着き、ボルジア家による背徳にまみれた治世が始まる……。

    そして、この物語は日本でも丁度同じお話があるのです。

    司馬遼太郎の「国盗り物語」と話は同じだと思いました。どちらも宗教家から成りあがっていく話しですね。国盗り物語の斎藤道三より、こちらのロドリーゴ・ボルジアの方が悪では一枚も二枚も上手ですね。

    自分はチェザーレ・ボルジアという名前は塩野七生さんの著書「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」 (新潮文庫)で知ってはいたが、数十年前に購入していたが、まだ読んではいなかった。こんな物語とは知らなかったな。チェザーレはまさしく法衣をまとった戦士です。

    このドラマを制作したのは、ニール・ジョーダンという人です。脚本も監督もこの人がやっていますね。

    主演は教皇役はジェレミー・アイアンズ (出演), チェザーレ役は新人のフランソワ・アルノー 。ドラマにはマキャベリも出て来ますね。マキャベリの君主論はこの“チェザーレ・ボルジア”という人のことを書いたものとは初めて知ったのでした。

    そしてドラマ最後の圧巻は、シーズン3の最後の方に出で来る教皇の考えを聞かされるシーンかな。ローマ教皇庁を完全に自分の家族のものとする恐ろしい考えが明かされます。

    これにはビックリしました。まさに、自分たちのことしか考えていないとは、驚きです。

    塩野さんの「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」の裏表紙の言葉です。

    熟練した戦略家たちもかなわなかった彼の“優雅なる冷酷”とは。

    「毒を盛る男」として歴史に名を残したマキアヴェリズムの体現者、チェザーレ・ボルジアの生涯

    この本のあとがきは、沢木耕太郎さんが書いているとは知らなかったな。

    この本は塩野七生さんの2作目の本ですね。

    今年見たドラマでは、

    1. 「情熱のシーラ」
    2. 「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」

    だけど、お主も悪よのう、という言葉が良く似合うテレビドラマですね。お金も相当にかかっているドラマです。是非、まだの方はご鑑賞を。

    これを見ずには死ねるか!

    これを観ずに死ねるか「情熱のシーラ」は原作良し、ロケ場所良し、時代背景良し、主人公の設定良し、近年見たドラマでは最高





  • CNNはHulu経由でリアルタイム視聴ができるよ、知らなかった、視聴はスカパーやCATV経由だけだと思っていた

    CNNはHulu経由でリアルタイム視聴ができるよ、知らなかった、視聴はスカパーやCATV経由だけだと思っていた

    急に国際情勢緊迫(笑)のおり、CNNを自宅のテレビで視聴したくなった。

    その場合、選択肢はスカパーでチャンネル契約をするしかないなと思っていた。従来の頭では。

    • 基本料 (421円/月 税込)
    • CNNj(972円/月 税込)
    • BBCワールドニュース(972円/月 税込)

    上記のとおり、最低でもCNNを1チャンネル視聴するだけで、1,393円かかると言うことです。

    だけど、CNNを1チャンネルだけ視聴するのに、1,400円弱かかるのはなんとなく馬鹿らしいな思っていた次第です。それで躊躇していた。

    自分は、有料動画サービスにはamazon primeとNetflixに加入している。そして、この2つの有料動画サービスにはいわゆるチャンネルという概念はないので、テレビチャンネルが見れるとは露にも思っていませんでした。ただし、BBCワールドニュースはamazon prime videoでライブ視聴できます。

    その有料動画サービスの1つにHuluがあります。日本では、日本テレビ系の資本が入っております。ここも映画や単発のコンテンツだけと思っていました。

    しかし、うかつでした。

    Huluには、リアルタイムという区分に「チャンネル」というものがあります。そこで、リアルタイムに流れているのが以下のコンテンツになります。

    • Foxチャンネル
    • ナショナル ジオグラフィック
    • MTV MIX
    • History
    • BBCワールドニュース(日 or 英)
    • CNN
    • 日テレNEWS24
    • ニコロデオン
    • Baby TV
    • ピックアップ Hulu

    などのチャンネルがリアルタイムで視聴できます。

    もちろん、海外ドラマや映画などの約5,000本も見放題で、月額料金は1,026円(税込)です。

    当然、ストリーミングの動画配信サービスですので、パソコンやスマホでも視聴可能です。

    テレビでも、Googleのchromecastや、アマゾンのFire TV Stick経由で視聴可能ということになります。もちろん、この方法でCNNもリアルタイムで視聴可能です。

    CNNやBBCワールドをテレビで視聴するなら、この方法が一番で手軽でかつ便利です。

    現在も、「2週間の無料お試し」キャンペーンが展開されています。

    まあ、動画や映画のコンテンツはamazon primeやNetflixと重複しますが、CNNを初めとするチャンネルを視聴するだけでも価値があるHuluということが判りました。

    ちなみに、日本で一番加入者が多い動画配信サービスはこのHuluとのことです。

    そして、ジャイアンツファンには、もちろん日テレ系ですので、ライブで「ジャイアンツLiveストリーム」というサービスも視聴できるようです。もちろんライブです。

    2周間無料トライアルはこちらからどうぞ

  • 映画「判決、ふたつの希望」を見た。映画自体はすばらしいが。タランティーノとは違う難しいテーマの映画。解決策はないのでは?

    映画「判決、ふたつの希望」を見た。映画自体はすばらしいが。タランティーノとは違う難しいテーマの映画。解決策はないのでは?

    この週末に2本の映画を見た。1本は中東レバノンのベイルートでの法廷ドラマから起こる民族の対立の問題を悪化ったものと、もう1本はフランス映画のよくあるパターンのクライムストラリーですが扱う犯罪が二酸化炭素排出権にからむものと言った、どちらの映画も現代を象徴するかのような題材を扱っています。

    どちらも地味な映画ながら、出来の良い映画でした。

    1.「判決、ふたつの希望」

    2017年製作、レバノンとフランスの合作。

    • 第90回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート(原題:The Insult)
    • ベネチア国際映画祭 最優秀男優賞受賞(カメル・エル=バシャ)

    映画のうたい文句は下記のとおり。

    ふたりの男のささいな諍いが、国を揺るがす法廷争いに! 世界が震えた衝撃の感動作
    重厚な人間ドラマと濃厚なサスペンスが見事に融合した法廷社会派エンターテインメントの新たなる傑作。

    監督は内戦下のレバノンで育ち、20歳で渡米、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』(91)や『パルプ・フィクション』(94)などにアシスタント・カメラマンとして参加。センセーショナルな作品を精力に発表し続けるジアド監督による長編第3作

    監督はタランティーノの映画とは全く違う社会派ドラマです。舞台は中東レバノンのベイルートです。レバノンと言えば、今話題のカルロスゴーンさんの出身地ですね。

    本題はパレスチナ人とキリスト教徒のレバノン人との民族対立です。ささいなことから、裁判沙汰に発展し、弁護士が入り法廷闘争がヒートアップ、法廷闘争そのものが本人たちから離れていき、最終的には国をゆるがすことになるというもの。

    その間、いろいろな伏線がちりばめられていきます。自分的には、最後の終わり方そのものに異議はないのですが、そのちょい手前のところは別の描き方があったのではないかと思います。アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされただけの価値はある映画です。

    見終わった後、考えさせられる映画です。学校での教材にでも使ってよい良質な映画と思います。お薦めの映画です。

    2.「パリ、憎しみという名の罠」

    『あるいは裏切りという名の犬』などのヒット作で知られる、現在のフレンチ・ノワール界最大の巨匠オリヴィエ・マルシャルの最新作が遂に日本上陸!フランスでは公開初日に8.2万人、初週末合計28.6万人を動員し、同週の初登場作品No1となった大ヒット作とのこと。

    映画のストーリーは、債を抱え、倒産の準備を進めるアントワヌは、温室効果ガス排出枠に関する取引の中で違法に金を稼ぐ方法を思い付くことから始まります。

    名優のジェラール・ドパルデューも出演しています。しかし彼、太りすぎでしょう。

    製作はEUROCORPも入っています。アクション系やクライムものはEUROCORPが入ると俄然おもしろくなりますね。

    この映画のオチは、最後のシーンかな。見てのお楽しみですね。だけど、このオリヴィエ・マルシャル監督の作品、日本の配給会社はどの作品にも意気な題名をつけますね。

    見て損のない映画だと思います。

  • これを観ずに死ねるか「情熱のシーラ」は原作良し、ロケ場所良し、時代背景良し、主人公の設定良し、近年見たドラマでは最高

    これを観ずに死ねるか「情熱のシーラ」は原作良し、ロケ場所良し、時代背景良し、主人公の設定良し、近年見たドラマでは最高

    この確定申告の作業が忙しい時期に完全にはまってしまいました。「情熱のシーラ」全17話。

    きっかけは、数カ月前の日曜日の日経新聞のエンタメ記事で紹介されていたからです。大変薦められていました。

    日本では、2015年6月から『情熱のシーラ』としてNHK総合テレビジョンで放送されたと言う。スペインでは全11話で放送されたが、日本ではアメリカhuluなどで配信されている全17話に編集されたバージョンが放送されている

    ドラマでは実在の人物と架空の人物で描かれています。ちなみに主人公シーラは架空の人物かと。まず、このドラマは原作の魅力に力があるので成功していると思う。基本は第2次世界大戦頃のナチスとスペインの時代背景で物語が進んでいきます。

    ロケ地は、モロッコ、マドリード、リスボンが中心。特にモロッコのタンジールとティトアンの風景が最高です。自分はモロッコはマラケシュしか行ったことがないが、タンジールにも行きたくなるようなドラマです。ティトアンは初めて聞く土地の名前ですが、ドラマから察するにタンジールから近そうですね。リスボンも行ったことがあるが、本当に裏通りの寂しいの風景は良いです。スパイが暗躍してもよい町ですが、逆に寂しすぎる所が難かな。

    モロッコは、1日に何回かアザーンが町中に流されますが、これを聞くと旅情が高まります。異国情緒たっぷり。

    もちろん、主人公シーラ役のアドリアーナ・ウガルテの力もドラマには寄与していると思います。モロッコからマドリードに戻ってからのファッションは特筆ものですね。

    お針子から仕立て屋へ、それでスパイで思い出すのが、ジョン・ル・カレの小説に「パナマの仕立て屋」があるが、確かに、諜報活動には向いていますね。いろんな内輪の雑談がされますよね。

    そうゆう意味では、原作の主人公の女性のオートクチュールの仕立て屋という設定と、諜報活動をからめたところで、小説が成功しています

    しかし、スペインという国、ピカソのゲルニカに代表される内戦とフランコの独裁と数奇な近代史を抱えている国です。

    「情熱のシーラ」、次がたまらなく見たくなるドラマ、久しぶりに見ました。近年見たテレビドラマでは一押しです。観ずに死ねるかレベルのドラマです。

    女性陣にもファッションで大変参考になるドラマです。

    確定申告で忙しい時期ですが、見てお得なドラマでした。アディオス!

    お前も悪よのう、「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」は是非見るべしのドラマ、チェザーレがこんな人物だったとは





  • 2018年下半期の自分的わがまま映画ベストテン。ボブ・ホスキンスの半端ない演技に脱帽。

    2018年下半期の自分的わがまま映画ベストテン。ボブ・ホスキンスの半端ない演技に脱帽。

    土日は朝はほとんど毎週映画を1本づつ見ています。自宅でDVDですが。

    自称「午前10時の映画祭 in my house」といったところでしょうか。そこで、自分なりに2018年の下期に見た映画で印象に残った作品を列挙してみたいと思います。

    • 長く熱い週末(主演: ボブ・ホスキンス)
    • ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
    • 黒いオルフェ
    • モナリザ(主演: ボブ・ホスキンス)
    • 穴(監督: ジャック・ベッケル)
    • ノー・マンズ・ランド
    • 孤狼の血
    • 現金に手を出すな
    • ザ・スクエア/思いやりの聖域(第70回カンヌ映画祭最高賞受賞)
    • その男ゾルバ
    • ブラウン・メアリー
    • ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
    • レディ・プレーヤー1(監督: スティーブン・スピルバーグ)
    • Xミッション(主演: エドガー・ラミレス)

    主演がボブ・ホフキンスの映画が2本入っていますが、この人、主演を張れるような風貌をしていないにもかかわらず、小悪党ものをやらせたら天下一品です。切羽詰まった感が半端ありません。「長く熱い週末」の触れ込みは“英国映画協会「20世紀のイギリス映画ベスト100」で21位に輝く犯罪映画の傑作!”だそうです。若き日のヘレン・ミレンが妻役で出ていますが、大変な美人ですね。監督はジョン・マッケンジーです。特に、最後の終わりがよい。これを観れずに死ねるか、です。

    あと、「Xミッション」ですが、この映画知りませんでした。エドガー・ラミレスが主演でみた映画。話しのすじは大したことないが、映像はすごいと思います。エドカー・ラミレスが出るだけで、映像が締まります。マシュー・マコノヒー主演の「ゴールド」でも、エドガー・ラミレスがいなかったら、ダメな映画で終わっていたと思います。この人の「カルロス」も長い映画ですが、おもしろいですね。役者根性があると思います。

    今、男性俳優の中では、ライアン・ゴズリングとエドカー・ラミレスが一番いけていると思います。

    「黒いオルフェ」は名作として知られていますが、初めて観ました。話しよりはその世界観に関心しました。ガルシア・マルケス的世界のラテンですね、特にラストは。もちろん、カルロス・ジョビンの曲も大傑作。

    「レディ・プレーヤー1」は最近SFXを持ち込んで作ったゲームのような世界観、これが年取ったスピルバーグが監督したなんて信じられません。スピルバーグ恐るべしです。スピルバーグは「ペンタゴン・ペーパー」も撮っていますが、こちらは王道的な作りとラスト終わり方が時代を風刺した意味シンな終わり方がよかった。

    カンヌのパルムドールの「ザスクエア」は毒とユーモアが聞いて、現代を切り取ったような映画。音楽の使い方といい、切れ味のするどい風刺映画。同じ系列で「ノー・マンズ・ランド」も同じ。

    「孤狼の血」は役所浩司に日本アカデミーの主演男優賞をあげたいですね。見た後、豚を食べれなくなりました。

    最後ですが、白黒のフランス映画「穴」。ただただ、傑作です。脱獄もの、ここに極めりですね。監督のジャック・ベッケルの遺作にして最高傑作というのもうなずけます。まだ観ていない映画の中にこんな傑作があったなんて信じられません。またまた、これを観れずに死ねるか、です。

    来年の抱負は、ボブ・ホスキンスのように、切羽詰まらないように暮らしていきたいものです。

  • カルロスゴーンの逮捕を見て、「地獄の黙示録」のカーツ大佐を思い出した。また、替わりが現れるだろうということ

    カルロスゴーンの逮捕を見て、「地獄の黙示録」のカーツ大佐を思い出した。また、替わりが現れるだろうということ

    ここ最近、カルロス・ゴーンが逮捕された話題でもちきりです。

    事の本質と真偽は裁判が結審するまでわかりませんが、マスコミから流される報道だけを見て判断するに、結局、人間の本質は変わらないということ

    この事件を見て、自分の好きな映画の一つ「地獄の黙示録」のカーツ大佐のことを思い出しました。この映画は自分の大学生の時に封切られた。コッポラ監督の超大作ということで、期待して映画館で観た覚えがある。

    だけど、その時の感想は、「なんじゃこの映画。全く意味がわからない」と思った。

    その後、DVDを購入して30代の時に再び観た。この時は上映時より時間が長いバージョン。

    年齢を経て、社会経験を経て、ようやく意味がわかった気がする。

    結局、人間の本質は変わらないものということを言いたいんだよな。

    ベトナムのジャングルの奥でカーツ大佐が自分の帝国を築く。それを良しとしないアメリカが

    大尉のマーティン・シーンを派遣して暗殺させ、帝国をつぶそうという話し。結局、カーツ大佐を殺しても、また、第2のカーツ大佐を作り出してしまうということ。原作はコンラッドの「闇の奥」。

    もちろん、マスコミで流されていることが事実であれば、カルロス・ゴーンがやったことは許されるものではないが、人間の本質は変わらないのであるから、また、日産でも他社でも第2、第3のカルロス・ゴーンが現れることだろう。

    自分の手帳にメモしている言葉。昔の日経新聞で冨士ダイスの新庄鷹義社長が言っていた言葉。「会社の幹部の品性は能力に優先する」と。

    また同じく以前掲載された日経新聞の「私の履歴書」から元野村証券社長の田淵節也さんの言葉。自分のメモより。

    人間の器量の大きさを指す「清濁併せ呑む」というのは好きな言葉だ。世の中には善い人間もいれば、悪い人間もいるが、本当に判別できるものなのか。何が清で何が濁か、人間には分からない。神様だけがご存じで、評価はうんと後になってから分かる。

    そしてもう一つ

    経営者の資質で最も大事なのは「運・鈍・根」の「鈍」ということを学んだ。運は誰にも巡ってくるし、根気強い努力も大切だが、鈍に徹するのが一番難しい。「切れ者は警戒されてうまくない」と教えられた。

    そんなことを思いおこさせた事件でした。以前の奥さんと離婚されていない時に、麻布十番の奥まったところに、ゴーンさんの奥さんが開いていた「レバノン料理」のレストランを思い出しました。

    しかし、コッポラの中で一番好きな映画は「ゴッドファーザー Part1」だけど、コッポラを破産させるほどお金をつぎ込んで製作された「地獄の黙示録」も超おすすめの映画ですよ。

  • あのフレディ様の「ボヘミアンラプソディ」を六本木ヒルズで観てきた。こんな激込み体験ははじめて

    あのフレディ様の「ボヘミアンラプソディ」を六本木ヒルズで観てきた。こんな激込み体験ははじめて

    先日の土曜日、時間が空いたので六本木ヒルズのTOHOシネマズであの話題の「ボヘミアンラプソディ」を観てきた

    映画館で映画を観に行くのは久しぶりだな。あの「午前10時からの映画祭」を六本木ヒルズでやらなくなって、なんとなく足が遠くなっていた。まあ、どうしても映画館で観たい映画がなかったこともあるが。

    ネットで座席を確保しようとチェックすると、六本木ヒルズのあの広いスクリーン2で席がほとんど残っていなかった。すごい人気。よって家族で観るのは止めて、1人で観に行った。

    公開初日でもないのにすごい人気。さすがに、日米の映画興行成績で1位登場の映画。

    映画の感想は、多くの人が語っているように、フレディ役のレミ・マレックはよく似ているには似ていたが、というレベルだと思う。映画の作りもすごくオーソドックな作り。同性愛あたりなどの話しはさらりと流し、万人に見られる映画にしあがっていたと思う。

    ただ、やっぱりこの映画は原曲の力がすごすぎるので、映像やストーリーや役者が多少満足できなくても、それを補う力を持っている。

    だけど、ロジャー・テイラー役の人は似ていなかったと思う。

    これは、是非マンマミーアと同じく、ミュージカルになると思う。おそらく、ロンドンかニューヨークで。その時は是非、かけつけて観てみたいな。

    丁度前後して、最近、DVDで観た映画の感想。すべてお薦め作品です。

    「孤狼の血」

    柚月裕子のベストセラー小説を白石和彌監督が映画化した任侠ドラマ。これは、掛け値なしに面白かった。役所浩司、日本アカデミーの主演男優賞じゃないのかな。だけど、それ以降、豚肉がなんとなく気持ち悪くで食べられません。傑作だと思う。

    「穴」

    監督のジャック・ベッケルが、ジョゼ・ジョヴァンニの同名実録小説を基に撮った意欲作。1960年のフランス映画。いわゆる監獄ものの脱走劇。こんな傑作があるとは知りませんでした。「大脱走」級の名作だと思います。超おすすめ。モノクロ映画です。

    「黒いオルフェ」

    一般的には、世界にボサノヴァ を知らしめた恋愛映画の傑作。カンヌ国際映画祭パルム・ドール。話しは単純なのだが、リオデジャネイロの景色がすばらしいですね。それと、最後の部分、百年の孤独の著者ガブリエル・マルケスの世界がすでにこの地にはあったのだということがよくわかった。

    「ノー・マンズ・ランド」

    ボスニア戦争を描いた不条理な話し。アカデミー賞 外国語映画賞。脚本の力を感じた作品。舞台でやってもよいと思う。考えさせられる映画だね。

    「ザ・スクエア 思いやりの聖域 」

    昨年の第70回カンヌ映画祭最高賞受賞作。現代の格差社会の現実とデジタル社会の矛盾をスタイリッシュに描いています。音楽も秀逸。だけど、こんな美術館のキュレーターでいそうだな。