カテゴリー: 映画

  • 「瓔珞(エイラク)」全70話を一気観、自分的解釈はメッセージは現代的

    「瓔珞(エイラク)」全70話を一気観、自分的解釈はメッセージは現代的

    2024年2月26日(月)

    「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」全70話をこの3連休でラストスパートをかけ、完観しました。こんなに面白いドラマを観たのは久しぶりです。

    「情熱のシーラ」と「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」以来かな。

    約45分で70話もあるドラマですが、最後はDVDを借りてくるのももどかしくなり、配信サービスのUNEXTで一気観せざるをえない面白さだったです。

    あらすじはいろんなところで紹介されていますので、割愛しますが、自分の見方を。

    これは中国ドラマで紫禁城での話しですが、あえて言うなら司馬遼太郎の「国盗り物語」と思えばいいのかな。最下層から自分の知恵を使って頂点に上り詰めるということでね。

    それと一種の純愛ものですね。2人の男から愛される魏エイラク。このドラマが中国で放送禁止になったのもわかります、かなり進んだ女性像、自立して自分で人生を切り開くモデルを提示しているものね。こんなことをされては体制が崩壊するものね。

    それと感情移入できる配役の妙、もちろん脚本がすばらしい上での配役だと思います。その中でも特にこの3人かな。

    • 魏瓔珞(ぎえいらく) ウー・ジンイェン
    • 皇后・富察(フチャ)・容音 チン・ラン
    • 貴妃・高寧馨 タン・ジュオ

    というわけで、自分的にはこの3人が揃い踏みする40話ぐらいまでが最高に面白いね。特に貴妃という超悪役がいなくなると少しトーンダウンするものね。

    結局、この物語の核心は、富察皇后が亡くなる前に乾隆帝から「何故そんなにエイラクを可愛がるのか」と問われ、「エイラクは自分の希望だから」と応えるところかな。

    結局、紫禁城の妃は一旦入内すれば、掟に縛られて自由が奪われ、その意思もなくなるのに、エイラクは紫禁城で自分の思うままに動いている、ことに自分のあこがれを見ているんだね。

    自分はこのドラマを1週間に2話ずつDVDを借りて見ていましたが、中盤以降はもう一気見したくてたまらなくなり、UNEXで連続再生です。

    歴史を見ると、清はこの乾隆帝時代が最高潮でそこから衰退していくのね。乾隆帝の後は、エイラクの子どもの第15代皇士が次の帝だったんだね。

    古い中国の宮中劇ですが、現代にも通じる普遍性のあるメッセージがあったので、ここまでヒットしたと思うんだな。

    しばらくはエイラク・ロスが心配な自分。

    上記の3つのドラマ以外では、イタリアドラマの「ジョルダーニ家の人々」が非常に秀逸です。移民・ジェンダー問題を絡めての家族の分断とあり方を提示しています。

    これも必見のドラマです。

    「ジョルダーニ家の人々」、これは現在の多様な家族のあり方を描いたイタリアドラマの大傑作

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  • 「テルマ&ルイーズ」を観て配役を見れば、タランティーノ映画でもいいよね

    「テルマ&ルイーズ」を観て配役を見れば、タランティーノ映画でもいいよね

    2024年2月21日(水)

    本日は何をしようかなと思って、映画サイトを観てみると、何とあの「テルマ&ルイーズ」をやっているではありませんか。一度、DVDでは観たことあるのですが、もうすっかりストーリーも含めてどんな映画だったか忘れています。

    ちなみに、DVDのキャッチコピーは、

    • リドリー・スコット監督が放つ、二大女優共演の傑作バイオレンス!

    キャストはこんな感じ。

    • ルイーズ…スーザン・サランドン
    • テルマ…ジーナ・デイビス
    • ジミー…マイケル・マドセン
    • JD…ブラッド・ピット
    • ハル・スローコム…ハーヴェイ・カイテル

    もうこの男性キャストだけを見れは、タランティーノ映画ですね。映画を観て思わずうなったのが、マイケル・マドセンの顔と姿。もうまさに、レザボア・ドッグスの世界だよね。

    話しもタランティーノと言われても不思議はないのですが、そこは天下のリドリー・スコット先生です。タランティーノより洗練されているよね

    ストーリーはこんな感じ。

    ドライブ旅行へ出かけた平凡な主婦のテルマとダイナーの中年ウェイトレス・ルイーズ。だが、途中のバーでレイプされそうになったテルマを救うため、ルイーズは男を射殺してしまう! 二人の旅は一変して悪夢のような展開に──! 若い男を道連れにしたり、逃亡資金を工面する日々を過ごすが、警察の追跡は次第に激しくなる……!

    数日前に観た「スケアクロウ」と比較すると、同じロードムービー的ですが、こちらの方が分かりやすくてエンターテインメント十分で今観ても古さは感じさせません。

    「テルマ&ルイーズ」はロードムービーと言うより、だんだんドツボにハマっていく巻き込まれ形かな。結末の終わり方はすばらしいね

    ちなみに、リドリー・スコットのキャリアの中では「テルマ&ルイーズ」はこんな位置づけ。

    • エイリアン(1979年)
    • ブラック・レイン(1989年)
    • テルマ&ルイーズ(1991年)

    ブラック・レイン撮影時にスコットは松田優作に次回作への出演を打診したというが、「テルマ&ルイーズ」なんだろうか、どの役だったんだろう。

    久しぶりにすばらしい映画を観せていただきました。映画館もかなりの人でびっくりしました。

    日本橋まで来たからには、ランチはこちらで。「ますたにラーメン」です。テルマ&ルイーズのハチャメチャをビールとおしんこで心を鎮めます

    瓶ビールを飲み終えれば、ラーメンを作ってもらいます。やっぱりうまいね、バランス的には東京では一番よいラーメンだと思います。

    今日も良い一日でした。

    リドリー・スコットの「ナポレオン」は劇場で観るべしの映画、戦闘シーンだよ

     



  • ロードムービーの傑作「スケアクロウ」、何とカンヌのパルム・ドール受賞作

    ロードムービーの傑作「スケアクロウ」、何とカンヌのパルム・ドール受賞作

    2024年2月20日(火)

    本日もまずは映画のお話しから。

    「午前十時の映画祭」で先週金曜日から新しいラインナップが始まりました。

    • 「スケアクロウ」

    この映画は1度観たことが確かにあるはずなのに、あらすじも全く記憶にないんだね。最大の見所はジーン・ハックマンとアル・パチーノの共演なのかな。

    ストーリーはこんな感じ。

    ジーン・ハックマン、アル・パチーノ共演の、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作! 男同士の友情を描く、70年代を代表するロードムービーの傑作!

    刑期を終えて出所したマックスには、故郷のピッツバーグで洗車業を始める夢がある。一方、元船員のライオンは 5年前に妊娠中の妻を残して出たデトロイトに戻る途中であった。二人はカリフォルニアの乾いたハイウェイで出会い、奇妙な旅が始まった。だがそれはまた、社会から落ちこぼれた男たちの友情の始まりでもあった。

    カンヌのパルム・ドール受賞作とはこのブログを書くときに初めて知ったよ、すごいね。こんなアメリカン・ムービーにも賞をくれるんだ。

    ここからは観ての自分の感想。話しは淡々と進んでいきます。結局、監督はこの映画で何を言いたかったんだろうという疑問が

    まあ、難しく考える必要はないのかな、メッセージなんて。だけど、最初の出会いから何故一緒に旅をするのか、自分には疑問のままです、話しが出来すぎではないのかな。

    終わりはどうするんだろうと思っていると、あれで終わりなんだね。

    このころのアル・パチーノは精悍な顔つきでいいね。まさに使用前の顔です。「ハウス・オブ・グッチ」では使用後のパチーノだもの。これこそ、マイケル・コルレオーネの顔だよ

    まあなかなか味わい深い映画でした。

    ところで週末は土曜日の夕食です。どこに行くか迷った時の、うなぎなんだね。

    ピッツアとうなぎどっちにする、と聴かれたら日本人ならうなぎでしょう。

    というわけで本日は赤坂の「ふきぬき」さんへ2名で、19時に訪問です。行く直前に電話予約して訪問します。本日は地下1階へ。

    まずはエビスの瓶ビールを。お通しの“うなぎの南蛮漬け”が美味しです。つまみはいつものように“煮凝り”を。煮凝りを肴のアテに飲むビール、至福の組み合わせです。やっぱり“うなぎ”くん、最強です。

    そして、うな重の注文です。一番安価な「梅」のうな重(3,200円)を注文します。その間に瓶ビールは2本目に突入です。飲み終わる頃に、うな重の登場です。

    今日もこんな感じで美しいうな重です。うな重て、どうしてペロリなんだろう

    今日もおいしいうなぎをありがとう。大満足の土曜日でしたよ。

    映画館でゴットファーザー3部作を全観る。至福の時だった。映画館を出る時、どうしてマイケル・コルレオーネの目つきになるんだろうな





  • ビクトル・エリセの31年ぶりの映画「瞳をとじて」、監督は何を言いたかったのだろうか

    ビクトル・エリセの31年ぶりの映画「瞳をとじて」、監督は何を言いたかったのだろうか

    2024年2月17日(土)

    昨日より確定申告の受付が始まりました。自分は良い子なので、初日の午前に税務署に提出してきました。e-Taxで提出済みなのですが、添付資料などの提出も含めて、税務署の提出窓口で確認も兼ねてです。青色申告と外国株の現地源泉税の還付もあり、少し複雑な確定申告なのです。提出して思ったのは、マイナンバーカードに紐付けられているのか、証券会社の資料なんかは必要ないことになったんだね

    だけど、還付金入金には一月半掛かりますと窓口で言われたのですが、e-Taxになっても全く迅速な処理になっていないことは唖然とさせられます、大丈夫か、この国。

    税務署を後にして、心はすっきり、また1年解放されます。

    というわけで時間的にも丁度よい、「ミツバチのささやき」などで知られるスペインの巨匠ビクトル・エリセが31年ぶりに長編映画「瞳をとじて」を渋谷のヒューマンシネマに観に行くことに。今日のお昼の回は結構お客さんが入っていたよ、年配の方がね。

    ストーリーはこんな感じの元映画監督と失踪した人気俳優の記憶をめぐって繰り広げられる物語を描いたヒューマンミステリーです。

    映画監督ミゲルがメガホンをとる映画「別れのまなざし」の撮影中に、主演俳優フリオ・アレナスが突然の失踪を遂げた。それから22年が過ぎたある日、ミゲルのもとに、かつての人気俳優失踪事件の謎を追うテレビ番組から出演依頼が舞い込む。取材への協力を決めたミゲルは、親友でもあったフリオと過ごした青春時代や自らの半生を追想していく。そして番組終了後、フリオに似た男が海辺の施設にいるとの情報が寄せられ……。

    2023年製作/169分/スペイン
    原題:Cerrar los ojos

    映画の中では興味あるところはここかな。

    「コンペティション」のマノロ・ソロが映画監督ミゲル、「ロスト・ボディ」のホセ・コロナドが失踪した俳優フリオを演じ、「ミツバチのささやき」で当時5歳にして主演を務めたアナ・トレントがフリオの娘アナ役で出演

    自分的な感想としては、監督が31年ぶりにメガホンをとったのは、結局何が訴えたいのか、自分にはよくわかりません。単純なミストリーの娯楽映画かのかな、映画へのオマージュ(これは考えすぎかも)。

    「ミツバチのささやき」が政治的な意図が明白だったので、その対比として、この映画はどうなんだろう。構成としては少し難解なので、最初はまごつくね。娯楽作としては落ち着いた演出で好感がもてます。2時間ほどの尺にすればもっとよかったのかも。

    系譜的にはトルナトーレの「ある天文学者の恋文」のような位置づけかな、監督としてのキャリアでは。アナ・トレントは普通におだやかに年をとっており映像を見て安心しました。

    少し凝ったシナリオで楽しませていただきました。是非、劇場に足を運んで観てください。

    フランス映画「理想郷」、田舎暮らしも西田敏行の“人生の楽園”のようにはいかないよね、現実

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  • 苔玉への水やりは“バケツにドボン”だよ、役所くんの霧吹きはダメだよ

    苔玉への水やりは“バケツにドボン”だよ、役所くんの霧吹きはダメだよ

    2024年2月13日(火)

    いよいよ確定申告の提出の時期となりました。そんな野暮な話題は側において、今日も映画のお話しから。

    先週に渋谷のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にてベルギーの映画監督バス・ドゥヴォスの「ゴースト・トロピック」を観たのです。劇場に足を運んだ動機は、怖いもの観たさからです。監督はこんな感じの人です。

    2014年に長編第1作を発表して以来、わずか数年でベルリン、カンヌをはじめとする映画祭から熱い注目を集めているベルギーのバス・ドゥヴォス監督。1983年生まれのドゥヴォスは、これまでに長編4作品を監督。いずれも多言語・多文化が共生し「ヨーロッパの縮図」とも言われるベルギーにおいて、現代社会では見落とされてしまう些細な日常の断片をすくい上げて描くスタイルが特徴的

    ストーリーです。

    掃除婦のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目覚めた彼女は、家へ帰る手段を探すも、もはや徒歩でしか帰れないことを知る。寒風吹きすさぶ街を彷徨い始めた彼女だったが、予期せぬ人々との出会いを通じ、その小さな旅路は遠回りをはじめ――。現代ヨーロッパの縮図とも言えるブリュッセルを舞台に、真夜中の一期一会がもたらす温もりが優しく心をつつむ、奇跡の長編3作目。

    実にシンプルで何事も起こらない映画です。なんというかヨーロッパの縮図のような映像です。監督は何を言いたいのかな。何となくわかるような、わからないような。これが率直な感想。こうゆう余韻のもたせ方がいいんだろうね。

    そして、今日の本題です。日本橋を歩いていて「新潟館」でこんなものを見つけて、一目惚れてで1鉢買ったのです。お値段は2,600円。安いのか、高いのか、全く判断つかず。そしてこれ、盆栽ではなく、“苔玉”と言うんですね。自分は初めて知りました。

    自分のデスクの上に置くのに、長途良いじゃないかとね。そして、自分が選んたのが、「長寿梅」です。こんな感じの苔玉です。

    この“苔玉”には正しい育て方があるのですね。これも初めて知りました。

    1. 水やりは必ずバケツにドボン。霧吹き主体の水やりは絶対ダメ。→あの「Perfect Days」の役所さんのやり方ではダメということなね。
    2. 必ず日光浴をして上げること。日陰に置くから茶色くなります
    3. 栄養も液体肥料をドボンの際に一緒
    4. 外気に触れさせてあげる

    確かに、このバケツにドボンという方法、おもしろいね。このためにダイソーでバケツを買ってきたよ。本当にこのまま育つのかな。

    お店の人は写真をパチリしてメールで問い合わせすると、どうすればよいか教えてくれます、とは言っていましたが。どうなんだろう、この苔玉くん。

    映画「Perfect Day」もいいけど、イタリアの“MARVIS”のポーチも素敵だよ

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  • 「リバー・ランズ・スルー・イット」は実に静謐な傑作、どうして見逃していたのかな

    「リバー・ランズ・スルー・イット」は実に静謐な傑作、どうして見逃していたのかな

    2024年2月11日(月)

    本日もまずは映画のお話しから。

    二週間に一度は「午前十時の映画祭」のラインナップを確認です。今週は自分の全く知らない題名の映画です。今回はこちらの作品を観に劇場に足を運びます。

    • 「リバー・ランズ・スルー・イット」4K

    俳優ロバート・レッドフォードの3本目の監督作品。アメリカ自然文学の名作「マクリーンの川」の映画化。モンタナの美しい大自然を背景に、レッドフォードは家族愛と兄弟の絆を真摯に描き上げた。本作で注目されたブラッド・ピットの美青年ぶりも大きな話題に。アカデミー賞を受賞した名手フィリップ・ルースロの撮影が秀逸。

    知っているのは監督のロバート・レッドフォードとブラピの名前だけです。

    実はそんなに期待していなかったのですが。最初の20分はなんか退屈な宗教臭い映画だなと思ったのですが。観終われば、実に良い映画を観たなという大満足感です。レッドフォードの演出、あえてドラマチックにしないで、淡々と描く演出がすばらしいです。本当に静謐に包まれた映画です。調べると原作がすごいのね。だけど、どうしてこんな良い映画を見過ごしていたのかな。最近の映画との比較では、素材的には「ザリガニの鳴くところ」を好きな人は絶対にはまるね、ブラピ好きの人はこの映画がバイブルなんだろうね。

    そして、話しは変わって先週末の夕食です。本日は満を持して六本木の「おつな寿司」へ。3名でカウンターを予約です。

    まずはサッポロの黒ラベルで喉の消毒です。少し消毒の回数が多くないかね、君。

    本日の前菜は、タコの煮物とイカの煮物です。どちらも初めてで、もう酒のつまみには最高ですね。

    今日の握りです。まずは前半戦。

    • 白身
    • いか
    • ほたて
    • こはだ
    • 赤身まぐろ

    ここまででは、本日は“ほたて”が最高、肉厚でとろりとした食感。茶碗蒸しでしばしの休憩。飲み物はすでに芋焼酎のお湯割りへ。

    後半戦です。だけど今日は酔いの周りが早く、このあたりから記憶が曖昧なのです。

    • ずわいがに
    • 中トロまぐろ
    • いくら
    • 卵焼き
    • いなり寿司
    • 鉄火巻
    • 穴子

    後半戦の“ずわいがに”と“中トロ”は出色でした。良いところを出してもらった大将に感謝です。最後のデザートは抹茶の最中アイスです。

    お会計は2万4千円ほどです。だけど、お会計をした記憶もないほど酩酊したのでした。完全にドボンです。関係者の方々、ご迷惑をおかけしました。

    最近のよい小説をお探しなら「ザリガニたちの鳴くところ」を読むべし、自然描写が素晴らしい



  • タルコフスキーの「ノスタルジア」は自分の脳では理解不能だった、映像はすごいよ

    タルコフスキーの「ノスタルジア」は自分の脳では理解不能だった、映像はすごいよ

    2024年2月10日(土)

    本日はまずは映画のお話しから。

    昨日は怖いもの見たさからと言うのですが、本当に難解な映画を渋谷で観たんだよ。

    その映画とはこちら。

    • 「ノスタルジア」

    監督と脚本は、あのアンドレイ・タルコフスキーです。劇場の予告編で観て、難解そうな映画と直感したのですが、タルコフスキーの映画は観たことがなかったのでね。

    この映画の能書きはこんな感じです。

    この色、この美しさが本当の『ノスタルジア』だ!

    後期タルコフスキーの最高傑作
    映画史における最重要作家アンドレイ・タルコフスキー晩年の傑作がついに最高画質と音質で再現!

    『惑星ソラリス』(1972)、『ストーカー』(1979)他、54年の短い生涯に遺したわずか8本の長編が、いずれも高い評価を得ている鬼才アンドレイ・タルコフスキー。
    その彼の最後から2番目に当たり、イタリアで撮影した唯一の作品がこの『ノスタルジア』である。

    彼ならではの妥協なき映像美、長回しという映像スタイル、難解ながらも強烈な印象を残すストーリーテリングはいよいよ円熟の境地を見せ、1983年のカンヌ国際映画祭で「創造大賞」「国際批評家賞」「エキュメニック賞」を受賞。

    「惑星ソラリス」は名前こそ知っていますが、観たことはありません。そして、この「ノスタルジア」のストーリーはこんな感じ。

    自殺したロシアの作曲家の取材のためにモスクワからイタリアに旅行に来ている作家アンドレイ・ゴルチャコフは、温泉の街バーニョ・ヴィニョーニで老人ドメニコに出会う
    ドメニコは世界の終末を信じ、7年間にもわたって家族を幽閉したため周囲からは奇異な目で見られていた。
    彼はアンドレイに「ロウソクに火を灯し、それを消すことなく温泉の広場の端から端まで渡れたら、世界が救済される」と言い残し、ローマに発つ。
    マルクス・アウレリウス像の下で人々に目を覚ませとアジテーションを行ったドメニコは人々の見守る中で焼身自殺。
    その頃、アンドレイはドメニコの言葉通り、ロウソクに火を灯し温泉を歩き出していた……。

    観た感想ですか?、はっきり言って監督が何を言いたいか全く分かりませんでした。ただ、映像は耽美ですごい映像の連続です。結局、何を言いたい話しなんだろうか。体制批判なのか、人間の存在についてなのか、ただ、最後に“母に捧ぐ”という監督の謝辞があったので、ロシアに対する郷愁なのかな。だけどよく分かりません。

    まるでガルシア・マルケスの小説のようで難解。まあこれはこれで良いのかな

    渋谷で観終わればランチタイム。

    久しぶりにセンター街の「桂花ラーメン」に直行です。久しぶりに2階に案内。

    ビールと茎わかめで固く硬直した頭を解きほぐします。ビールを飲み終われば、桂花ラーメンです。横のテーブルには欧米人のグループがいましたが、“あなた達、この味わかるの”と思ったね。だけど桂花ラーメン、やっぱり美味いよ。

    「午前十時の映画祭」、映画館の大画面でフェリーニの屈指の名作「8 1/2」を観て、改めて尊敬し直した、巨匠に対して失礼かな?

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  • トーキング・ヘッズの伝説のライブ「ストップ・メイキング・センス」を観たよ、ただ凄かった

    トーキング・ヘッズの伝説のライブ「ストップ・メイキング・センス」を観たよ、ただ凄かった

    2024年2月8日(木)

    本日はまずは映画のお話しから。観に行った映画はこちら。

    • 「ストップ・メイキング・センス」

    泣く子もだまるあのトーキングヘッズのライブを劇場で映画で今観れるなんて奇跡でしょ、生きててよかった。

    1980年代の音楽シーンに変革をもたらしたアメリカのロックバンド「トーキング・ヘッズ」が1983年に行った伝説のライブを記録したドキュメンタリー

    キャリア絶頂期にいた彼らが全米ツアー中の83年12月にハリウッドのパンテージ・シアターで敢行したライブの模様を収録。バンドのフロントマンであるデビッド・バーンの躍動感あふれるパフォーマンスに、彼を象徴する衣装「ビッグ・スーツ」、エキセントリックなダンスとエキサイティングな演出による圧巻のステージを映し出す。

    後に「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を受賞するジョナサン・デミが監督を務め、「ブレードランナー」のジョーダン・クローネンウェスが撮影を担当。2023年には、1992年から眠っていた本作のネガを基に、バンドメンバーのジェリー・ハリスン自らサウンド監修を手がけた4Kレストア版としてリマスターされた。

    1984年製作/89分

    1年前に観た現在のデビット・バーンの「アメリカン・ユートピア」も凄かったですが、こちらも若さゆえのパワーがみなぎり、“正にすごいものを観た”体験でした。

    ほぼ40年前のステージですが、全く古さを感じさせす、現在でもその最先端の音楽を聞いているようでした。唯一違ったのは、デビット・バーンが若すぎるところかな。

    こんなライブ、若いときに観ていたら、音楽人生変わるよね。自分はトーキング・ヘッズのライブ映像を初めて観たのですが、このバンドのスゴいところはリズム隊です。

    クリス・フランツ(ドラム)、ティナ・ウェイマス(ベース)の奏でるリズムが確固としているのであのグルーブが生まれるんだろうね。この二人は夫婦でもあり、あのトム・トム・クラブの中心人物なんだね。

    セットリストも捨て曲なしの、アフリカンビートとポリリズムでグイグイ来るよ。歌詞はよくわかならい歌詞ですが。まさに文學界のガルシア・マルケスの黒魔術にかかったようなステージです。客席も全員立ち上がって踊りまくっていますもんね。

    ステージもシンプルで大道具は使っていませんが、光の使い方とか小物の使い方がうますぎます、バーン自身がキャラ立ちですが。

    全ミュージシャン必観の映画だと思います。音楽が進歩していないのがわかります。今、東京ドームであのテイラー・スウィフトが4日間連続のコンサートを開催していますが、観るならこっちだよね。

    終われば、日本橋の室町にある「ますたにラーメン」へ。あのグルーヴ感に浸りながらのビール、美味しです。ラーメンで締めれば、今日も最高さ!

    ロイ・ハーグローブのドキュメンタリー映画を観たよ、すごいトランペッターだったんだね

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  • 「哀れなるものたち」のエロでグロテスクな世界観、ランティモス天才だよ

    「哀れなるものたち」のエロでグロテスクな世界観、ランティモス天才だよ

    2024年2月3日(土)

    ハノイ旅のブログ途中ですが、本日は急遽、映画のお話しを。

    何故なら昨日、超話題作のエマ・ストーン主演の「哀れなるものたち」(原題: Poor Things)を観に行ったのでね。是非とも早く観たかったのでね。

    2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞し、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか計11部門にノミネートされています。

    「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化したものです。

    ちなみに自分は「女王陛下のお気に入り」も観たことないし、監督のヨルゴス・ランティモスも全く知りませんでした。ちなみにストーリーはこんな感じ。

    不幸な若い女性ベラは自ら命を絶つが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカンに誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめるベラは時代の偏見から解放され、平等や自由を知り、驚くべき成長を遂げていく

    上映時間: 142分 2023年製作/イギリス

    観ての感想。すごい下品でグロテスク(これ、すごい褒め言葉です)ですばらしい映像の映画を堪能させていただきました。R18+指定もうなずけました

    エマ・ストーンもここまでするのか、まるでスカーレット・ヨハンソンぐらいの脱ぎっぷりです。(少し貧弱だけどね、失礼)

    思い返せば、話し自体はそんなに複雑ではないのですが、とにかく旅する映像とカメラワークが実に秀逸というか最高です。ガルシア・マルケスの黒魔術に取り憑かれたような映像化なのかな

    この映画、カンヌに持っていっても最高賞だったね。だけど好き嫌いがはっきり分かれそう。

    エマ・ストーンはプロデューサーも務めているんだね。

    配役は、純粋無垢で自由奔放な主人公ベラを熱演し、天才外科医ゴッドウィンをウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じています。

    ちなみに今年のアカデミーの作品賞は下記の3つからかな。

    • オッペンハイマー
    • キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
    • 哀れなるものたち

    やっぱり作品賞は「オッペンハイマー」なのかな。自分はまだ観ていないのですが。

    だけど主演女優賞はエマ・ストーンではなくリリー・グラッドストーンだと思います、そこはキッパリ。あの眼力、ただものではありません。

    メキシコの、「スリー・アミーゴス」と言われる監督のキュアロン、デル・トロ、イニャリトゥといい、このヨルゴス・ランティモスもギリシャ出身、日本の映画監督もぶっ飛んだ映画を作らないと、黒澤が泣くよ。

    とにかく、この「哀れなるものたち」は劇場で観ることをおすすめします、必見です。

    エロ・グロテスクで至上の映像体験です。

    映画「Perfect Day」もいいけど、イタリアの“MARVIS”のポーチも素敵だよ



  • シネマ歌舞伎の「唐茄子屋 不思議国之若旦那」を鑑賞、観客のいる劇場中継だね

    シネマ歌舞伎の「唐茄子屋 不思議国之若旦那」を鑑賞、観客のいる劇場中継だね

    2024年1月24日(水)

    昨日は珍しい会に参加してきたよ。

    「大人の休日倶楽部カード」の趣味の会で応募していた「シネマ歌舞伎を楽しむ講座」(3,800円)が当選したので、その会に参加してきたのです。場所は東京は東銀座の東劇です。スケジュールはこんな感じ。

    • 葛西聖司氏による上映する作品についての解説(約40分)
    • シネマ歌舞伎鑑賞「唐茄子屋 不思議国之若旦那」(約2時間)
      • 中村勘九郎・中村獅童・中村七之助

    自分はシネマ歌舞伎なるものを観るのは初めての体験です。東銀座の東劇も初めての訪問です。道を挟んで歌舞伎座の対面ななめにあるのね。

    まずは主催者の「大人の休日倶楽部カード」の担当者から。

    本日は貸し切り興行で、120名が参加。全員、「大人の休日倶楽部カード」会員なので60歳以上。遠くは岩手から駆けつけた人も。最高齢は女性で94歳の方だそうです。

    この会、貸し切りで混雑していなくていいね。

    まずは葛西聖司氏の解説です。元NHKのアナウンサーで古典芸能の解説者だそうです。道理で喋りがうまく、歌舞伎に詳しいのね。

    この題目は、宮藤官九郎がNHKの大河ドラマ「いだてん」を製作した際、自分も主人公と同様にマラソンをしなくては良いドラマが作れないと思い、その時、走りながら落語を聞いていたので、この演目を考えついたそうです。

    古典落語「唐茄子屋政談」に「不思議の国のアリス」の要素を織り交ぜたのが本作。本作は「唐茄子屋政談」だけではなく、「大工調べ」や「十八檀林」「鈴ふり」などたくさんの落語の要素が絶妙なバランスで混ざり合って、唯一無二の物語に仕上がっていますので、落語ツウも楽しめる新作シネマ歌舞伎です

    あらすじはこんな感じ。

    吉原遊びが過ぎて勘当された若旦那・徳三郎は橋から身を投げようとしているところを偶然通りかかったおじに助けられる。事情を聴いたおじの勧めで徳三郎は唐茄子(かぼちゃ)売りの商いをはじめることに。商いの途中で様々な人に出会い少しばかり成長した徳三郎だったが、執心していた傾城・桜坂の身請けが決まったと聞き、たまらず吉原へ向かう。しかし、徳三郎が迷い込んだのは、どこかイビツで不思議なパラレルワールド「第二吉原」で…!?

    初めて観た感想は、このシネマ歌舞伎は観客を入れた普通の芝居を収録して観せているのね。これには少し驚きました。確かに、カメラのアップもあるので分かりやすくて、臨場感もあるよね。

    この「唐茄子屋 不思議国之若旦那」は歌舞伎というより、普通のお芝居なのね、歌舞伎役者が演じるね。存在感があったのは、“達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ役”の荒川良々かな。座をもたせる存在感

    中村獅童もよかったね。

    まあ、面白い演劇のやり方だとは思いました。また行ってもよいかな。

    ランチはこの会の前に銀座の「はしご」でパーコーだんだん麺を。

    今日も楽しい一日でした。

    2024年の初笑いは恒例のパルコ劇場の「志の輔らくご」、モモリンには参ったね

     



  • アレンの映画「サン・セバスチャンへ、ようこそ」はバスクが舞台で勝ちだね

    アレンの映画「サン・セバスチャンへ、ようこそ」はバスクが舞台で勝ちだね

    2024年1月23日(火)

    週初めの月曜日です。本日もいつものように映画館に行くよ。本日観に行った映画はこれ。

    • 「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

    観に行った理由は単純。サン・セバスチャンということで心惹かれたんだね。そして、映画館に行って気づいたのですが、これ監督はウッディ・アレンなのね。2020年製作だのね。

    あらすじはこんな感じ。

    ウッディ・アレン監督が、スペイン最大の国際映画祭であるサン・セバスチャン国際映画祭を舞台に、妻の浮気を疑う映画学の大学教授が体験する不思議な出来事を描いたコメディ。

    ニューヨークの大学の映画学を専門とする教授で、売れない作家のモート・リフキンは、有名なフランス人監督フィリップの広報を担当している妻のスーに同行して、サン・セバスチャン映画祭にやってくる。リフキンはいつも楽しそうな妻とフィリップの浮気を疑っているが、そんな彼が街を歩くと、フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」の世界が突然目の前に現れる。さらには、夢の中でオーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」、ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」の世界に自身が登場するなど、クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々と巻き起こる。

    アレン作品の常連俳優ウォーレス・ショーンがリフキンを演じるほか、ジーナ・ガーション、エレナ・アナヤ、ルイ・ガレルが顔をそろえる。

    映画を観ても俳優陣で知った人はいませんでした。あの女医役は予算があればペネロペクルスが最適だね。だけどこんなグダグダした映画を製作するアレンもスゴイよね、ストーリーはあってないようなもの。救いはサン・セバスチャンの美しい風景かな。

    だけど古い映画へのオマージュもあり、こんな映画を観させるアレンはすごいね。影武者とかの話しには参ったね

    いろいろ批判も書きましたが、良い映画でしたよ。

    ところでサン・セバスチャンと言えば、自分も語らずにはいられません。

    自分たちも家族で約10年ほど前にバスクに旅行でいったのです。バルセロナから鉄道でサンセバスチャンに向かったのです。目的はまずはサンセバスチャンの隣町(フランス側)のオンダビリアにあるパラドールで宿泊したかったのでね。このオンダビリアの港の反対側はフランスです。このパラドールは風光明媚でバスクでの宿泊するならおすすめの宿ですよ。もう1泊はビルバオだったかな。サンセバスチャンでは軽くバル巡りをしたぐらいなのですが。

    アレンの映画の中で出てきたあのレストランの窓の眺めはすごいね。

    そして、映画が終われば、いつもの日本橋の「ますたに」へ。今日も飽きずにビールのアテはたくあんです。やっぱり“ますたにラーメン”いつ食べても美味いね。

    今日も良い1日でした。

    オンダビリアのパラドールは1つ手前のバス亭で降りること、崖の上までのエレベーターがあるよ

     



  • 映画館で「バベットの晩餐会」を観たよ、背筋がピンと伸びるね、すばらしい

    映画館で「バベットの晩餐会」を観たよ、背筋がピンと伸びるね、すばらしい

    2024年1月20日(土)

    昨日の金曜日はいつものように日本橋のTOHOシネマズに「午前十時の映画祭」を観に行ったのです。本日からあの名作「バベットの晩餐会」が上映されるのでね。

    自分も一度、DVDで鑑賞したことはあるのですが、やっぱり大画面で観ないとね。その時も実に上質で良い映画と思った記憶が。

    アカデミー賞・外国語映画賞を受賞した文芸ドラマ。原作は『愛と哀しみの果て』の作者としても知られるデンマークの作家アイザック・ディネーセン。見どころは何といっても豪勢極まりないフランス料理のフルコース。次々と出される美味しそうな料理の数々は、目を楽しませるだけでなく、大勢で食卓を囲むことの幸せを実感させる。

    原作はアイザック・ディネーセンなんですね。やはり原作が素晴らしかったんだね、納得です。ストーリーはこんな感じです。

    19世紀末、デンマークの小さな漁村。牧師の娘マーチーネ(ビルギッテ・フェダースピール)とフィリパ(ボディル・キュア)は、厳格な父の教えを守り、結婚もせず、清貧のまま年老いていた。そんなある日、フランスから亡命してきたバベット(ステファーヌ・オードラン)が家政婦として働くことに。老姉妹は亡き父の生誕100年記念の晩餐会に村人を招くことを計画するが、そんな折、バベットに1万フランの宝くじが当たったという知らせが届く。

    ちなみに監督は、ガブリエル・アクセルという人。だけど、こんな宗教色が強い映画を造ったね、だから一層、晩餐会が盛り上がる構成が狙いなのかな。

    ちなみに、晩餐会のメニューです。

    • 「海ガメのスープ」
    • 「ロシア産キャビアのドミドフ風」
    • 「ウズラのパイケース詰めソースペリグルディーヌ」
    • 「サラダ」
    • 「チーズ」
    • 「ラム酒入りババ」
    • ワインは、食前酒の「アモンティヤード・シェリー」から「ヴーヴクリコ・ボンサルダン」「クロ・ド・ヴージョ」「ハイン・コニャック」

    良い映画はよいですね、率直な感想です。終わった後には、背筋がピッと伸びる感じの映画です。良い意味でね。有名な俳優もドラマティックな構成もないのによくこんな名画を作れたよ、本当にね。

    俗世に毒された自分にカツですね。

    そして観終わった後は、京都ラーメンの「ますたに 室町店」へ。いつものように、瓶ビールと“たくわん”(60円)で至福のときです。飲み終われば、ラーメンを1杯。うまし

    それから銀座へ。先日読んだ文具王の高畑正幸さんの著書「人生が確実に幸せになる文房具100」で紹介されていた逸品を探しに。何を購入したのかは、今回はこれ。

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  • 「燈火(ネオン)は消えず」はド直球の香港のノスタルジーを感じる映画

    「燈火(ネオン)は消えず」はド直球の香港のノスタルジーを感じる映画

    2024年1月18日(木)

    昨日はまたいつものように午前に映画を1本観に行きます。観たのは、

    • 燈火(ネオン)は消えず

    という香港映画です。そう言えば、香港のあのケバケバしいネオンはあっという間になくなったね。あのケバケバしさが香港だと思うのですが。ノスタルジーかな。

    予告編を観ていてなんとなくあらすじは分かっていたので二の足を踏んだのですが、ジェイソン・ステイサム先生の「エクスペンダブルズ ニューブラッド」よりは情緒がありそうな気がしてね。

    ストーリーはこんな感じ。

    腕ききのネオン職人だった夫の死後、夫がやり残した最後のネオンを完成させようと妻は決めた。

    腕ききのネオンサイン職人だった夫(サイモン・ヤム)の死後、妻(シルヴィア・チャン)は夫がやり残した最後のネオンを完成させようと決意し……。

    『返校 言葉が消えた日』で知られる人気女優セシリア・チョイと本作で香港電影金像奨新人賞にノミネートされたヘニック・チャウが共演。 2010年の建築法等の改正以来、2020年までに9割ものネオンサインが姿を消したと言われる香港

    昨年、東京国際映画祭アジアの未来部門で上映された際には、独自の文化が少しずつ消えてゆく香港の今と物語を重ね合わせながら、それでもその灯を消さないと奮闘する香港人の心意気と、ネオン職人たちによる映画のラストサプライズが大きな感動を呼んだ

    観ての感想。タイトルの通り、ど直急の展開です。ただ、映画の構成は夫との生前の馴れ初めや生活が現在と交差していくので、多少、解りづらくて忙しい展開になっていますね。

    自分としてはもう少し違う展開があってもよかったのかな。タイトルもコンセプトもよいので、もっと意外な展開が欲しかったね。俳優陣は主人公が年配のシルヴィア・チャンだしね、華も欲しいね。

    ふと思ったのは、あのニューシネマパラダイスのような懐古ものだったらよかったかな、そうすると脚本にもっと工夫が必要です。

    まあ、よい映画には違いないのですが。最後のエンドロールの現在のネオン職人の映像を見て、香港の良き時代は終わったんだね、としんみりするね

    中国の傘下に下った香港、ネオンの消滅と同時にますます魅力を失っていくね。そんなノスタルジーを覚えた香港映画でした。

    そうゆう意味では2日前に観たひたすら棺桶を担いでいくトルコ映画の摩訶不思議さに屈するよね。

    渋谷で映画を観終われば、ランチタイム。本日は水曜日なので「喜楽」は定休日。

    そうなればセンター街の「桂花ラーメン」に向かうしか選択肢はありません

    13時に到着です。こちらはまだ行列がなくて一安心。まず、ビールと茎わかめでまったりです。このゆるい時間がいいね。

    ビールを飲み終えれば、“桂花ラーメン”の大盛りをお願いします。やっぱりこの塩辛いスープとしわしわ麺が最高だね。外人にこの味が解ってもらえないことを祈願します。

    最後の砦、「桂花ラーメン」にかの国の人達は来てはダメだよ

    おじさんからのお願い。

    2024年も宇宙最強の男はドニー・イェンだね、「シャクラ」を観てしまったよ

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  • トルコ映画「葬送のカーネーション」を観て、自分の哲学的素養のなさを知る

    トルコ映画「葬送のカーネーション」を観て、自分の哲学的素養のなさを知る

    2024年1月16日(火)

    今日もまずは映画の話しからです。本日は実に難解な映画を観たよ、こんな難しい映画、久しぶりだよね。昔観た「旅芸人の記録」のような映画だったよ。

    題名は、

    • 「葬送のカーネーション」

    トルコとベルギーの合作ですね。あらすじはこんな感じ。

    圧倒的な映像が静かに問いかける、現代トルコ映画の到達点 リアリズムと虚構が交差する、現代社会の新しい寓話

    荒涼とした冬景色のトルコ南東部。年老いたムサは、亡き妻の遺体を故郷の地に埋葬するという約束を守るため、棺とともに旅をしている。

    紛争の続く場所へ帰りたくない孫娘のハリメだったが、親を亡くし、仕方なく一緒に歩いている。亡き妻とともに故郷への帰還を渇望するムサ。旅で出会う様々な人たちから、まるで神の啓示のような[生きる言葉]を授かりながら進んでゆく。

    国境、生と死、過去と未来、自己と他者、棺をかつぐ祖父と孫娘の心の融和。トルコから届いた3人のおとぎ話は、境界線の先に小さな光を灯す。

    監督はベキル・ビュルビュルという人。この映画の主人公はまさに棺桶とお祖父ちゃんとその孫娘です。ひたすらトルコの荒涼として道を棺桶を引きずりながら歩いていきます

    道中、特に何も起こらずにひたすら荒涼とした地が描かれます。最初と最後の祝祭のシーン。意味深な映像です。

    観終わって監督は何を訴えたかったんだろうかと考えさせられます。映画の終わりにも何もも語られないのでね。

    国境線で不条理にしばられる現在の国際情勢、クルドの問題(これは想像)、トルコの抱える問題、そんなことではなくて何か人間の不条理を寓話的に描いているのかな

    自分の頭では、あまりにも哲学的でわからない映画でした。たまには訳のわからないものを観ること大事。それと驚いたことに、こんな難解な映画でもお客さんが結構はいっているのには驚いたね。みんな好きだね。

    いろいろと書きましたが、おすすめできる映画です。心を空っぽにして映画を観て下さい。あなたなら、監督の訴えたいことがわかるかも

    だけど、現代の日本ではこんな映画を製作したいと提案しても、予算がつかないだろうね。恐るべし、トルコ映画です。

    終われば、いつものように日本橋のラーメン店「ますたに」へ。

    難解な映画で固まった頭をほぐすにはまずはビールだね

    今日は少し興奮しはていたせいで、ラーメンの写真は失念です。

    本日も勉強にさせていただいた1日となりました。

    (2021年10月ターキッシュエアラインズ搭乗記199便)羽田-インタンブールのビジネスクラス、コロナ影響大

     



  • 佐分利信の「華麗なる一族」、山崎豊子の原作にハズレなし、夜は「グラリック」でお肉を

    佐分利信の「華麗なる一族」、山崎豊子の原作にハズレなし、夜は「グラリック」でお肉を

    2024年1月15日(月)

    週末はいつものようにルーティーンどおりの行動です。今週末に自宅でDVD鑑賞した映画はこの2本です。

    • 華麗なる一族(1974年製作)
    • 瓔珞<エイラク> ~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~ Vol.7

    山崎豊子の「華麗なる一族」は何回もドラマ化されていると思いますが、今回は初めて映像化されたもの。佐分利信が目当てでこちらを観ることにしたのです。

    出演者は今から見れば、豪華絢爛です。

    • 佐分利信/月丘夢路/仲代達矢/山本陽子/目黒祐樹/中山麻里/酒井和歌子/田宮二郎/香川京子/京マチ子/北大路欣也

    田宮二郎や北大路欣也が脇役とは、驚きですね。だけど京マチ子が一番いいところをさらっていくのかな。少しお年をめされてますが、愛人役にはぴったり。太地喜和子といい、近年こんな感じの女優さんはいなかなったね、残念です。酒井和歌子も若いね。

    映像はいわずもがな。これだけの俳優と山崎豊子の原作ではハズレはないものね。名作でした。

    そして、毎週1巻づつ観ている中国ドラマの「瓔珞」です。よくこれだけ毎回、いろんな出来事が起こるね。感心します。物語はだんだん魏瓔珞がのし上がっていくようで、話しは盛り上がってきました。本当におすすめのドラマです。先週も言いましたが「光る君へ」なんかでは到底太刀打ちできません

    そして土曜日の夕食のです。我が家ではステーキが食べたいとなると、現在、間違いなくこのお店が第一候補になるのです。六本木二丁目の「グラリック」です。何たって店名の由来が、

    • GRALIC[グラリック] は『Garlic』×『Gravy』の造語です 旨みたっぷりの『Gravy(肉汁)』をさらに引き立てる『Garlic(ガーリック)』

    には参ったね。というわけで、雪も降った東京ですが、直前に空席を確認して訪問です。今日は2名でね。カウンター席に陣取ります。

    まずはカラフェで赤ワインをいただきます。久しぶりの赤ワインだね。美味し。

    そして、ステーキの注文です。

    • ハンギングテンダーステーキ 150g(ソースはバター醤油)
    • テンダーロインステーキ 150g(ソースは大根おろし醤油)

    連れがお値段の高いテンダーロインにしたいと言い出しまして。自分は一番お安いハンギングテンダーでね。焼き上る前のお楽しみ。きゃべつのサラダです。上の“にんにくソース”がとにかく絶品なのです。本当にこのソースを単品で販売してくれないかな。間違いなく買います。

    そしてステーキがやってきました。本日もお肉は柔らかく、肉汁がたっぷりです。どうして家で焼くステーキはパサパサなのだろうか。ハナマサで買う肉質が悪いのかな、自分の腕なのか、まあどちらもなのでしょう。

    今日もおいしいステーキをありがとう。お会計は7,500円なり。

    本日もよき1日でした。

    葉加瀬太郎さんはステーキで、マイユの黒トリュフ入りマスタードがないと暴れるぞ、というほどの逸品

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  • 必見のドキュメンタリー映画、「ビヨンド・ユートピア 脱北」北朝鮮ものだよ

    必見のドキュメンタリー映画、「ビヨンド・ユートピア 脱北」北朝鮮ものだよ

    2024年1月14日(日)

    今日もまずは劇場映画の話しから。本日は予告編を劇場で観た時から是非観たいと思った作品なのでした。いわゆる北朝鮮からの脱北もののドキュメンタリーなのです。やっぱり怖いもの観たさだよね、地上の楽園をね(皮肉を込めてね)。

    お金をもらっても決して足を踏み入れたくない国だもんね。

    • ビヨンド・ユートピア 脱北

    映画はこんな感じです。

    脱北を試みる家族の死と隣り合わせの旅に密着したドキュメンタリー

    これまで1000人以上の脱北者を支援してきた韓国のキム・ソンウン牧師は、幼児2人と老婆を含む5人家族の脱北を手伝うことに。キム牧師による指揮の下、各地に身を潜める50人以上のブローカーが連携し、中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して亡命先の韓国を目指す、移動距離1万2000キロメートルにもおよぶ決死の脱出作戦が展開される。

    撮影は制作陣のほか地下ネットワークの人々によって行われ、一部の詳細は関係者の安全のため伏せられている。世界に北朝鮮の実態と祖国への思いを伝え続ける脱北者の人権活動家イ・ヒョンソをはじめ、数多くの脱北者やその支援者たちも登場。「シティ・オブ・ジョイ 世界を変える真実の声」のマドレーヌ・ギャビンが監督を務めた。2023年サンダンス映画祭にてシークレット作品として上映され、USドキュメンタリー部門の観客賞を受賞。

    製作は2023年です。観ての感想。

    さすがに映像素材は乏しいながら、実に緊迫感ただよう映画でした。上映時間の115分は緊迫の中で過ぎます。知らない北朝鮮の逸話が脱北者からも聞けます。

    メインの話しは家族5名が北朝鮮から脱北し、中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して自主的にタイで警察に捕まり、韓国に行く家族ですね。タイに入国して初めて安心できるという国際情勢。そんな話し初めて知りました。この家族は非常に幸運な家族ですね。製作者側からも金銭の提供があったんだろうね。沢山のブローカーを使うのでね。

    ラオスについて一段落の時の、家族の興味深いコメント

    • (80歳のお婆ちゃん)外国はこんなに発展しているのに、そして金正恩も立派なのに、国(北朝鮮)が発展していないのは国民がダメなのか
    • (10歳くらい子供)金正恩を尊敬しています

    数カ月後、韓国に落ち着いて

    • (80歳のお婆ちゃん)金正恩の北朝鮮はダメなんだね
    • (家族の50代の父)この歳になって韓国を見て、自分の人生を無駄にしてしまった、もう取り返せないよ

    そりゃあ、世界最貧国のラオスを見ても何と豊かだと思うお婆ちゃんです。

    脱北者の話しと映像が記憶に残ります。

    • マスゲームの完璧を見る度に、過酷な膨大な練習に涙するしかない
    • 人間の人糞も農村の肥料、すべて溜めて運ぶ、人糞の出の悪い人は糾弾される

    まあ、すごい世界だね。タイトルも「ビヨンド・ユートピア」(皮肉なのかな)ではなくて、もう少し違う表現があるのでは。

    とにかく一見に値する映画です。

    終われば、日本橋に移動して京都ラーメンの「ますたに」へ。今週、2回目の訪問です。

    映画の余韻に浸りながら瓶ビールを1本。そして渾身のラーメンを1杯。

    今日も充実の一日でした。

    横田めぐみさんは武力で奪還するしかないね、あの国からは。精鋭の自衛隊は行くと思うのですが。岸田ではダメかな。

    赤坂の本格韓国料理「チョンギワ 本館」のフローズンマッコリは危険な飲み物、キムチの値段にビックリ

     



  • 2024年も宇宙最強の男はドニー・イェンだね、「シャクラ」を観てしまったよ

    2024年も宇宙最強の男はドニー・イェンだね、「シャクラ」を観てしまったよ

    2024年1月11(木)

    今日も映画の話しからですが、この映画は全くのノーマークでした、劇場で予告編も全くやってなかったしね。

    TOHOシネマズ日比谷であの“宇宙最強の男 ドニー・イェン”の映画をひっそりと封切っているではありませんか。何と今回は、製作・監督・主演を兼ねていると。正しく全宇宙を制覇する勢いです。

    2023年は「ジョン・ウィック コンセクエンス」で日本が誇るアクションスターの真田広之がドニー・イェンに討ち取られたしね、残念無念。

    というわけで本日はこの「シャクラ」に参戦です。宇宙最強の男にしては、スクリーンも小さかったし、お客さんも少なく少し寂しかったよ。

    話しの筋は全く知らずに鑑賞です。ストーリーはこんな感じ。2023年製作の香港・中国映画です。

    宇宙最強の異名を持つ国際的アクションスター、ドニー・イェンが自ら製作・監督・主演を務め、超絶武侠アクション『シャクラ』を創り上げた!ドニー映画ではお馴染みの俳優たちが多数出演し、中華圏を代表する小説家・金庸(きんよう)の長編武侠小説「天龍八部」を壮大な世界観で描き出した。金庸の熱烈なファンであるドニーは、作品に対する豊富な知識と敬意をもって、「天龍八部」の4人の武芸者のひとり、喬峯(きょうほう)を自分にしか演じられない人物に仕上げた

    アクションを通してキャラクターを雄弁に語り、作品ごとにスタイルを変えて変幻自在のバトルを繰り広げていたドニーだが、『シャクラ』ではさらなる進化を遂げる。武侠映画ならではの動きで宙を飛び交い、武術に於いて最高峰と言われる達人技を次々と繰り出していく。アクション監督を『るろうに剣心』シリーズの谷垣健治が務め、ダンスと武術を融合させ、スクリーンを縦横無尽に駆け巡り闘う武芸者たちの凄技を実現させた!

    宋代の中国。丐幇(かいほう)の幇主・喬峯(きょうほう/ドニー・イェン)は誰からも慕われる英雄的な存在だった。だがある日、何者かに副幇の馬が殺害され、その犯人に仕立て上げられてしまう。しかも自分が漢民族ではなく契丹人であるという出自まで明かされ丐幇を追放される。自らを陥れた人間を探し出し、さらに自身の出生の真実をつきとめるため喬峯は旅にでる。しかし、彼の行く手には更なる罠が仕掛けられていた!武林最強の技、「降龍十八掌」を使い、襲い来る刺客たちをなぎ倒す喬峯。果たして彼は黒幕を突き止め復讐を果たすことが出来るのか!?

    観ての感想。映画は楽しめましたが、やっぱりやりすぎ感はアリアリ。武侠アクションにスパイダーマンのように空を飛び、ウルトラマンのスペシウム光線が合体しては、この宇宙で敵う人間は存在しません。それだけやりすぎ感のあるアクションです。

    話しは複雑でよくわからないところがありますが、まあ結構楽しめますよ。出会いなどがかなり都合よくできているかな。「RRR」好きなら似ているのかな。

    率直な感想、ウクライナ軍にドニー・イェンをスカウトすればと思ったね。彼一人でロシアに勝てます、間違いなく。だけど、あの終わり方は続編があるということ、怖いね。

    終われば、日本橋のラーメン店「ますたに」へ。ビールでドニー・イェンの毒気を抜きます。いつもの“ますたにラーメン”でほっこりです。

    今日も充実した一日でした。

    目黒シネマで“宇宙最強の男、ドニー・イェン”の映画を観たあとは、「かづ屋」へ直行するしかないだろう、美味いね“支那そば”

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  • 「笑いのカイブツ」はあのPerfect Dayに匹敵するよ、まさしく狂の世界感

    「笑いのカイブツ」はあのPerfect Dayに匹敵するよ、まさしく狂の世界感

    2024年1月10(水)

    年末年始から怒涛の3連休も終わり、ようやく平時に戻りました。一安心です。

    というわけで映画館も落ち着いて来たので、午前は渋谷の劇場に足を運んだよ。今日観た映画は日本映画の「笑いのカイブツ」です。あまり内容は知らないで出かけたのですが、これは大当たりの映画でした。あの「Perfect Days」が洗練の局地なら、こちらは洗練されてはいませんが人間がもろにぶつかってくる感じです。自分は決して落語以外のお笑いには感心がないのですが、見入りました。

    • 主演: 岡山天音
    • 原作: ツチヤタカユキ「笑いのカイブツ」
    • 監督: 滝本憲吾

    唯一知っている役者で出ていたのは、菅田将暉だけでした。だけどいい感じで持ち味を出していたよ。主役で出ないのはスゴイね

    話しはこんな感じ。

    「伝説のハガキ職人」として知られるツチヤタカユキの同名私小説を原作に、笑いにとり憑かれた男の純粋で激烈な半生を描いた人間ドラマ

    不器用で人間関係も不得意なツチヤタカユキは、テレビの大喜利番組にネタを投稿することを生きがいにしていた。毎日気が狂うほどにネタを考え続けて6年が経った頃、ついに実力を認められてお笑い劇場の作家見習いになるが、笑いを追求するあまり非常識な行動をとるツチヤは周囲に理解されず淘汰されてしまう。失望する彼を救ったのは、ある芸人のラジオ番組だった。番組にネタを投稿する「ハガキ職人」として注目を集めるようになったツチヤは、憧れの芸人から声を掛けられ上京することになるが……。

    なんと言っても主演の岡山天音くんです。あの役所広司とは正反対の狂を熱演です。まあ原作のチカラがすごいのだと思いますが。

    お笑いに興味のない自分からすると何故そこまで入り込まないといけないのか理解はできず。笑いはそもそも人付き合いから始まるので、そこまでコミ症であればいいネタも書けないのではと、普通は思うんだよね。もっと世の中を見て、コントを書いたほうが充実すると思うのですが。

    映画の最後はどうするのかと思っていましたが、こんな終わり方なのね。自分はその前の川のシーンでブッと切っても面白いな、と思ったね

    自分探しとは違いますが、そんな心境の若者は一度観て自分を客観的に見た方がよいとおもいました。なんか説教臭くなったね。

    映画を観終われば、ランチタイム。渋谷であれば、あの道玄坂の「喜楽」しかないね。12時ジャストに到着すれば25分待ちの行列です。50分待ちと出ていた「一蘭」よりはいいね。自分の価値観では20分以上待ちの「一蘭」はないね

    いつものように、チャーシューメン(1,000円)を注文です。ここではビールは飲みません。人気店なので並んでいる人への気遣いからです。

    ともかく、「笑いのカイブツ」は怪作です、ぜひ鑑賞あれ。

    映画「Perfect Day」もいいけど、イタリアの“MARVIS”のポーチも素敵だよ

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  • 2024年最初の外飯は六本木の「おつな寿司」へ、寿司やの味噌汁はなぜ美味い

    2024年最初の外飯は六本木の「おつな寿司」へ、寿司やの味噌汁はなぜ美味い

    2024年1月7日(日)

    この週末は成人の日を含む3連休ですが、週末はいつものようにルーティーンどおりの行動です。今週末に自宅でDVD鑑賞した映画はこの2本です。

    • 氾濫
    • 瓔珞<エイラク> ~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~ Vol.6

    まずは「氾濫」の方からです。こちらの古い映画を選んだ理由は、昨年12月に集中的に観た小津安二郎の映画の影響からです。

    主演は佐分利信と若尾文子。特に佐分利信が目当てです。笠智衆と佐分利信では父親像として体格も含め正反対ですが、佐分利信の父親像は昔こんなおやじがたくさんいたよね、と妙に納得できるのです。

    話しはサラリーマン家庭での会社と家族のごたごたの話しですが、やっぱり小津の映像美とは違うね。話しとしても、向田邦子の「阿修羅のごとく」の方が圧倒的だものね。

    だけど、興味深い映画だったよ。

    「瓔珞」<エイラク>は話しがだんだん進展してきました。どうして毎回いろんなことが起こるのかね。いろんな策略を仕掛けられて切り抜けていく魏瓔珞の知恵もすごいね

    これは中国嫌いの人でも素直におもしろいよね。少なくとも2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」より圧倒的に面白いよね

    そして、いつもの土曜日の外食です。

    2024年の最初の外食ですので、やっぱり馴染みの寿司屋のカウンターで美味しい寿司を食べたいね。というわけで、いつものように六本木の「おつな寿司」へ。

    前日でも予約できたよ、2名で19時に訪問です。今日は奥カウンターは先約があり、久々に手前のカウンターへ。というわけでイケメンの若大将の前です。若大将の握りは久しぶりです。

    まずはサッポロの黒ラベルです。

    今日のつまみは、つぶ貝と焼き白子です。“焼き白子”、クリーミーでたまりません。不思議と日本酒が欲しくなるね。危険な食べ物です。レモンを絞って、塩か七味でいただきます。シンプル イズ ベスト。

    今日の握りです。まずは前半戦。

    • たい
    • ほたて
    • いか
    • かに

    ここで仲入り、茶碗蒸しです。飲み物は当然、芋焼酎のお湯割りに移行しています。

    後半戦です。

    • さば
    • 赤身まぐろ
    • 中トロ
    • いくら
    • 玉子焼き おつな名物“いなり寿司”
    • 鉄火巻
    • あなご

    今日の絶品握りは、“いか”と“中トロ”かな。だけど、今日の味噌汁の具材は海老で大変美味しゅうございました

    デザートは百合根の最中アイスです。

    連れはお腹が空いたとかで、いなりを追加注文していたね。本日も美味しゅうございました。お会計は17,000円なり。

    ごちそう様でした。次は2月だね。

    皆に大人気「美登利寿司」、こんなに待っても食べたい寿司なのかな?





  • ジュリエット・ビノシュの「ショコラ」、ジョニデがいいところを持っていくね

    ジュリエット・ビノシュの「ショコラ」、ジョニデがいいところを持っていくね

    2024年1月6日(土)

    今日もまずは映画のお話から。

    昨日は「午前十時の映画祭」で主演がジュリエット・ビノシュの“ショコラ”をやっているというので日本橋のTOHOシネマズへ。

    この映画は観たことないのです。別にジュリエット・ビノシュのファンでも何でもありませんが、amazonの評価を見ると評価がよかったのですね。

    フランス映画でファンタジーぽいなら、あの“アメリ”ぽいのかなを期待してね。

    ちなみに監督はラッセ・ハルストレム、主演はジュリエット・ビノシュ、主演というか脇役でジョニー・デップです。

    ストーリーはこんな感じ。

    フランスの小さな町に謎めいたヴィアンヌが娘とともにやって来た
    伝統と規律を守り、日々静かに生活を送るその町で母娘はチョコレート・ショップを開店する。
    見たこともないおいしそうなチョコレートで溢れた店、人々は自分の好みにピタリとあわせて勧められ、すっかりチョコレートの虜になる。
    おいしいチョコレートとヴィアンヌの不思議な魅力が、閉ざされた人々の心を解き放つ。
    だがそれが古き伝統を守ろうとする町の指導者の反感をかってしまう

    まあ良い映画です。ジュリエット・ビノシュの魅力満載というところでしょうか。だけどジョニー・デップがいいところをさらっていくのね。終わりをどうするんだろうなと思っていると、寓話的な終わり方で良かったね

    だけどあれだけのカカオを使って商売としてはどうかな、現実的かな。まあファンタジーの話なのでね。このころのジョニー・デップは顔艶もよく、若くて魅力的だね、ジプシー的な役にもよく合っているし。

    まあ“アメリ”の方が少し毒気が強いファンタジーかな。だけど、よく出来ている映画です、北風が吹いている時が観頃かな、考えすぎかな。考えてみると、少し変形の女版“フーテンの寅さん”かなと思ったね。

    ところで、ジョニー・デップ様です。自分が観たジョニー・デップ様が出演している映画の中で一番と思うのは、「ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏」かな。原作はあのノーベル文学賞受賞者のJ・M・クッツェーの「夷狄を待ちながら」です。

    さすがに現代の小説家で突出しているクッツェーの寓話的で示唆するものが深い話しです。

    帝国に支配される辺境の町。そして遠方から移動してくる姿の見えない夷狄

    ジョニー・デップ様は主演ではなく、敵対する悪役ですが、これが役柄にマッチして実にいい味を出しているのです。この映画はそんなに有名ではないかもわかりませんが、その寓話性という意味ではピカイチだと思うのですが。

    今日の最後の方は思わず力が入りました。

    今観れる、観るべき、最高のショーであり映画、「アメリカン・ユートピア」を観たぞ!これぞ現代の大傑作