小津安二郎の「小早川家の秋」、少し関西チックなノリで少しタッチが変わるね

2024年6月22日(土)

東京もいよいよ梅雨入りです。もう、だけど6月の下旬なんだよね。

そして東京はかなりの雨降りの一日です。本日もまずは映画のお話しから。「午前十時の映画祭」のラインナップは本日から小津安二郎の「宗方姉妹」に続いて「小早川家の秋」の上映が始まりました。

というわけで、本日は朝9時に日本橋のTOHOシネマズです。この「小早川家の秋」は初見です。この映画の解説というかバックグラウンドはこんな感じ。

老舗の造り酒屋一家に起こる悲喜こもごもを、小津安二郎監督が名人芸とでも言うべき軽妙なタッチで綴った一作

小津は、前作『秋日和』(60)で東宝専属の司葉子に出演してもらった代わりにこの作品を引き受け、東宝で撮った唯一の作品となった。主演は『浮草』(59)に続く中村鴈治郎。森繁久彌ら当時の東宝人気スター総出演も楽しい

1961年製作なので、もうカラーなんだね。あらすじです。

ちなみに1961年は黒澤明のあの「用心棒」もこの年ですね。

関西にある老舗の造り酒屋の老主人・万兵衛(中村鴈治郎)は65才になり、今は経営を長女・文子(新珠三千代)とその婿・久夫(小林桂樹)に任せて隠居の身。画廊に勤める亡くなった長男の嫁・秋子(原節子)と次女・紀子(司葉子)の行く末が悩みの種だった。ある日、万兵衛の様子がおかしいことに気付いた娘夫婦が心配して調べてみると、万兵衛が昔の妾(ルビ:めかけ)つね(浪花千栄子)とよりを戻していたことが分かった。

小津監督にしては少し軽妙な感じかな。その理由は主演男優が中村鴈治郎だからかな。笠智衆や佐分利信が主演ならこんな感じには決してならないよね。

中村鴈治郎の演技もきらいじやないけれどね。この映画はその中村鴈治郎と新珠三千代だよね。原節子はいつもの原節子だし、司葉子はまあどうでもという感じ(今で言えば北川景子みたいなもの)かな。

自分はあれが森繁久彌とは分からずじまいでした、不覚にも。あのライターの大きな火、森繁の小津への反骨精神というのだか、本当かな。

浪花千栄子さんのお顔を見て、この人昔よく見ていたなと懐かしく思いました。

皆さんの意見ではあの役で笠智衆を出させる必要があったかどうかは、だけどこの人がいると映画の格が上がるんだと思います。

この映画での小早川の読み方は“コバヤカワ”ではなく“コハヤガワ”なんだね。

楽しい映画鑑賞でした。やっぱり小津安二郎は天才だよね。

終われば今週2回目の京都ラーメンの「ますたにへ」。

今日も激しい雨音を聞きながら、ビールとたくわんを。締めはシンプルに“ますたにラーメン”を。ここでは決して横道には外れません。

ご馳走様でした。

2023年12月16・17日(土・日) 土日はいつもと同じルーティーンです。DVDを1本づつ鑑賞します。今週観た映画はこの2本。「エイ...
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