2024年7月25日(木)
まずは映画のお話しから。2日続けて新宿の劇場に足を運んだよ。
何故なら、この映画は都心では新宿の武蔵野館でしか上映してないのでね。
その映画とはこちら。
- 「ある一生」
この本が欧米でベストセラーであるのは、知ってはいたんでね。
2014年刊行の『ある一生』は、ドイツ語圏で100万部を突破。2015年グリンメルズハウゼン賞を受賞。2016年国際ブッカー賞、2017年国際ダブリン文学賞の最終候補に。2018年刊行の『野原』は、「シュピーゲル」誌のベストセラーリスト1位を獲得、ラインガウ文学賞を受賞。名実ともにオーストリアを代表する作家の一人ということです。
そして映画はこんな感じ。
オーストリアの作家ローベルト・ゼーターラーの世界的ベストセラー小説を映画化し、激動の時代に翻弄されながら過酷な人生を歩んだ男の愛と幸福に満ちた一生を、美しい情景とともに描いたヒューマンドラマ。
1900年頃のオーストリア・アルプス。孤児の少年アンドレアス・エッガーは、渓谷に住む遠い親戚クランツシュトッカーの農場へやって来る。しかし農場主にとってアンドレアスは安価な働き手に過ぎず、虐げられながら暮らす彼の心の支えは老婆アーンルだけだった。アーンルが亡くなるとアンドレアスは農場を飛び出し、日雇い労働者として生計を立てるように。やがてロープウェーの建設作業員となった彼は最愛の女性マリーと出会い、山奥の小屋で幸せな結婚生活を送り始めるが……。
主人公アンドレアスの青年期を新人俳優シュテファン・ゴルスキー、老年期を「生きうつしのプリマ」のアウグスト・ツィルナーが演じた。監督は「ハネス」のハンス・シュタインビッヒラー。
2023年製作/115分/G/ドイツ・オーストリア合作
原題:Ein ganzes Leben
今年観た映画の中で、今ところ断然1位かな。原作の力は偉大なり。本当にアルプスに生きた平凡な男の一生が淡々と語られるのです、何かすごいことが起こるわけではありません。
だけど、観終わったあとにジンと頬をつたわるものがあるね、これが世の中の99.99%の人の人生なんだけれど、過酷な自然と日々の労働に実に味があります。人間の本質は変わらないけれど、時代が変わっていくんだね。あのアルプスのロープウェーも感慨深いものがあります。
中年時代を演じたあの俳優さん、いい味を出す面魂だね。こんな凄い映画、絶対TOHOシネマズはやるべきだと思うよ、映画人としての矜持がないのかね。
観終われば、どうしても「新福菜館」のラーメンを食べたくなって麻布十番へ。
天候も怪しくなってきましたが、まずはビールですね。ラーメンをつまみにビールが飲めるラーメンはここだけでしょう。チャーシューうまし。
ご馳走様でした、良き一日でした。
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