2024年6月19日(水)
昨日の東京というか関東は大雨の1日でした。そんな時は映画に限るね。
本日もお目当ての映画のために日本橋のTOHOシネマズにお出かけです。ちょうど1週間前に観た「午前十時の映画祭」での小津安二郎の「宗方姉妹」をもう一度、まぶたに焼け付けたくてね、カッコいいセリフだね。
上映は今週木曜日までなので、劇場ではおそらく見納めになると思ってね。
小津安二郎が松竹を離れ、はじめて新東宝で製作した作品。日本の伝統的な価値観を大事にし、ニヒリストめいた夫に耐え続ける姉と、そんな姉に反発する現代的な妹の対比を通して、戦後の日本の家庭の崩壊を描く。原作は大佛次郎。
1950年製作/112分
やっぱりこの映画では田中絹代がいいよね。凛とした日本の昔の女性という感じで。
謎めいた言葉、この映画でのキーワード、“新しいということは、古くならないもののこと”。
田中絹代こと節子のBARの壁にかかっているドン・キホーテの言葉。
- I Drink Upon Occasion Sometimes Upon No Occasion – Don Quixote
- 「私は理由があって飲む。時には何の理由もなくて飲む」
やっぱり笠智衆が出てくるシーンはいいよね。主なシーンはこの3つ
- 最初の京都の家で高峰と上原謙との場面、あの舌を出すぞという場面
- 中盤の田中絹代との2人での京都での会食シーン
- 高峰とうぐいすのモノマネをするシーン
あの笠智衆のすき間のある余韻の残るゆったりとした会話、ただものではありません。対局にある、上原謙のあの軽さもいいよね。
今、経営学者の楠木建氏の本を読んでいますが、彼の人生の師は“高峰秀子”です。この映画も高峰秀子のコミカルな役がなければ、こんな映画にはならなかったよね。小津の力量か。納得です。
観終われば11時30分です。雨も降っていて(雨の日はランチ100引きのお店)で、いつもラーメンばかり食べていると体に悪いと思って、日本橋室町で目をつけていたこちらのお店にいったのです。
- 「日本橋 肉鮮問屋 佐々木」
こんなランチが格安で食べられるというのです。肉の卸しだからね。だけど店舗前に行って、火曜日は休み、頭の後ろからガツーンです。
すぐに転身です。
歩いて2分のところにある、いつもの「ますたに」ラーメンに行くしかないね。外は大雨。ビールとお新香でまったりするのが一番です。
今日もご馳走様。天気は最悪だったけど、心はポカポカの一日でしたよ。
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