オロロンラインを休みなく北上して、どうしても営業時間内に寄りたい食堂が稚内にはあったのでした。
稚内のノシャップ岬(根室の納沙布岬と発音が似ていますね)というところにあるライダー絶賛の“無敵のうに丼”を提供する有名な「樺太食堂」でその無敵のうに丼をどうしても食べたかったんだな。
旅行ガイド誌による「樺太食堂」の紹介文です。
キャッチフレーズは“無敵のうに丼”。指定メニューを食べた人にステッカープレゼント
- 稚内市ノシャップ2-2-6
- TEL 0162-24-3451
そして、樺太食堂の店の前に到着したのが、15時過ぎだったのです。
そして、何とお店は閉まっているのです。悔しい~。途方に暮れたのでした。
ドアのところの張り紙を見ると、2020年8月現在の営業時間は朝9時~午後15時まで、そしてラストオーダーは閉店の30分前までと書かれています。
つまり、樺太食堂の無敵のうに丼を食べるには、午後14時30分までに入店する必要があります。まあ、来た記念に店の前で記念写真の撮影タイムです。
そして、どうしようかと思案ですが、丁度、「樺太食堂」と並びに「みなとや」という海鮮のお店があります。だけど、不安なのはお客が誰もいないのです。
そこでネットで検索です。「樺太食堂」の近くに「漁師の店」のうに丼も評判が良いのを見つけて、店の前までいったのです。
家族で重要な作戦会議です。やっぱり思い切って、樺太食堂横の「みなとや」に行こうという判断になったのでした。
お店に入ると、安めのパイプ椅子と机が並んでいます。奥には小上がりの座敷もあります。
壁のお品書きを見ると、うにラーメン(1,800円)という文字が目に入ります。いろんなラーメンもあります。このラーメンの文字を見て、失敗だったかなという気持ちが湧いたのでした。
もう一方の壁を見ると、“地元の浜で獲れたばかりの新鮮な生をつかったウニ”「うに丼」(3,000円)が目に入ります。
ウニ+(カニ・イクラ・ホタテ・イカのいづれか)という二股丼(2,400円)という変わり種もあります。
そして、家族3名のうち、うに丼が2名、1名がウニ・カニ・イクラの3つがのった「海鮮巴丼」(3,000円)です。
お店はおそらく母親とその子供と思われる男性で切り盛りされている様子です。
丼ぶりはごはんを極めて少な目にしてもらって注文です。
ビールは飲まないつもりだったのですが、そこはやはりうに丼を待つにはビールで喉を清めておくしかありません。
運転は家人に任せることにし、ビールを注文します。
そして、待つこと10分、形の整った“うに”がてんこ盛りになったうに丼が来ました。
こんなに贅沢に乗ったうに丼、初めて食べます。これが3,000円は相当安いと思います。
ウニだけ食べていっても、相当なボリュームです。
ビールを飲みながら、ウニをつまむ幸せ、たまりません。
一方、家人の海鮮巴丼は失敗だったようです。カニの足が大きく、場所を取りすぎです。
お店を出た後、家人は自分も素直にうに丼にしとけばよかったと、後悔の念です。
まあ、思うのはどの店も同じところで獲れたうにを使うのですから、基本、味はどこも同じと思われ、購入原価もほぼ同じ考えればどこで食べても、同じかなと思った次第です。
何も樺太食堂だけが無敵のうに丼ではないぞ、キッパリ。
そして、うに丼でお腹を満たした後は、すぐ横のノシャップ岬で写真の撮影会です。
東に宗谷岬、西に礼文島、南西に利尻島、はるか北にはサハリンを見晴らせる岬ということです。また、夕日の美しい景勝地としても知られているようです。
そして、自分にとって少し誤算だったのは、稚内から知床の中盤戦の旅はどこでもウニが食べられると思っていたのですが、網走や知床でシャケなどに変わるのですね。
だけど、稚内でいただいた“うに丼”は人生最高のうに丼でした。東京で食べたら、いったいいくらするのでしょうか。