[改悪]マレーシア政府、長期滞在ビザプログラムを刷新、資産要件引き上げ、大ショック

海外の移住先としてタイと人気を二分するマレーシアです。

そのマレーシアですが、1年以上停止していた長期滞在ビザにあたる「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」が2021年10月より再開するとの発表がありました。再開自体は大変喜ばしいことですが、それに伴い取得要件が大幅に変わることが大きな話題となっています。

マレーシア国外で得る収入要件です。

  • (従来)月額1万リンギット(約26万円)
  • (変更後)月額4万リンギット(約104万円)

何と一気に4倍に引き上げられました。そして、この収入要件は手取りベースということになります。夫婦であれば収入は合算できますが、このハードルはチョモランマ級のハードルの高さです。

資産要件も大幅に変更です。

  • (従来)50歳未満なら50万リンギット(約1300万円)以上の資産を持ち、うち30万リンギット(約780万円)をマレーシアで定期預金すればよい
  • (変更後)150万リンギット(約3900万円)と3倍の資産が必要となり、それに伴って必要な定期預金額も100万リンギット(約2600万円)と3.3倍。 保有を証明する約3900万円の資産は、株や債券や預金などの金融資産であって、不動産を含まないものです。

この他に、マレーシア在住日数が年間90日以上となります。

それ以上に問題なのは、この新しい収入や資産要件が既存のMM2H保有者に対しても更新時に適用されるということです。

この改正要件は、8月11日に内務省からの発表後すぐに見直し要求の世論が高まりました。 そして直後の8月16日にはなんと内閣が退陣という政治的空白が生じてしまったため、本当にこのまま実施されるかどうかわからない状況であります

参加者数の上限は、マレーシア国民の総人口の1%以下とする。2019年現在のマレーシアの人口は3,195万人で、この数字から外国人を差し引いた人数の1%で、30万人規模になるとみられます。

マレーシアは、物価の安さや安定した気候、治安の良さなどから、リタイア後のシニアの移住先として人気があり、日本国籍者には、査証なしで90日の滞在を認めています

仮に資産を持っていても、為替の問題等もあり、多額の資金移動を望まない人もいると思うので、そのハードルは思っている以上に高いです。

かの国の人たちを除いて、これが本当に厳格に遵守されるのなら、日本人がそこまでマレーシアに固執して移住する人は本当に少なくなると思われます。

お金を持っていない人は定住するなというぐらいの強気な政策ですね。

まあ、しばらくは様子見ですね。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告