先日報道されたニュースなのですが、NHKの次期会長に元みずほフィナンシャルグループ社長の前田晃伸さんが選出されたという。
で、そのマスコミ会見時に、「自分はパソコンにもインターネットも使ったことがない」云々の話しをしておられたと、記事で見た。
もしかすると、パソコンやインターネットに疎い、というニュアンスだったかもしれない。
この話しを聞いて、本当に目が点になったんだな。
今のメディア業界の中で、インターネットにも触ったことがない人をトップに選出することが、本当にまとも人選なのか、ということです。
それも、日本で一番巨大なメディア会社がです。
自分は前田晃伸さんを責めているのではなく、この方を選んだ官邸や政治家などの見識は大丈夫かという気持ちを持ちました。
自分も20代の頃、NHKに身をおいた社会人として、素直にそう思います。
かなり前から言われていることですが、民放各局もはっきり言って存在意義はないです。つまらない吉本の芸人を使っての横並びのバラエティ番組にはうんざりする昨今です。
テレビ局の中にいる人が一番判っておられるはずです。自分たちが絶滅間近の恐竜だということを。だけど、給与とプライドだけは高い。ネット全盛の中で自分たちが絶滅危惧種であることを。
テレビ局は、スポーツのライブとニュースしか、その存在意義はもはやないと思います。
テレビ局、新聞社をはじめ、大手メディアが報道しませんが、自分の考えですが、はっきり言って今時、テレビの前でバラエティを見ている人は経済格差の象徴、すなわちプアーな部類に所属していると思います。その行動様式自体が問題だと思います。
不都合な真実は報道されなくて、残念ですね。
与党も野党もなさけないですね。特に、野党なんて存在意義のある活動をしていないな。
だから、人間的には嫌いですが、N国党の立花孝志さんや、れいわ新選組の山本太郎さんにつけ込まれるのですね。SNSの駆使の仕方など、非常にスマートにネット展開していると思います。
また、NHKの受信料のしくみはインサイダーでもあったのでよく知っていますが、おそらく東京都心部の契約率は相当悪いと思います。
誰も不都合な真実を語りません。NHKの受信料を徴収するためには、一度面会して契約行為をしないといけません。都心部はオートロックと外国人もたくさんおり、そもそも面会しての契約行為は不可能な世帯が相当数、いや莫大にあるはずです。
自分もメディアの周辺で職歴を重ねてきて、テレビも地上波はもはや時代遅れの化石ですね。
20年前は期待のもてたBSやCSの有料放送サービスですが、今やWOWOWもスカパーも古臭いと思えるビジネスモデルです。持続可能なビジネスモデルだとは思えません。
こんなんで、ネットフリックスに勝てるわけがありません。
ネットフリックスやアマゾン・プライムやYOU TUBE(ユーチューヴ)があれば、その他の放送サービスは必要ない時代になりました。
映像品質も昨年アカデミー賞を受賞したネットフリックス製作のアルフォンソ・キュアロンが監督した「ROMA」(ローマ)なんかを見れば、ハリウッドの映画スタジオも作れない芸術性を証明したと思います。
今回のNHKの前田晃伸の人事を見て、こんなばかなことをしていると、GAFAにあと数年で完全制圧されるかもと思う今日この頃です。
まあ、真の意味で税金で運営される国営放送になるのかな。