十数年前に橘 玲の「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ」を読んだ。一言で言うと、衝撃を受けた記憶がある。この手の本で本当にタメになったのは、橘さんと邱永漢さんの2人の本だけだったと思う。ロバート・キヨサキさんの本はそこまでないと自分は思う。
この橘 玲さんの本は、端的に言うと、黄金の羽根とは制度の歪みがもたらす幸運のことと著者は言います。
その中で、本書で紹介もされている自分でも感心した商品に小規模企業共済の掛金というものがあります。掛金全額が所得税の控除に計上できるので、その人の所得税額に応じて、実質減税となり、逆を言えば利息と置き換えても良い。(利息が将来に積み上がっていくイメージかな)
複利ではないが、単利でこれだけの利息が付く商品は日本にはないはず。まともな商品で。しかも、公的機関なので日本円の価値がなくならない限り、大丈夫かと思う。
http://www.smrj.go.jp/index.html
但し、この共済の掛金をかけられる人は、事業的規模の事業が必要と言うこと。簡単に言うと、サラリーマンでもアパート経営をしている人も多いかと思うが、青色申告をしていないとダメということ。逆を言えば、その条件を満たせば、だれでも使えるということ。
自分は給与をもらう身なのだが、この共済に加入していて掛金上限の7万円を毎月かけている。他の401KやNISAなどよりも優先度は高い。そらそうでしょう。
しかも、この掛金は貸し付けも可能という、融通が利く商品。利息は1.5%で利息を毎年金融機関で支払えば、毎年ロールオーバーも可能。この貸付があることにより、いざと言うときに資金が固定化されるリスクが大幅に低減される。
特に日本は金利が付かない時代が長く、今後もなかなか期待が持てない中で、こんな商品を使えない人は現在の困難な社会を生きていくのはまさに難しいのではないかと思う。
こんな黄金の羽根を教えてくれて橘さんに感謝すると共に、今の時代でも、サラリーマンは必読の著書だと思う。それ以外にもこの本では、持ち家と賃貸を比較すること自体意味がないといった核心が書かれています。本当に意味ないです。
私の自宅には同じ本が3-4冊あります。何せ、少しずつ後書き等が改訂版が出る度に、購入するもので。著者への感謝の印です。
今回は、仮想通貨以外にもまだまだ、オーソドックスな商品でも黄金の羽根は転がっているという話しでした。しかも、実質リスクフリーで。