着物を再生させてアロハシャツを作る。名前は何とサムライアロハと言う。いざ購入しようとすると、まるでヤクザにしか見えないとのコメント

8月16日(日)の日本経済新聞の朝刊の“The STYLE / Fashion”という特集ページに目が留まったのでした。非常にカラフルなアロハシャツの写真がささったのでした。

記事のタイトルは「着物の美しさ アロハシャツが継ぐ」です。どうして、アロハシャツと着物が結びつくのでしょうか?

記事によると、

金糸で刺しゅうされた鳳凰が見事な黒地のシャツ、レトロな雰囲気の和花柄、ポップな幾何学模様-。

古着の着物をアロハシャツにリメークするサムライアロハ(仙台市)の作業場には、素材も柄も異なるアロハシャツが並ぶ。

1枚の着物からできるシャツは1着のみ。全てが1点ものだ。自分だけの1着を選ぶ過程に心が弾む。

絞りがあしらわれたシルク素材のシャツに袖を通すと、サラサラとした着心地で肌になじむ。

生地に凹凸があるため風通しがよく、着ていることを忘れるほどの軽やかさだ。

華やかな色彩の晴れ着も、アロハシャツに形を変えると、日常にすんなりと溶け込む。

作業場では着物の糸をほどき、シャツのパーツに裁断する作業が行われていた。生地にじっと目を凝らし、縫い目を一針一針、手で丁寧にほどいていく。

晴れ着、訪問着といった種類や作られた時代によって、着物の仕立て方は異なる。そのためほどき方も一着一着違う。

1枚の着物を反物の状態の状態に戻すまでに2~3時間はかかるという。

作業を担うのは地元に住む女性だ。古物店で着物を買い付けるところからシャツ作りに携わる。

着物の素材や柄には時代背景や地域に根付いた物語がある。

(中略)

アロハシャツの起源は着物-

社長の桜井さんが着物のリメークを始めたきっかけは、5年ほど前にある新聞記事を目にしたことだった。

諸説あるがその記事には、1900年前後に移民としてハワイへ渡った日本人が自らの着物をほぐし、解禁シャツ仕立て直したのがアロハシャツの始まり、とあった。

現在、国内には約2億着の着物がタンスに眠るとされる。古物商として、捨てられてしまう着物を見てきた桜井さんはすぐに事業を興し、2018年にサムライアロハを設立した。

(中略)

創業時はインターネットのみの販売だったが、若い男性がおしゃれに着こなせるように胴回りをスリムにするなどデザインの改良を重ね、今では東京・原宿のセレクトショップや百貨店各社でも取り扱われるように。

1枚2万円台からと安くはないが、質の高い縫製や一点ものという希少性が支持され、18年度には50着だった販売数は、19年度は約300着に伸びた。

アイリスオーヤマ(仙台市)の大山健太郎会長(75)もファンの一人だ。

一目ぼれしたという赤い花文様のシャツを愛用している。「海外で褒められることも多い。生地がしっかりとしているので、リラックスできるがピシッとした気持ちにもなる」と語る。

(後略)

同社のHPには、“東北のみんなで作った、 世界で一つだけのアロハシャツ。侍の不屈の精神と、復興に立ち向かう東北の姿を重ね合わせて「サムライアロハ」と名付けました。”とありますね。 ​

自分もこのカラフルなアロハシャツが気に入って、オンラインショップで購入しようと思って閲覧したのでした。

そして、自分が気に入ったアロハシャツを念のために家族に見せたのでした。言われたのは、「あなたが着ると、それ間違いなくヤクザに間違われるよ!それだけは絶対にやめた方がよい」という言葉だったのです。

いくつかの気に入ったアロハシャツを見せても同じコメントなんだな。

欲しいけど、どうしようかな。思案のしどころですね。だけど、やっぱり派手な柄が欲しいんだな。

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