2023年8月29日(火)
本日は、画家の熊谷守一さんのことを。
はっきりとした輪郭線と鮮やかな色彩を特徴とする作風で、身のまわりの生きものや風景を描いた画家・熊谷守一。1977年に97歳でお亡くなりになりました。
そんな、熊谷守一さんの美術館が池袋近くにあるのです。自分は知りませんでした。
85年に次女で画家の榧(かや)が旧居跡に熊谷守一美術館&ギャラリー榧を創立した。2007年に所有する守一の作品153点(うち油絵23点)を豊島区に寄贈し、同年11月5日より豊島区立 熊谷守一美術館として所蔵作品の展示を行っており、榧は22年2月に逝去するまでの36年間、館長を務めた(没年齢92歳)。
- 東京都豊島区千早2-27-6
- 東京メトロ有楽町線・副都心線 要町駅 or 千川駅 徒歩8分
- 観覧料: 一般 500円
お昼の12時にこの熊谷守一美術館に出かけてきました。このメトロの要町駅に降りたのは人生初めてです。この美術館、本当に住宅の中にあります。そりゃあ、本人の旧居跡ですものね。
外観はこんな感じでコンクリート打ちっぱなしでオシャレです。閲覧室は1Fから3Fまでの3フロアです。3Fのみ写真OKでした。
若い頃の油絵はいかにもという絵もありますが、やっぱり年取ってからの枯れた絵に特徴がありますね。自分が特に気に入ったのはこの2点かな。
- 熊谷萬像 1947年 クレパス
- アゲ羽蝶 1976年 油彩(これが絶筆)
そして、守一さんの好きで書く字はこんな字だそうです。
- 無一文
- 五風十雨(5日に1度風がふき、10日に1度雨がふる、これ以外の意味は全くなし)
- 獨楽
- 人生無根帯
なんか脱力系でいいよね。ここまでくると、もう天才かどうかの紙一重。
絵はこんな感じで評価を確率したようです。
「モリカズ様式」の確立
多くの人に支えられ、守一さんの画業は段々と充実していきました。自分の表現を追求し、70歳を過ぎた頃から線の運びや色の付け方はよりシンプルに。はっきりした輪郭線を用いた表現は「モリカズ様式」とも呼ばれ、とても人気になったのです。
自宅の庭の木々や鳥、虫たちを愛し、その眼差しでじっくりと見つめ、多くの友人に支えられながら、絵を描き続けた守一さん。
あの白洲正子も熊谷守一さんを先生と読んで対談もあるのですね。おもしろかったよ。
時刻は13時20分。ランチはどうしようかな。
要町駅近くに食べログ百名店やラーメンアワード受賞のほか、ミシュラン・ビブグルマンを獲得している人気ラーメン店「中華そば しながわ」があるというのです。そこに急行です。
運良く待ちは2名ですぐにカウンター席へ。先に店内の券売機でチケット購入後、並ぶのね。
どれにするか悩みましたが、最初の訪問ですので、一番オーソドックスに
- 中華そば(930円)
- 瓶ビール(600円)
となりの人は“のり”の単品を頼んでおり、うまそうでした。ビールのつまみにも良さそう。
お店の人に麺はあとでと言ったら、快く受け付けてもらえました。これが初めての店はドキドキするんだな。瓶ビールは“サッポロラガー”(いわゆる赤星)でした。何と突き出しも無料で出してくれたよ。ゴマ油の効いた“めんま”です、嬉しいね。
そして、中華そばの登場です。チャーシューは2枚で肉厚だよ。麺は中太のストレート麺です。スープ、麺、具材のバランスがすばらしい、人気店というのも頷けるね。
近くにあればリピ必死のお店です。
ごちそうさまでした。